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礼文島の旅人紹介②

なぜ毎年礼文島を目指すのか?
前回は礼文島を知るきっかけをお話ししました。
今回は初めて礼文島を訪れた時から通い続けるようになった話をしたいと思います。

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         オロロンラインから望む利尻山

2015年夏。バイクツーリング目的で再び北海道の大地に足を踏み入れた。
当時、有給休暇の消化を求められていた私はまとまった休みがとれたのだ。たくさん走れる!ならバイク乗りの聖地ともいわれている北海道へ行ってみるか!そんなノリで目指したのを覚えています。

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   夏らしい雲を背景にゆっくりと回るオトンルイ風力発電所の風車

まずはせっかく北海道を走るのだから一周したいという思いが強かった。次に最北端の宗谷岬を目指したい。そうでしょう?日本の北の果てとはどんなところか見てみたい、立ってみたいと思うのは不思議じゃないはずです。
そんなわけで誰もが目指すルートを走り始めた。

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稚内でふと・・・
稚内で一泊し翌朝いよいよ宗谷岬を目指す!とホテルでサッポロクラシックを片手にわくわくしながら地図を広げていた時です。
ふと二つの離島が目に映りました。
利尻島と礼文島です。
礼文島?ふと昔の記憶がよみがえりました。室蘭ユースホステルでお会いした教師の男性が強く勧めてくれた礼文島の話とあの笑顔を。
稚内から目と鼻の先。なんとなく、せっかくだから、北の端の島、ネタに、記念に走って帰ってくるか。失礼ですがそんな気持ちだった。
利尻島を一周して、礼文島を上まで行って稚内に帰ってくる。十分可能。
宗谷岬はもう目の前、明日目指すことにした。
そんな何となく思い出した記憶を懐かしみながら、私は宗谷岬へ向かわず稚内フェリーターミナルから利尻行きの一便に乗り込んでいた。

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          利尻島沓形港から望む利尻山

戻ってきてから稚内で宿がとれるか不安だった私は、泊まれれば泊まってみるかそんな気持ちで礼文島での宿を探すことにした。いくつか検索に引っかかった宿のなかで泊まるなら礼文島の最北に泊まりたいと思い予約の電話を入れたのが星観荘さん。当日予約。今思うとよく取れたと思う。
この偶然取れた宿がのちに6年通うことになる宿になるとは思ってもいなかった。もし泊まることができなければあっさり稚内へ引き返し、礼文島に来ることはかなったと思います。それだけ宿ですごした印象が強い。

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         スコトン岬の草原にたたずむ星観荘

礼文島を楽しむにはまず歩くこと!
宗谷岬を最北端と呼ぶなら礼文島の北端は最北限と呼ぶ。星観荘さんはその最北限に立つ宿。とほ宿と呼ばれユースホステルと民宿が良い意味で合わさったような宿です。
ユースホステルの特色でもある食事後の決まった時間にミーティングが行われる。そのミーティングでは旅人のあいさつや紹介が行われ様々な旅人と知り合うことができた。
私のように初め訪れた旅人もいれば、何度も足を運ぶリピーターもいる。何度も足を運んでいるうちに知り合いになって毎年会うのが楽しみになっているのだと知った。なかにはこの宿で出逢って結婚した方たちもかなりいるという。
礼文島を楽しむにはまず歩くこと!宿主が礼文島の魅力、過ごし方を話してくれた。島のあちこちで海抜0メートルから咲き乱れる高山植物花々。海岸、荒野、森林、岩場、山岳、車ではいけない人の足だけで島中を散策するために設けられたトレッキングコースの数々を語ってくれたのを覚えている。
だけど一泊だけ試しに立ち寄った礼文島。宗谷岬へ向かい、北海道を一周するという目的があった私は連泊という選択をすることはありませんでした。
楽しかった北海道ツーリングでしたが一番心に残っていたのが礼文島だった。たった一日でしたが宿で過ごした旅仲間との時間、宿主が語ってくれた礼文島の魅力が頭の中から離れずにいた。
礼文島を知らずして終わるのはもったいないと思った私は2016年ふたたび礼文島に足を踏み入れていました。
それから毎年夏になると礼文島へ渡り連泊し時を過ごすようになりました。島を隅々まで歩き、全国各地からやってくる旅人と知り合うことが楽しくてしかたがない。通い続けることで友人もできた。
今年の礼文島はどんな姿を見せてくれるのか?今年はどんな旅人と出会うことができるのか。またあの人に会えるのか?などなど礼文島には魅力が詰まっているのだ。
きっとあの室蘭で出逢った男性教師が語っていた礼文島に惹きつけられた魅力が、私が礼文島に通い続けることなのかもしれない。
島の魅力、島で出逢う旅人との出会い。
やっとわかった気がします。

だから私はこれからも礼文島へ足を運び続けることでしょう。
ただいまと言って。

次回からは礼文島の魅力、見どころを紹介していきます。まずは礼文島を目指す玄関口の稚内からの船旅を掲載します。また目を通していただけると幸いです。
以上、お読みいただきありがとうございました。



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