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受け身から主体的な行動へ――勉強のコツも仕事のコツも同じ

昨年の12月に発売されて以来、おかげさまで10万部を突破した『塾へ行かなくても成績が超アップ!自宅学習の強化書』(葉一)。

塾へ行かずに自宅学習をすれば、もちろんお財布にやさしい。しかし、これは数ある自宅学習のメリットのほんの一部。
自宅学習の一番の強みは、学校や塾で「教わるだけ」から「自ら学ぶ」への姿勢の変化です。
自分に合った勉強法を探したり、計画を組み立てたり、試行錯誤や創意工夫は必要ですが、そうしたクリエイティブな楽しさとともに勉強に対して主体性が生まれるので、吸収力もアップするのです。
著者の葉一さんは、こうした姿勢は社会人になってからも必要になると語ります。

しかし、主体性を発揮するどころか、日々、時間に追われて仕事をしているというビジネスパーソンはたくさんいることでしょう。上司やクライアントに頼まれた仕事を、期限までに淡々とやりこなす……。しかも、誰がやっても結果が同じな、創造性を感じない仕事……。
これでは、「時間に追われて、気がつけば毎日が過ぎ去っていく」「お金のために、時間を切り売りしている気がする」という感覚に陥ります。
まさに、「受け身の姿勢の仕事」。これでは「受け身の勉強」と同じで、モチベーションも上がらないし、生産性も下がります。
では、どうすればいいのでしょうか?
『無駄な仕事が全部消える超効率ハック』(羽田康祐)から、そのためのヒント、マインドセットを解説している箇所を一部抜粋、本記事用に改編してお届けします。

上記のような悩みを抱えているのであれば、まずは「時間」は「お金」よりも貴重な財産であることに気づく必要があります。
「お金」は、たとえ失ったとしても後から取り戻すことができますが、「時間」は誰もが平等に一方的に減っていくだけなので後から取り戻すことができません。
「時間」はあなたの人生にとって最も貴重な資源であり、「時間に追われている状態」や「時間を切り売りしている状態」とは、人生そのものを削り取られている状態と同じです。
逆を言えば、「限りある時間を充実させる」ということは、「限りある人生を充実させる」こととイコールなのです。
読者の多くは、1 日の大半の時間を仕事に費やしているビジネスパーソンのはず。自分の職業人生を充実した時間で満たしたいなら、できるだけ「他人に振り回される時間」を減らし、「自分でコントロールできる主体的な時間」を増やさければなりません。そのためのポイントが次の2 つです。

ポイント1:一つひとつの仕事に当事者意識を持つ
ポイント2:他人と比べない

ポイント1:一つひとつの仕事に当事者意識を持つ

「時間に追われる」と感じる原因の1 つが、当事者意識の足りなさにあります。言われたことしかできない「受け身の姿勢」や「指示待ち」の状態というのは、結果、他人に振り回されるという精神的な負担を感じるものです。
一方、当事者意識を持つことができれば、「他人事の仕事」が「自分事の仕事」に変わります。すると「なぜ、このような問題が生じているのか?」「どう解決すればいいのか?」など、自然と「自分の頭で考える習慣」が身につき、「考える力」が鍛えられていきます。そして、周囲に対して自信を持って自分の考えを伝えられるようになり、自分でコントロールできる主
体的な時間が増えるのです。

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このように、当事者意識は「受動的な自分」を「主体的な自分」に変えてくれるのです。
上司から与えられた仕事に対して、当事者意識を持つことは難しいと感じるかもしれません。しかし、「自分でコントロールできる」というメリットがあることに気づけば、当事者意識を持たない理由はないはずです。

ポイント2:他人と比べない

自分と他人を比べてしまう人は、その時間が「他人に振り回されている時間」であることに気づく必要があります。
他人と比べて「優秀か」「成果を出しているか」「高い地位にいるか」という比較は、上には上がいる以上、常に「自分は負けている」「自分は劣っている」という負の感情で時間を満たします。これは、頭の中で「限りある時間を他人に奪われている状態」であり、とてももったいないことです。
自分と何かを比べるのであれば、ぜひ「昨日の自分」と比べるようにしましょう。たとえば次の通りです。

昨日の自分と比べて、
・今日の自分は何がわかるようになったか?
・今日の自分は何ができるようになったか?
・今日の自分は何を変えることができたか?

こうすれば、頭の中まで他人に振り回されることなく、常に成長実感を持て、自分でコントロールできる主体的な時間を増やすことができるようになります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

(編集部 石黒)

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