留学は「いったん粘る」が勝ち。第二話　悲報　クレジットカードが悪用され止められる

前回のビザからは少し時間がたち、帰国まであと数か月と迫ったころの話。

私は留学資金を日本の口座で受け取り、ほとんどクレジットカードで決済していました。（現金を持ち歩くのが面倒だったから。レートのこともあるので、一番節約できる方法を見つけたほうが吉です、本当は。）

そんな私にとって、クレジットカードは命綱。
クレジットカードが使えなくなってしまうといろんなものが買えなかったり、払えなかったりします。

私は留学期間中に旅行に出かけたとき、交通費やらなんやらで限度額を超えてカードが利用できなくなったことがあります。

あの日も、「限度額が超えたのかな？そんなに使った覚えはないけど…」とあまり気にしていませんでした。
クレジットカードが使えないと気づいたのは、ちょうど日本から友人が遊びに来ていた時でした。

初めての海外旅行で私のいるフィンランドを選んでくれたことが嬉しくて、何から何まで考えつくしたプランで彼女をおもてなししたことを覚えています。

そんな旅行の真っ最中だったので、正直多少カードが使えなくても現金で良いならそれで済むし、まあ友人が返ってからカード会社に連絡するか、と思っていたのです。

まさか日本ではてんやわんやしているとは知らずに…

友人を空港でお見送りしているとき、ちょうどカード会社に連絡できる時間帯だったので連絡することに。
地方空港なうえ、早めに到着していたのでほとんど人はいませんでした。

電話をして、クレジットカードが使えない旨を伝えると、担当者に代わり、何やら焦った様子で話されました。

「最近アメリカへ行かれましたか？そちらでお買い物されましたか？」

そう、私は友人を迎え入れる直前、アメリカに行っていたのです。
なので、正直に行ったことを伝えると、

「〇月✕日にお買物されましたか？」

その日は完全にフィンランドに帰国していました。
というか絶賛友人とフィンランド観光中。
なので、そのことも伝えました。すると…

「お客様のカードに不正なアクセスがありました。そのため、現在カードのご利用を停止しています。」（みたいなことを言ってました。）

・・・え？

悪用？？お金取られちゃったの？？無理無理無理無理～～～～～！！！
って思っていたら空港の電波悪すぎて電話切れました。

ちなみに、海外渡航中の連絡先に変更していなかったので、電話が通じず担当者さんたちはとっても焦っていたようで…申し訳ない限りです。
あの時対応してくれた方、ご迷惑おかけしました…

そして、電話をかけなおしながら、「え～～～どうしたもんかな～どうしたらいいんだろうな～～」なんて考えていると
また焦った様子で、

①カードを作り直すこと
②今のカードは使えなくなるので破棄すること
③新しいカードは実家に届くこと

が伝えられました。

いやいやいやいや困りますってお兄さああああん！

「いや、私今海外留学中で、クレジットカードが使えないと生活に困るんですよ、他のカードは別の口座に紐づけてるので使えないですし。もうあと数か月っていうところで日本に帰国もできないですし。」

的なことを話すと担当者がどんどん代わる。
最終的に三人くらい代わり、ゴネにゴネて、（超迷惑）

フィンランド国内での買い物は可。インターネットやその他の国での使用は不可。帰国までの期間のみ使用可、その後使用不可。

という条件で使用できることに！！

本当に担当者してくださった方に感謝です。

今回の件は、
①よく悪用の被害が報告されているところから請求があった
②カード会社がその被害を把握していたのでカードの利用を停止
③確認のために連絡を取ろうとするも海外での番号に変更していたため通じず止めた状態が続く

という感じでした。被害の多いところは少額の引き落とし請求を繰り返ししてくるところみたいです。（めっちゃ悪質やな）それをカード会社はいち早く察知して止めてくれたと。（そこまでしてくれるのか！と感激。）

その後無事に帰国もでき、カードで最後の追い込みお土産もゲットできました。

クレジットカードは結構暗証番号を忘れる、といったケースで使えなくなる方がいますが、最初に念入りに確認していきましょうね。具体策としては、

・暗証番号を出国前に確認しておく
・暗証番号がわかる書類が家族も見られる場所にしまっておく（大事な情報なので基本的にはそういうこともしない方がいいけど。）
・暗証番号を間違えたとき、他に思いつく番号に自信がなかったら支払いをやめる（暗証番号は続けて3回間違えると即刻アウトです。完全に使えなくなってしまうので、不安になったら確認しましょう。暗証番号照会は各クレジットカード会社の方法で行ってください。）

それから、今回の件については、私が完全に悪用されかけたいわば被害者の状況だったので、なんとか条件付きで使用を認めてくれた可能性もあります。

いったん状況を説明して、カードの受け取りができないことや自身がすぐに帰国できる状況ではないことなどを伝え、まずは他に方法がないかを聞くことも大切だと思いますが、自分でしっかり対策しておくことも重要なのでそこはお忘れなく！

そんなこんなでなんとか使えたクレジットカード。粘ったらいいってわけでもありませんが、何とか交渉して生活が助かったのは事実。
こういう対応をしてくれる可能性もあるので、カードが使えなくなると困る場合は思い出してみてくださいね。

次回：「治安は不安？実際に殴られた事件から治安を考えてみた」です。お楽しみに！