見出し画像

35歳定年説

これがおそらく最もポピュラーなのは、「エンジニア(或いはプログラマ)35歳定年説」というもので、技術の新陳代謝が凄まじい中での新しいものを吸収する力だったり、そもそもがハードワークめだったりなジョブでの現役限界ピークがこの年頃、という話。
これはきっともう昔から言われていて、僕が子どもの時に親戚がプログラマ的な仕事をしていて白内障か緑内障かに30前後でなったみたいな出来事があって、その際にも耳にしたのをおぼろげなからに記憶している。
昔から言われてはいるけど、定年なんてとんでもない、まだまだガリガリやります、という人も年々、たくさん増えてきていることだろう。

他にも、企業のバイネームでの話で、リクルートでも、「35歳定年説(少し前までは32歳定年説だったらしい)」と言われているらしい。
マッキンゼーでも、直接的に「定年」という表現では無さそうだが、似たような話がされているそうだ。
この2社については、35歳頃にはもう、サラリーマン卒業して企業経営出来る程に成長しているよね、という文脈での話で、同じ35歳定年説でも、エンジニアのそれとは若干ニュアンスが異なる。

共通しているのはおそらく、「35歳」というのは何か一つの事を続ける年月としては節目に出来る良い頃合いということで、いつの間にやら自分も、そうした節目として持て囃される年齢になっていた。

「人生200年時代」を考える

35歳、若い頃に想像していたこの年頃のイメージよりも、若々しくいられているな、というのが率直な感想。
必ずしも若々しいばかりがポジティブということではないだろうけれども、老化の治療に関連する研究が盛んになる昨今(約30年ぶりに改訂されたWHOの疾病分類「ICD-11」に加齢が加わったのもまた象徴的)、若返りとはいかないまでも、老化を予防する様なアプローチは遠くない未来に現実味を帯びてくるとすれば、若々しさを保つというのは尚の事人生の充実に直結し得る、結果として世に多くのアウトプットを果たせるのではないか。
これを価値観の根底に置いて、2022年はより若々しさを意識して日々過ごしていく方向性でいきたいと考えている。

あのLIFE SHIFT人生100年時代が提唱されたのを見た時には「まぁそりゃそうだよね、自然に100年ぐらいは長生きしていっちゃうよねー」ぐらいで特に行動や意識に変容が大きく促されることは正直無かったのだけど、さらにドラスティックに、「人生200年時代」と考えると、より、そうした方向に遺伝子のスイッチが入る様に感じる。
人生200年!と本気で考えそれを体現されている、とある著名な方の価値観に遠巻きながら触れたことで、より若さというもののありがたみを感じる様になった。

「若さ」にしがみつける環境

生にしがみつくという表現があるが、若さにしがみつく、というのをこの1年のテーマの一つに掲げてみたいと思う。
人生200年という概念に真剣に向き合い始めてから尚の事、若々しい後輩やCOEBI起業家達に囲まれて日々過ごせている環境がとてもありがたいものに感じられている。
僕が最近こういった価値観についての壁打ちに毎月付き合ってもらっているのも、自分より10歳若い起業家だったりする。

この流れでこれを取り上げるのは我田引水かもしれないが、デンマークでは、「Teach」という言葉の使用を禁止しているのだそうだ。
「答えに辿り着く」以上に「問いを立てる」行いに重きが置かれる中で、「先生(Teacher) = 先に生きる者」よりむしろ、若い人の価値観から新たな問いが生まれることが多い様にも感じる。

この若い価値観に潤沢にアクセス可能な環境で、より伸びやかに過ごしていきたい。

アンダーエイジとオーバーエイジの両極

U-18、U-30など、若くして活躍している人をカテゴライズするものがありつつも、今回のM-1での錦鯉の感動的な優勝も記憶に新しい様に、逆にこの年齢でこんな芸当をやり遂げた、という話題がより多くフィーチャーされていくいく時代になっていくんじゃないかなとも思う。そうやって自分より年齢的に若い人達に、新鮮な刺激を与えていける様な先輩でありたいものだ。

ちょうどこれを書いているタイミングで目にした、つんく♂さんの対談記事も、そうした在り方を実現するためのエッセンスを感じさせられた。

最近は専ら、この手の話題を色々と身近な人にしてみているのだけど、概して20代の人にはあまり刺さっていない。
下手すればいや別に若さとかもうメタバースで関係なくなるというかそういう感じで何とかなっていくものでしょ、みたいな返答だったりもする。
若さのありがたさが感じられる年頃の人とは、良い具合に意見交換出来たり、出来なかったり。

とにもかくにも、まずはこの2022年、人生200年時代を大前提の行動指針にしてみるという、抱負的なアレでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?