保育塾ベーシック(第29回)乳児保育に関わるねらい及び内容よりウ 精神的発達に関する視点「身近なものと関わり感性が育つ」について、内容を簡単に表す

この記事は、「保育塾」が配信しているメルマガ「保育塾ベーシック」を、サークルメンバーがまとめて読めるようにしたものです。必要なところは加筆・修正してありますので、メルマガで配信しているものとは多少の違いがあります。サークルメンバーではない人も、途中までは試し読みができます。


それでは、保育塾ベーシックの第29回目を開始しましょう。

保育塾ベーシックの第28回目では、

乳児保育に関わるねらい及び内容より、社会的発達に関する視点「身近な人と気持ちが通じ合う」について、内容を簡単に表してみました。

文が難しすぎると、記録をするときに、何について書けばよいか分からなくなってしまいます。そこで、「内容を簡単に表す」ということをしています。ねらいは、もちろんとても大事なんですが、具体的な姿が見えてこないので、内容を一言で表しています。

本当に一言で表すことができるのであれば、最初から保育所保育指針にも、解説にも、一言で表してあるはずです。

保育塾ベーシックでは、分かりやすさを優先して、強引に一言で表しているだけなので、これが正解だというわけではありません。覚えやすいように、自分の言葉に直してみてくださいね。



では前回の課題です。

乳児保育に関わるねらい及び内容より

ウ 精神的発達に関する視点「身近なものと関わり感性が育つ」について、内容を簡単に表してみましょう。

という課題でした。


保育指針に書いてあることは次の通りです。

身近な環境に興味や好奇心をもって関わり、感じたことや考えたことを表現する力の基盤を培う。
(ア)ねらい
① 身の回りのものに親しみ、様々なものに興味や関心をもつ。
② 見る、触れる、探索するなど、身近な環境に自分から関わろうとする。
③ 身体の諸感覚による認識が豊かになり、表情や手足、体の動き等で表現する。
(イ)内容
① 身近な生活用具、玩具や絵本などが用意された中で、身の回りのものに対する興味や好奇心をもつ。
② 生活や遊びの中で様々なものに触れ、音、形、色、手触りなどに気付き、感覚の働きを豊かにする。
③ 保育士等と一緒に様々な色彩や形のものや絵本などを見る。
④ 玩具や身の回りのものを、つまむ、つかむ、たたく、引っ張るなど、手や指を使って遊ぶ。
⑤ 保育士等のあやし遊びに機嫌よく応じたり、歌やリズムに合わせて手足や体を動かして楽しんだりする。

引用:保育所保育指針

第28回と同じく、一言で表すのはちょっと難しいですね。

・身近なものへの関わり方を段階的に表しているところもある
・「身近なもの」の範囲が変わっているところもある
・諸感覚の全体について触れているものと諸感覚のうちの1つを取り上げているものがある
・③だけ「見る」なので、行為が限定されている
・③は保育指針解説に書いてある文が読み取りにくい

などで難しいです。

頑張って読んでみてください。


① 身近な生活用具、玩具や絵本などが用意された中で、身の回りのものに対する興味や好奇心をもつ。

文としてのメインは「身の回りのものに対する興味や好奇心をもつ」です。
「興味や好奇心」と一言で表すことはできますが、これだけだと、具体的にどのような姿か分かりにくいです。

・じっと見る
・音のするほうを向く
・近くに行く
・触ってみる
などの姿があれば、興味や好奇心をもっているのではということが分かります。
「生活用具や玩具にどう関わったか」を記録していけばいいですね。

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