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1人分を1分で書くことを目指す連絡帳の書き方(最終編 本当に1分を極める文作り)

連絡帳は、1分ほどで1人分を書くことができます。

宣伝文句で大げさに言っているのではありません。本当に1分ほどで書けるようになるんです。もちろん、丁寧に書きたいときは時間をかけて書けば良いです。丁寧に書くことと、時間をかけずに書くことの、両方をできるようにしておきましょう。


前回の連絡帳の研修では、連絡帳と指導案や記録とのつながりについてお伝えしました。

その中で、
「1分で書けるというのが、本当に実現できるということに驚きました!そして時間をかけるよりクオリティがとても高く深い。指針、計画、連絡帳、記録のつながりがよく理解できました。」
という感想を頂きました。

指導案や記録とのつながりについて研修しているにも関わらず、1分で書けるということを実感して頂いています。しかも、時間をかけるよりクオリティが高いということも。今回は「本当に1分で書くことを極める」という研修なので、みなさんに「1分で書くことを目指してみよう」と思って頂けるのではと期待しています。


連絡帳は日々書く要録のようなもの

さて、連絡帳は要録を日々書いているようなものなんですよ。長期でまとめて書くか、日々書くかの違いです(こんな風に言い切ったら、どこかからお叱りを受けるかもしれませんが)。

要録は子どもの姿を肯定的に書きますよね。開示請求があったら見せることになりますし。連絡帳は開示請求どころではなく、常に保護者さんに見てもらいます。ということで、連絡帳も肯定的に書くものです。日々の連絡帳を肯定的に書ける人は、要録に書く姿に困ることもありません(要録を上手くまとめることは難しいかもしれませんが、それはまた別の話です)。

これが、今回の研修でお伝えすることの1つ目につながります。

今回の研修は
「この姿はそう考えたら肯定的に捉えることができるんだ」が何種類も分かる内容になっています。たとえば、給食を待つ場面のさらに1部分だけでも、ザッとこれくらいは書くことができます。

何気ない姿、これまでは見逃していたような姿でも、肯定的に捉えることができれば、書くことはいくらでも出てきます。面白エピソードを絞り出して説明する必要はありません。もちろん、どうしても伝えたい面白エピソードがあれば、時間をかけてでも書いてくださいね。

研修内では、給食を待つ姿、散歩の時、昼寝の時などの、見逃しがちな何気ない姿を100通りくらいお届けします。

〆の1文で悩まない

連絡帳を書くときに、〆の1文で悩むことが、時間が必要となる原因の1つです。「上手く繋がらないな…」「オチはどうしようか」「これだと昨日と似た書き方になる」などと思ったことは誰しもあるでしょう。

ここで、先ほどの給食を待つ姿についての例文を見てみると、どれも
1,こういう姿がありました(事実)
2,その姿ってこうですよね(肯定的な受け取り方)
という構成になっています。

このような構成だと上手く繋がるんですよ。肯定的な受け取り方をメインとしているので、オチは考える必要がありません。あとは、昨日や一昨日とかぶらない表現が必要ですね。

というわけで、「頑張ってる」「優しい」「興味が広がっている」「可愛い」「意欲がある」「明るい」「面白い」「発想が豊か」など、肯定的な受け取り方をしたときに、どのような〆の言葉で表すか、100種類ほどの例をお伝えします。


見逃しがちだけど肯定的に受け取ることが出来る姿が100通り
〆の言葉が100通り
これだけでも100×100で10,000通りの文ができあがります。
書き出しや肯定的に受け取った理由なども紹介するので、組み合わせると、とんでもない数字になりますが、それでも足りないんですよね。

今回の研修で紹介する文は、「こんな視点もあったのか」という叩き台にして、自分の言葉に直し、さらに他の場面を探して、語彙を増やしてください。


研修概要

研修名:1人分を1分で書くことを目指す連絡帳の書き方
   (最終編 本当に1分を極める文作り)
期日 :1月15日(日)
時間 :22:00~23:00
ZOOMにて、オンラインで行います。

連絡帳は保護者さんとのやり取りもありますよね。やり取りについても極力短くできる方法を冒頭でお伝えします。そして、基本の書き方をおさらいした後、事例を交えて書き出しや〆の例文を紹介します。

連絡帳は1人分を1分で書き、浮いた時間を持ち帰りになりそうな仕事を片付けることや休憩に使いましょう。もちろん、丁寧に時間をかけて書きたいときはじっくり書けば良いですが、時間をかけずに書くことと両方出来るようになりましょう。


参加方法

22年度の研修は終了しました。
オンラインサークルでは、リクエストにより過去の研修も行っています。こちらの研修を受けたい方は、オンラインサークルの「保育は専門職プラン」にご参加ください。


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