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INDUSTRY NINE HYDRA690ノッチハブのメンテナンス

皆様こんにちは。FORZAの風間です。
週末ライドの疲れもなんとか回復し。
今日もメンテナンスに勤しんでおります。

昨年組んだ手組ホイール。HYDRA×CREST MK4

本日ご紹介するのは、手組ホイールの記事等で
何度もご紹介している
INDUSTRY NINE HYDRAハブのメンテナンス。

ハブの内部をオープン!
オンロードでの使用が9割以上というオーナー様。
ドライコンディションでしか
乗っていないということもあって
見た目ほど状態は悪くありません。

というのも汚れてはおりますがしっかりと
ハブオイルが残っているから。

オイルが足りなくなったり、
メンテナンス期間が空きすぎると
爪とスプラインの摩耗が加速し
オイルの中に鉄粉のようなものが混じります。
そうなるとあまりよろしくない状態。

こちらのハブは汚れてはいますが、
削れているようなことは無かったので一安心。

爪、板バネを外していきます。

シールも同様に。

ベアリングの打ち替えがあれば、アルコール等も使って
一気に洗浄しちゃいますが、
ベアリングの回転も問題なしでしたので、

ベアリングに気をつけつつ
爪、板バネを保持していた溝を洗浄しています。

パーツクリーナーを染み込ませた布や
綿棒などでグリグリやってあげるのもアリだと思います。

メインシールにはアルコールや
パーツクリーナーを使ってしまうと
変形するので中性洗剤で洗浄のみ。

こちらもそこまでの消耗は無かったので
交換はせず、クリーニングです。

ブロワーで水分や、ブラシ等の繊維片を飛ばします。

ベアリングの回転もOKと言いましたが、
クリーニングと合わせて
グリスについては詰め直しておきます。

ドライブ周りなので、回転を阻害しないよう
軽めのグリスを詰めておきます。
写真はceramicspeedのUFOグリス。

コテコテだった爪と板バネも
アルコールやパーツクリーナー等で
キレイにしていきます。

板バネをはめ込んで。。。

続いて爪をはめ込みます。

何かを忘れている気がしますが、
これでフリーボディ側の組付けが完了。

I9用のフリーハブオイルを
爪とバネに塗布していきます。

あ、メインシールを忘れてました。。。
爪とバネをはめ込む前にまずはシールを
入れておか無いと、後から入れるのが
少し面倒になります。

続いてフランジ側のクリーニング。
こちらもコテコテですが。。。

ベアリングの状態は問題無しでした。
ブラシを使ってキレイに洗浄しております。

フランジ側にもI9指定のフリーハブオイルを塗布。
スプライン全体になじませます。

これにてフリー部分のメンテナンスは完了です。

行ってらっしゃいませ。
また良い音を奏でて下さい。

最後に一番外側に来るベアリングは
耐水性の高いグリスで保護。

フリーボディ内部にこういった
高耐久のグリスを使わないのは
余分なグリスがラチェット部分に回ってしまうと
回転を妨げる恐れがあるため。

特に690ノッチもあるので、
特性の合わないグリスなどが入ってしまうと
フリーの回転が非常に悪くなってしまいます。

なので、フリー内部は
I9指定(指定じゃなくてオススメかも。)のものを使用しています

フロントも同様にクリーニング、
ベアリングへのグリス詰め直し、
保護用グリスでシールの上から蓋をする。

という工程で作業をしております。

最後に駆動確認&音確認。バッチリ!
メンテナンス後はややフリー音は
大人しくなりますが
これでまた気持ちよく使って頂けるかと。

メンテナンスのご依頼ありがとうございます!


今日も最後まで読んで頂きありがとうございます。

BIKE SHOP FORZAの風間(カザマ)でした。
それでは、また。

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