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元Google社員が語る、キャリア形成の要点を詳しく。

こんにちは、FOR YOUにてCSO(Chief Strategy Officer)をやっている川畑です。
私の管轄は大きく全社戦略・タレント事業部そして新規事業になります。
本日は僭越ながらキャリア形成について重要だと思うことをお話をさせていただきます。

まず、私のキャリアは以下となります。
インターネット広告代理店セプテーニ → インターネット広告ツール関連企業FreakOut → インターネット広告ツール関連企業AppierGoogle → エンタメプロデュース企業FOR YOU(現在)

私のキャリアの考え方のご紹介になりますが、基本的には本などを読んだインサイトも多数なのでご周知のことも多分にあると思うので完全オリジナルというよりかは結果論それも踏まえてよかったこと、程度でご覧いただけると幸いです。

キャリアのスタートラインで大事なこと

基本的にキャリアのスタートラインで最も重要なことは”素直さ”だと思います。もちろん欲を言えば地頭や高度な読み書きの言語能力、そして専門性のある学歴・経歴などキリがないですが、個人的には素直さは最も重要だと思っています。
これは昨今の転職事情で言われているアンラーニングの類だと思っていまして、環境が移る時に前の環境をかつ自己評価で持ち込むのは大変リスクだと考えています。

特にスタートラインは学生から社会人になるので大きなゲームチェンジが起きます。
それはお金を払って学ぶ立場から、お金を頂いて仕事で対価をお支払いする、ことです。

お金を頂くために十分な対価をお支払いできているかは自己評価ではなく、会社からの評価が重要だと思っています。
それはまず大前提で評価するのは自分ではなく社会であり>クライアントであり>それをスコアリングしている企業であるためです。
そのスコアリングの公平さを保つための仕組みの一つにOKR(Objective Key Results)などがあると思います。

OKRはその方が所属している企業>部署>チームミッションやバリューを元に個人別に当てはまる役割と期待が設定されており、それに沿ったOKRが定性・定量で設定される前提に立っています。多角的に当人を評価される制度であり定められたミッションやバリューとも一貫性があるため、OKRを達成して初めてお金を頂いて仕事で対価をお支払いしている要件が成り立つと考えています。重要なプロセスなため決してトップダウンではなく、ボトムアップで伴走する形で設定されるものです。

“素直さ”の話に戻りますが、最初は自分が何をやるべきかも何をやりたいことも相対的にですが定まっていないケースが多く、OKR自体も実質は直属の上司にリードしてもらい設定するものだと思います。
やり出してみてたくさんの苦労や困難があると思いますが、ここでの素直さが成長カーブに差を与えると思っています。スタートラインにおける苦労や困難の元凶は学生時分の脳内補正されている自分であるためとてもそのギャップに苦しみます。というかそういう自分もいない可能性がありますし、そもそも学生と社会人はゲームルールが全く違うのでギャップがあって当然です。
ここで大事なのはこのような事実を自ら考え・受け止める力(内省力)だと思っています。
これをしないとどんどんと課題や困難が山積していき、根源を紐解くのに多くの労力を費やすことになります。個人の経験もあるのですが、ここから逃げると単純に自分が嫌いになっていくのと、必要のない劣等感や人間関係悪化など負の連鎖を生んでいくので本当にお勧めしません。
好きでありたい自分像はあると思いますが、過去の栄光だと思い、今向き合っている環境や人間関係に対して自分をアップデートすることが最も賢明なことだと思います。

また、幾つになっても変わらないことですが出会いを大切にすることも重要です。
自分もそうですが困難に直面した際に自分を癒し・鼓舞し・チャンスを与えてくれ、乗り越えるきっかけをくれるのは人です。これは原理原則だと思います。稀に世界や日本のトップ企業で自らのハンズオンで大抵でき、とてつもない胆力で偉業を成し遂げる方もいますがそれは例外として考えています。
私は常に自分が悩んだ時、同様の苦難や困難を乗り越えた方に相談(対話すること)をしています。これは文字にすれば当たり前なのですが問題の種別によってクリティカルなアドバイスを頂けるかが変わります。わかりやすくあえて極論で書きますが、例えば自分が会社員で1億円プレイヤーになりたければそれを稼いでる人に聞くことや仕事と外れて子育てについてアドバイスをもらいたいのであれば一番身近である両親や友人にアドバイスをもらうのが答えに辿り着く最短最速の手段だと思っています。
相談相手は大抵年やキャリアの観点で目上の方が多いので年下の立場を使い懐に飛び込むしかありません。ちなみにキャリアがある大先輩であればあるほど誠実に頼られることを嫌がる方はあまりお会いしたことないです。

