見出し画像

写真が上手くなるガチな方法

今回は、「自分でも上達が感じられるくらいに写真が上手くなりたい!」と思われている方へ向けたガチな話をします。

写真の腕を確実に上げる方法とは

こんにちは。写真の先生してます、大野朋美です。

私はオンラインで写真を教えています。毎月のテーマに沿った写真を提出いただいて、私がそこにアドバイスをしています。

受講生の中には、私からの指摘を受けて、再度、同じシーンを撮影に行かれる方がいます。このことを業界用語で再撮(さいさつ)と言ったりします。

もちろん彼らは自主的に行っているのであって、私が「もういっかい行ってこーい!」なんて言ったのではないです(笑)

指摘を受けて、もういっかい撮りに行く人はとても少ないです。またそういった人でも、全ての写真で再撮しているわけではありません。だから再撮するのは、よほどその被写体に思い入れがあったのでしょう。さらに「わたしはこんなものではない」、「次はもっといい写真が撮れる」と、自身の力量を信じてもいるのでしょう。

同じものをまた撮りに行くなんて面倒だな。大抵はそう感じるものです。その面倒な気持ちを超えてでも再撮する価値はあります。なぜなら、じっさい再撮に行く人は目に見えて腕を上げているからです。

ということで、今回のテーマ「写真が上手くなるガチな方法」の解答は、「再撮する」です。職業カメラマンは、同じような現場を繰り返し経験することによって、腕を上げていきます。スポーツやブライダルスナップ、ブツ撮り、建築撮影などなど、全ての仕事においてそうです。いわゆる場数を踏んで、失敗もして、そうやって経験を積み上げてきて、一人前のプロの写真が撮れるようになります。

ちなみにカメラマンなら身に染みて分かってもらえると思うのですが、再撮できるのって、ありがたいことです。仕事だったら、滅多にそんな機会はありません。失敗したら次はない。それだけですから。

再撮することの意義

同じものをもういちど撮影する、再撮すると、それが前より良い写真になったというだけでなく、レベルアップにつながります。イマイチ残念だった点を踏まえて、もういちど撮影すると、そのことだけでなく、もっと広く、他の様々なことにも気づけるからです。

構図を指摘されたとしても、構図を変えるということは、主となる被写体の写り方だけでなく、写ってくる背景も変わってきます。背景が変わるというのは、写真全体のイメージを意外と大きく左右するのです。また場合によっては使うレンズを変えることになります。でもレンズを変えるということは、単に画角(写る範囲)が変わるだけじゃないのです。

指摘されたことがひとつでも、単にそこを変えればいいというのでは済まないケースは多くあります。そのために様々なことを考えることになるので、そこからの学びはひとつではないということです。

だから指摘されたことにナルホドと納得し、すぐに修正できそうだと感じたとしても、再撮して確かめることは、ステップアップには大事なことです。納得できれば次はちゃんと撮れるのか、同じ失敗はしないのかというと、残念ながら、そんなことはないというのが現実だからです。あと一歩!という場合でも、その一歩は、すぐにできそうに思えて、案外深い溝だったりするものなんですね。

まずは1枚

上達するためには、まずは1枚。たった1枚でも、完璧を目指すことです。

どんどん新しい被写体を求めていくことは楽しいし、それでも確かに気付きは得られます。だから上達しているように感じるのですが、長い目で見れば、同じところをぐるぐる回っているだけだったりする場合も多いのです。

そして気づきっていうのは、ナマモノだと言っていいでしょう。再チャレンジは、できれば早い方がいいです。時間が経つと、その気づきの形が、変化していってしまいますから。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?