保育塾ベーシック(第28回)乳児保育に関わるねらい及び内容よりイ 社会的発達に関する視点「身近な人と気持ちが通じ合う」について、内容を簡単に表す

この記事は、「保育塾」が配信しているメルマガ「保育塾ベーシック」を、サークルメンバーがまとめて読めるようにしたものです。必要なところは加筆・修正してありますので、メルマガで配信しているものとは多少の違いがあります。サークルメンバーではない人も、途中までは試し読みができます。



それでは、保育塾ベーシックの第28回目を開始しましょう。

保育塾ベーシックの第27回目では、

乳児保育に関わるねらい及び内容より、身体的発達に関する視点「健やかに伸び伸びと育つ」について、内容を簡単に表してみました。

文が難しすぎると、記録をするときに、何について書けばよいか分からなくなってしまうからです。ねらいは、もちろんとても大事なんですが、具体的な姿が見えてこないので、内容を一言で表しています。

でも、本当に一言で表すことができるのであれば、最初から保育所保育指針にも、解説にも、一言で表してあるはずです。

保育塾ベーシックでは、分かりやすさを優先して、強引に一言で表しているだけなので、正解だとは思わないようにしてくださいね。記録を書きやすくなるのであれば、覚えやすいように、あなたの言葉に直してください。

では前回の課題です。

乳児保育に関わるねらい及び内容より

イ 社会的発達に関する視点「身近な人と気持ちが通じ合う」について、内容を簡単に表してみましょう。

という課題でした。

本文は次の通りです。

イ 社会的発達に関する視点「身近な人と気持ちが通じ合う」
受容的・応答的な関わりの下で、何かを伝えようとする意欲や身近な大人との信頼関係を育て、人と関わる力の基盤を培う。
(ア)ねらい
① 安心できる関係の下で、身近な人と共に過ごす喜びを感じる。
② 体の動きや表情、発声等により、保育士等と気持ちを通わせようとする。
③ 身近な人と親しみ、関わりを深め、愛情や信頼感が芽生える。
(イ)内容
① 子どもからの働きかけを踏まえた、応答的な触れ合いや言葉がけによって、欲求が満たされ、安定感をもって過ごす。
② 体の動きや表情、発声、喃語等を優しく受け止めてもらい、保育士等とのやり取りを楽しむ。
③ 生活や遊びの中で、自分の身近な人の存在に気付き、親しみの気持ちを表す。
④ 保育士等による語りかけや歌いかけ、発声や喃語等への応答を通じて、言葉の理解や発語の意欲が育つ。
⑤ 温かく、受容的な関わりを通じて、自分を肯定する気持ちが芽生える。

引用:保育所保育指針

これまで、(ねらいと内容の)内容を一言で表してきましたが、今回は、一言で具体的な姿を表すのは難しいです。

難しい理由の1つ目は、「身近な人と気持ちが通じ合う」というように、気持ちのことを言っているから。

2つ目の理由は、内容の①~④が時系列だから。

実際に、保育所保育指針解説には、①については「誕生間もない子どもは」、②については「首がすわり、手足の動きが活発になると」、③については「6か月頃には」、④については「9か月頃になると」という言葉が書いてあります。

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