留学は「いったん粘る」が勝ち。第一話 フィンランドのビザ申請で絶望した話

ちょっとためになるかもしれない留学体験談を書こうと思ってnoteを始めたので、さっそく私が留学に際して心折れた話を書こうと思います。

私の留学計画をさらっとお伝えすると、

・1年間フィンランド
・研究所で無給インターンシップ
・日本で奨学金をもらえることが決まったので、給与はなくてOK
・研究所からの受け入れ許可あり
・奨学金の合格通知が届いてから準備→出発まで2か月弱
・トビタテ!留学JAPAN 6期生 多様性人材コース

ざっとこんな感じでした。

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見ていただければわかる通り、めちゃくちゃ時間がなかったです。

そもそも私、留学をしたいと小学生のころから考えていたのですが、経済的に雲行きが怪しくなり、大学に入ってからはほぼ諦めていました。
そんな時に、林業に出会い(このエピソードはまた後日…)、トビタテを知り、これはやるしかない!と応募したらあれよあれよと決まってしまいました。
それで経済的な問題は解決したも同然だったのですが、「きっと留学はできないだろうな」と諦めていたせいで、まったく留学に必要なことがわからず…

「ビザって何?何したらいいの?」

からスタートしてしまったんですね…。いや、あなた国際関係学やってる身として恥ずかしくないんですか…。そんなことよりあと2か月弱しかないのに!
というのは今だから言えることで、当時は学生ビザならそんなに時間かからなさそうだったのでのん気に構えていました。

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フィンランドのビザ申請のおおまかな流れは、

①オンライン申請(渡航目的によって様式が違います。オンラインで必要書類を提出したり、フォームの記入があります。)
②大使館にて本人確認手続き
③在留許可が下りたら、通知が来て、在留カードが自宅に郵送される

こんな感じです。
そんなに難しいことはありません。
学生ビザだとかなり簡単なはずです。

ところがどっこい、私の留学計画は、普通の学生ビザでは行けないことが判明。なぜなら、インターンシップだから。
私は、林業の勉強をしたくて留学を決めたんですが、専攻は林学ではないので、大学では授業についていけないだろうと思い、インターンを選択したんですね。
それがビザ申請の悲劇を巻き起こしました。

詳細は覚えていないのですが、学生ビザのオンライン申請フォームを記入しようとしたら、私にはどうしても提出できない項目があったんです。(それが何だったかは覚えていません。ごめんなさい!)

ちょうどトビタテ生でフィンランドにインターンをしに行く人と知り合ったので、その人に相談したところ、「フィンランド人の友人に聞いても方法が見つからなかったので計画を変えた」ということを伝えられ…

しかたがないので、留学計画とともに現状を大使館に伝えると、ビザの申請は無理と言われ、ネットにも情報がなくて困り果て…(確か、有給のインターンシップは申請様式があったと思います。)

「せっかく奨学金がもらえるのに、ここにきて行けないことある?
研究所も来ていいよって言ってるのに!?
給料なくてもいいのに、研究したいだけなのに、行けないなんてそんな理不尽な世界ではないはず!」

と、なかなか傲慢な理論で、結局はフィンランドの移民局に直接電話をかけるまでに発展しました。(エージェントを頼っていたら早かったのかな、と今なら思う。)

時差があるので大学から帰宅中の駅のホームで移民局に国際電話をかけたのですが、英語通じず相手を困らせ、粘りに粘ってメールアドレスをゲットしました。(一部しか聞き取れなくて、わかる情報をもとに英語で検索した)

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そこまで来たらこっちのもんでしたが、その後、状況を箇条書きなのに長文で説明&必要書類も全部添付し、「ビザ申請できるよ&ここから申請してね」と教えてもらうことができました。
ちなみに、無給のインターンを行う場合は、「residence permit on the basis of internship」という様式を検索してみてください。そこから申請できるはずです。
(少し検索してみましたが、案外インターンのビザ申請方法について書かれているものは今も少なくて驚きました。)

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文章で書くとさらっとしていますが、どこに何を問い合わせたらいいのかもわからなかったので、実は在留カードを受け取れたのは出国の前日。
ギリギリのところまでビザには苦しめられました。
過去のメールを遡ってみたら3月1日(出国の1か月前!)にようやく移民局の担当者さんにメールしていました。通常はオンライン申請が通るのに2週間くらいかかるので、本当にギリギリでした。
これから申請する人はぜひ余裕をもって!

この件で、初めて、「ネットが無理と言おうが、担当者が無理と言おうが、いったん粘る」ことの大切さを知ったのでした。
今振り返ってみると、大使館に無理と言われたのに、よく移民局に電話したな~と思うのですが(笑)
その時は本当に必死だったんだと思います。

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学生で無給のインターンをしたい方は、「residence permit on the basis of internship」を確認してみてくださいね。(2017年度のことなので、変更があるかもしれないので、ご自身でご確認を!)

そして、「わからないことは人にきく。」
本気でやり遂げたいなら、「いったん粘る。」

本当に教訓になりました。

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次回:悲報 クレジットカードが悪用され止められる
お楽しみに!!

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