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事務局服部、別府にオールタイム車までリアルZEHの家を建てる①

こんにちは。Forward to 1985 energy life事務局の服部です。
この度私、埼玉県から大分県別府市に引っ越しました!

前々から「1985のコンセプトを実現した実物件が欲しいよね」と会内で話し合われていたのですが、諸事情により私が住む家が必要になったので、せっかくだったらこの家を「1985HOUSE」(地域のエネルギー消費量の半分以下で暮らせる家)として建築しよう!ということで計画しました。

まだ住み始めて1ヶ月なので、実際に1985家族達成するかは1年以上後にならないと結果は分からないのですが、今回はどんな計画なのかをご紹介したいと思います。

1985家族達成どころか、エネルギー自給自足を目指す

そもそもこの家を計画することになったきっかけは、埼玉の家を親に返さなければならなくなった(それは元々決まっていたけど思ったより早く返すことになった)のと、年金支給額が非常に不安ということです。

ねんきん定期便で知らされた予定支給額は7万円ちょっと・・・それにiDeCoやNISAの積立を入れても13万ぐらいで老後暮らさなくてはいけない。
こうなると賃貸を借り続けるのは不安です。
そういうわけで、「55歳ぐらいまでに住宅費は払い終えてしまい、光熱費はほぼかからない家」が必要になると判断しました。

なので、さっきは「1985住宅がほしい」と大きなことを言いましたが、実は老後安心して住むための最良のやり方を考えた結果、つまりお金のことを考えた結果、こういう選択になったということです。
でも、自分のお金のことを考えた結果が、家庭の省エネになり、カーボンニュートラルに繋がったら・・・それはやるしかないですよね。

さらに、普段うちエコ診断をさせて頂いていて感じるのが、車のエネルギー消費量の多さです。特に地方に住んだら車は必須です。だけど、このままガソリン車を使い続けたら、日本は原油を買い続けなければいけないし、CO2排出量も減らせない。そしてガソリンスタンドでガソリンを買い続けなければいけない。なので、「お金にコミットする」そして「脱炭素に寄与する」がテーマの今回のプロジェクトでは、「自分の家で発電した電力で車のエネルギーも賄う」という計画にしました。

まず家で使う電力消費量を徹底的に試算

電力を自給自足するには、まずどれだけ電気を使うのかを把握しなければなりません。そのために、使用するであろう家電等の消費量を徹底的に調べました。

今使っているものはワットチェッカーで実使用量を測定、エアコンなど新規で設置するものも今の家で使っているエアコンの消費量を電力計測器で計測して、およその消費量を導き出しました。
その結果、冬、家の中で1日に使う電力量は6.68kWhと試算できました。(もちろん夏・春・秋という季節ごと、また日射が多い日、少ない日という天候別にも試算しました)

電気自動車にはどれだけ蓄電できる?

わが家は太陽光発電と併せて蓄電池も設置することでオールタイムZEH(夜も電気を買わず、日中蓄電した電気で1日中暮らす)を目指していて、蓄電池は14.9kWhのものを設置します。冬の最大使用量が6.68kWh/日なので、満充電にできていれば翌日と翌々日が全く発電できなくても暮らせるということになります。これならなんとか自給自足できそう(雨でも多少発電するので)。
その上で、天気がよくさらに発電できたら車に充電して、車移動はその充電できた分だけでするということにしました。ちなみに車移動というのは主に釣りです。

総発電量ー家で使う電力=車に蓄電できる量
ということで計算すると、冬は発電量自体が少ないために、残念ながら佐賀関(別府から往復100km)までは釣りに行けないということになりました。
でも夏や中間期は自宅で発電した電気で佐賀関まで行けそうですし、冬は寒いのであんまり釣りに行かないから良いか・・・という判断になりました。

ところで発電量は?

先に蓄電のことを話してしまいましたが、そもそもこの家の太陽光発電は6kWです。延床面積40.16㎡(12.12坪)、建築面積29.81㎡(約9坪)で6kWなので、家の大きさに対して発電設備がかなり大きいということは太陽光を設置したことのある方ならお分かり頂けると思います。
そして、この家の小ささは誰にでも分かると思います(笑)
そうです、家でのエネルギー消費量を最小限にするために、かなり小さい家にしました。

まさに9坪ハウスです。なんだ、家が小さいからエネルギー自給できるんじゃん!と思われた方も多いと思いますが、家が大きくなれば発電できる量も多くなるので、そんなにアンフェアではないかと^^;
でもカーボンニュートラルに向けて、小さく住むというところはご提案したいところです。

建物仕様・設備仕様・ZEH計算書

最後に、服部家のスペックをご紹介します。

<外皮性能>
UA値 0.39W/㎡K
ηAC値 0.5
ηAH値 2.0
Q値 1.91W/㎡K(小さい建物は更に補正するのでこれより小さくなります)

<断熱材・サッシ>
外壁 充填アクリアネクスト t105+付加スタイロエースⅡ t40
屋根 フェノバボード t180
基礎 スタイロエースⅡ t60
サッシ LIXILサーモスL 平均U値1.89

<発電・蓄電>
発電 Panasonic MP375アルファ 16枚 6kW 変換効率20.3%
蓄電 ニチコン トライブリッド 14.9kWh

<エネルギー性能>
BEI 0.37
その他含むエネルギー消費量合計 38GJ※
発電量 64GJ

※上記の表は申請で使用したZEH計算書で、最上段の再生可能エネルギーを除いた設計一次エネルギー消費量は「その他の設備」が差し引かれています。

こんな感じで試算して建築が始まりましたが、実際は浄化槽のブロアが必要だったり、発電量本当にこんだけするのかな・・・というところもあるので、試算と実際を突き合わせるのが楽しみです!

また次回私のnote当番が来たら続報お伝えしたいと思います。

2023年3月19日(日)10:00~、Forward to 1985 energy lifeのYouTube Liveでルームツアーを配信しますので、お時間合う方は是非ご視聴下さい^^
アーカイブでもご覧頂けます!


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