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漫画『アオアシ』で衝撃を受けて人生を舐めなくなった

 ステルスマーケティングと言われても仕方がないが、以前記事にも上げたようにアニメ化する前から小林有吾先生の『アオアシ』は読んでいた。友人から勧められたファンである自分はテレビアニメも2話放送直前の今、この記事を書いている。アニメ化したばかりなので、なるべく内容に触れずに感動した点を書いていく。

 感動した点を結論から言うと、【主人公が天才であるのに万能ではない】という点がおもしろく、私の人生観を変えられる切っ掛けとなった。

 主人公の葦人は、フィールドを空から俯瞰する眼を持っている少年である。しかし、万能という訳ではない。その天才性に浸りきった故に葦人のサッカー技術は酷く、仲間とうまく意思疎通ができない。

「なんだこれ?」

 私は、この漫画を読んだ時、衝撃を受けた。
 その理由はシンプルだ。主人公という天才が無双するアニメばかり見ていたからである。天才性がハンディキャップになるというスポーツ漫画を、私は見たことがなかった。

 葦人は圧倒的な技術不足に苦戦しつつも必死に一段一段階段を上り、プロを目指そうとする。しかしなにか一つでもボタンを掛け違えていれば、あっさりユースから弾き飛ばされていただろう。その背中を追っていく私はこう言われた気がしたのだ。

「何をしている?天才ですらプロになるって、お金を稼ぐってこんなに大変なんだぞ。少々ゲームが上手いからって人生を舐めるな」

 この漫画を読んでハッと目を覚ましたような気分になり、今は引きこもりから卒業し、福祉センターに通いながら高卒認定試験の受験を目指している。

 たかが漫画、たかがアニメというのは簡単だが、優れた作品は時に人生を変える力があるのだと実感できた、『アオアシ』はそんな作品だと感じた。
 素晴らしい漫画を描いて下さった小林有吾先生、ありがとうございます!
 漫画もアニメもこれからずっと追っていきます。

 私は私にとっての良い作品に巡り合えたが、『刺さる』作品は人によって違うはずだ。
 この記事を読んで下さったみなさんも、アオアシに限らず、良い作品から良い人生教訓を取り入れる機会を逃さないで欲しい。

ここまで読んで下さりありがとうございました!


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