未知なるモノやコトを乗り越える鍵

新卒から現在の35歳まで未知なる遭遇の繰り返しで、終わることはないですし、自分のキャリアとしては変化を好むのでなくなることはないと思っています。
新卒から現在に掛けてその繰り返しではありますが、一部変化したことがあります。それは漠然的な不安があまりないことや悩むことが圧倒的に少なくなったことです。
私個人の考えなのですが、不安や悩みは基本的には未知なもの=未経験やまさに未知(知らないこと)から来ると思っています。コロナによる世界情勢でも都市伝説的なものがでたりで人間の心理を普遍的に象徴していたような気がします。
基本的に不安や悩みを最小限にする個人的なステップは以下です。

【STEP1】
まず不安になることを受け入れること。人間なので感情的になる部分が多少なりともあるのでその不安を受け入れることが重要です。マインドフルネス的な考えを踏襲していて不安や悩みなどを避けるのではなくある種共存して調和していく、ような考えに立っています。

【STEP2】
不安であることを起承転結関係なくとにかく書き出してみます。次に書き出した文節を関係性あるものに区切ります。そうなると大体ですが問題が種別されます。ここで重要なのはテクニカル論の一歩目は漠然的な悩みや不安をまず全てまとめずに書き出すこと。

【STEP3】

次に文節により区切った文章をどうやったら解決できるかの方法論をご紹介します。大枠は調べる→アウトプット→行動するの三つになると思っています。
調べるのも情報によってツールが変わりまして、現場で今起きているトレンドや口コミなど一次情報は人伝いですし、二次情報以降はググったり、ChatGpt、そして本を駆使します。
これを全て行うことで少なくともわからないとなっている事象の外観・輪郭を大体捉えることができます。仕事における新しいことでスタックしてしまう大体はプロジェクトを始める際、プロジェクトリードが必要な関連知識や各チームメンバーへの振り出し内容など必要なインプットや思考時間が不足状態であることです。そしてそれによりデッドラインに対して結果時間が足りなくなり上手くいかなかったと言うことがあります。従って、リードの役割を行うときはキックオフ前に自分のキックオフ状態に設定(準備できている状態)を作ることが重要です。

【STEP4】
事前準備してきたことをチーム全員で議論できるようにアウトプット(Docやスライドで見える化)することが重要です。ここでの留意点をあえて絞って話すと、大事なのは伝えることではなく、相手に伝わることが大事です。従ってDocベースで伝えたい項目別にクリアな文章で伝えることをお勧めします。聞いたことあるかもしれませんがAmazonでは基本的にDoc writingが推奨されています。これは図解や資料だと個人のレベルやバックグラウンドによってバイアスが掛かりやすく、結果的にチームの理解の状態が不安定になるからです。

【STEP5】
チームで議論を重ね、段階的なアクションに落とすにあたってマイルストーンを設定します。このコツは最終的なゴールを具体的な数値や定性的な状態で決めることです。そしてそれを逆算することも大事です。あとは少し高度ですが、チームメンバーの特性・スケジュール感などを加味したスケジュール感や差配をします。これは経験で付いてくると思います。
ここまでのステップにより捉えた輪郭をシャープにすると同時に立ててた仮説があってたか、全然違ったかがわかるので、前進か撤退かが大体わかってきます。
このステップで必要なスキルや知識は対象(マーケット・業界・組織など)の理解が最低限なので自分で前述した方法でしっかり調べ・外観輪郭を理解しなければこれらのステップの精度は上がっていきません。難しい場合はそのリードができる人や事象に詳しい人に相談した方が良いです。

頑張っていることがどう大きな成果を生むかの判断軸

個人的な考えですが基本的に大きな成果を生む最大の要素は、個人にももちろんあるのですが違うところの要素が多分に働くと思っています。(前述の通り個人で頑張るのは大前提ですが)
それは市場成長性と企業の立ち位置・持っているものです。
成長性はその状況に応じて使われるフレームや要素が異なると思いますが、そこに資金が投下されているか(されようとしているか)、市場自体が伸びているか、単一市場でなく複数市場に跨り最大値は大きいか、などです。
私がFOR YOUに転職した際もこれらをしっかりとチェックして意思決定に至っています。
そこに資金が投下されているか(されようとしているか)は、FOR YOUが張っているエンタメマーケットにおいて、政界が現在8000億円/年の投資額を五ヵ年掛けて10兆円にする動きや経団連が現在の4.5兆円(2021年)から15~20兆円(2033年)にする動きがあります。新たなことに投資が必要なのは普遍だと思いますし、ビジネスの規模が大きくなればなるほど法規制や業界や企業を跨いだ協力が不可避になるので、この動きの有無はマストだと思っています。

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