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尾根を「下るとき」の有効な手がかりと思うこと、その2_見える登山への第一歩 Extra04

前回の記事では、太い尾根での読図でのツボについて、筆者の経験から書きました。

太い尾根上での地形読みとそのポイントについて_見える登山への第一歩⑯

今回はそれと関連しつつ、以前書いた記事の続きという形で書きたいと思います。

尾根を「下るとき」の有効な手がかりと思うこと_見える登山への第一歩 Extra02

▲太い尾根でこそ、下りで有効なコト▲

前回記事で、太い尾根は両端の輪郭を把握するには実際にフチまで移動するなど工夫が必要と書きましたが、もう一つ、下り時は振り返るというアクションが効果的だと、自身の経験から思います。

登っている時に感じている方もいるかと思いますが、いわゆる上方向を見ている時、結構輪郭を把握しやすい場合があります(もちろん、逆もありますが)。
つまり、下っている時に下方向で地形を把握しずらかった場合は、いっそ立ち止まって振り返り、上方向を見ることで、登っている時の見やすさを再利用するという寸法です。

▲分かりやすい例から▲

ひとつ分かりやすい例を引用したいと思います。先日、奥多摩は倉戸山というところに出かけてきました。倉戸口バス停からの登りの終盤は尾根が広くなり、人がその場に立って周囲を見渡しても、容易に輪郭が把握できない場所が出てきます(途中でロープによる誘導が出るくらい)。

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ここで特徴的なのは、下図に示す急峻な谷間と山頂です。

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この二つは、倉戸口からのルートを登っていくときにはよく見えたので、目印として非常に有効でした。ですが下山時は一転して分かりずらくなりました。
なので途中で立ち止まって振り返ると、そこには例の山頂と谷がくっきりはっきり視認できました。特に山頂が見えるのが強力で、尾根筋にさえいれば山頂がどの角度で見えているかで現在地の特定は一発です。

この他、谷も明瞭に見えていたので、もし山頂が見えなくても判断材料としては強力なものがあるので、やはり下山時の振り返りというのは技術の引き出しとして持っておくとイイですね♪

▲番外編▲

これは前回記事に寄った内容ですが、上記倉戸山の下山時のことです。大麦尾根というマイナールートへの派生があるとのことで、その分岐点にきて周囲を見てみましたが、一般ルート上に立ったまま周囲を眺めていてもそれらしいのは見当たりませんでした。

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なので前回記事の教訓に沿って、もっとよく観察するために一般ルートから外れて主尾根のフチまで移動、大麦尾根と呼ばれるものが見えるところまで直接移動しました。

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この日は対象物を確認するだけだったので入って歩くことまではしませんでしたが、前回得た知見がさっそく生きたカタチでした☆

内容自体はシンプルですが、是非是非、材料集めに難儀したらこういう方法もあると思い出してもらえたらと思います
(^O^)

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