「ベンチャーで働く」メリットとデメリットについて考えてみた(For you 佐藤)
どうも。株式会社For you 人事の佐藤です。(自己紹介記事はこちら)
私のキャリアの半分は年功序列型の人事評価制度を取り入れている、いわゆる安定安心の大企業でした。転職のきっかけや理由は別記事で紹介するとして、ベンチャーと大手を経験した立場から「ベンチャーで働く」ことについて考えてみました。
ベンチャーへの転職(就職)を考えている方や、ベンチャーでキャリアを積んできたけど今後のキャリアどうしよう?ってなってる方のお役にちょっとでもたてればと思っております。
まず「ベンチャー」とは何か
実は明確に説明できる人って少ないですよね。最近はメガベンチャーとか、スタートアップとかも聞くけどまずは定義を考えてみましょう。
といいつつすぐ引用。笑
経済産業省では以下のように記載されています。
ベンチャーとは、新しく事業を興す「起業」に加えて、既存の企業で
あっても新たな事業へ果敢に挑戦することを包含する概念である。
ベンチャーは、産業における新成長分野を切り拓く存在であり、雇
用とイノベーションを社会にもたらす、経済活力のエンジンである。
ベンチャーから次の世代の主要企業が生まれ、新たな経済成長を牽
引することが期待されている。
(引用元:経済産業省『ベンチャー有識者会議とりまとめ(平成26年度)』)
うん、わかるようでわかりにくい。
とりあえず「新たな事業へ果敢に挑戦することを包括する概念」であるみたいです。
ちなみに私が昔お世話になった社長に言われたのは
「大手が参入するにはリスクに見合うメリットが少ない(と見込まれる)分野・市場に対し、ヒトモノカネをいっきに投下し、その分野・市場の先駆者になることがベンチャーの強み」ということでした。
これだけの定義ですと話を進めにくいのと、企業規模や成長フェーズによっても環境は大きく違いますので、私の偏見をもって本記事では以下の定義としてメリデメを話していきます。
・新市場の開拓、新事業の開発などへ挑戦している
・創業10年未満
・従業員規模100名未満
・株式公開を計画している
メリット1:裁量権が社歴に関係なく与えられる
私の前職では、社内体制が確立していて、担当部署や個々の社員が受け持つ業務も決まっていました。
また、社歴が浅いうちは、なかなか大きな仕事に関わる機会も多くないですし、基本的には上司の上司の上司がOKと言わない限り物事が進みませんでした。
その点、ベンチャー企業は、少数の社員で事業運営をしていることから、常にスピードも求められますので、
社歴が浅くても裁量の大きい仕事を任せてもらえやすく、さまざまな業務を担当する機会も多いことから幅広い経験を積むことができます。
そしてそれは業務の責任の重さ・多さにも繋がります。
なので当然、企業としても何の基準もなしに裁量権を与えませんので、一定の成果を見込めると認めてもらえた場合に限られますのでその点はご注意ください。
メリット2:成果次第で早い昇進・昇給が期待できる
社員数も多くないため、個々の成果を評価しやすい環境にあります。
そのため、会社が認める成果を上げることができれば、入社後の期間に関わらず早い昇進や、同年代の平均賃金よりも高給を期待することもできることが多いです。
前職でも、昇進するために成果は必要でしたが、追加して社歴も必要でした。
社歴に縛られるという点は、当初の同僚でも不満を感じている人は多かったです。(ちなみに、「会社理解、現職位の理解を一定以上していること」を担保するための社歴制限なので、その考えを否定するわけではありません)
ここで注意が必要なのは、その企業が「昇進に必要としている成果とは何か」を理解しておくことです。
多くの場合、単に個人の「売上」や「利益」だけを重視することはなく、人材育成や文化情勢、企業理念の体現など、「再現性があり一過性でない利益の創出」になります。
具体的には各企業でぜひ聞いてみてください。
メリット3:経営者との距離が近い
個人的にはこれが一番大きいです。理由は二つあります。
まず、成長機会として経営者の考えを吸収しやすいです。
いずれ起業などを考えているならなおさらですし、労働者として評価される人材になりたいのであれば経営者の考えを理解することはとても重要です。
次に、会社改善活動がしやすいです。
たぶん真理なのですが、万人にとって完璧な会社は世の中にないです。
そうなると、自分にとって「よい会社」で働くことが現実的に目指したいところですよね。とはいえ、それもなかなか縁のあるものではありません。
そうなるとどうするか。
自分の勤めている会社を「よい会社」にしていく必要があります。
大きな規模になり、経営者、決裁者が遠いとなかなか簡単にできるものではありません。
逆に距離が近ければ、それだけで簡単に改善できるとはいいませんが、提案はしやすいですよね。
提案できれば、棄却されたとしてもなぜダメか、どこまでは可能か、フィードバックがあるはずですので次に繋がります。
自分が求めるように、環境を変えやすいということです。
デメリット
自分でメリット・デメリット書くと言い出したのに乱暴なのですが、メリットとデメリットって表裏一体ですので人によってはメリットだし、別の人にとってはデメリットですよね。笑
って終わらせるとさすがに怒られそうなので、個人的にデメリットになりうるよね、と思うことを箇条書きにしていきます。
・会社の経営が不安定
・会社体制や自身の業務が変化しやすい
・基準やルール、制度なども変化しやすい
・受動的な姿勢だと機会が廻ってこない
・企業文化や価値観に沿った人が多いので馴染めないと働きにくい
・規模が小さいと嫌いな人も距離が近いし逃げにくい
・社内に解が無い問題や業務が多い etc
こう見るとやっぱ「ベンチャーで働くの大変...」と感じるかもしれません。
はい、大変です。笑
なので、「〜〜しておけば別にデメリットじゃなくね?」「もしろ〇〇とかメリットなんすけど」と感じる人にとってベンチャー企業はいい環境といえると思います。
大事なのは自分が何を求めるか
いかがでしたでしょうか。
私の考えるもの全てを記しているわけではありませんし、全く違った意見をあげる方もいるとは思います。
そこで大事なのは、「あなたが働くうえで何を求めるか」を明確にすることだと思います。
今更ですが、私のあげたメリットもデメリットも、求めるものによっては全く逆になることすらあると思います。
もしみなさんの求めるものがFor youにあるのであれば、当社求人へぜひご応募いただきたいですし、求めるものがFor youにあるのか確認したいので一度お話ししたいというのも大歓迎です!
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みなさんの「気持ちよく働く」に少しでも貢献できていれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました^^
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