香水を売る出版社の話
フォレスト出版編集部の寺崎です。
公式Voicy「フォレスト出版チャンネル」でVoicyのハッシュタグ企画に乗っかって「気になるニュース」というテーマでちょいちょい話すこともあって、出版業界周辺のニュースをすきま時間でチェックしています。
で、ちょっと面白い出版社さんを見つけてしまったのです。
その名は「ブルーモーメント」さん。
なんと大学卒業したての女性が立ち上げたひとり出版社とのこと。
なぜ、この出版社の存在を知ったかという、こんなニュースをみたから。
「出版社生まれの香水」って、どゆこと?
ちょうどキンコン西野さんが「人口がどんどん減っていく日本国内でモノを売るには、多く売ろうとしちゃダメ。高く売ることを考えないといけない」とVoicyで語っていたのを聴いて「そうだよな。たしかにそうなんだよな……でも、本って単価安いんだよな・・・どうすればいいのかな」と考えていた時だったので、「出版社が香水を売る」というニュースに惹かれました。
“本を読むときに、重ねる香り”「秘めごとトワレ」
コピーやネーミングもなかなかいい。「恋の序章」「雨の図書室」というエモい名前の香水がそれぞれ8,800円で売られています。
以前、苫米地博士の高額書籍に「博士愛用のオードパルファムの香り付きしおり」を付けたことがありますが、本と同じ世界観が演出された香水をセットで売る発想はしてやられた!
気になってホームページを見てみたら、香水だけでなく「秘めごとネイル」というネイルも販売しているようです。
書籍ラインナップをチェックしてみると・・・ココ・シャネル、オードリー・ヘップバーン、ダイアナ妃、ジャクリーン・ケネディ、マリリン・モンローといった女性向け自己啓発(?)がずらずらっと並んでいます。
なるほどーーーー! こういう世界観のもと、ネイルや香水が延長線上にあるわけですね。
で、どうやら、これらの本を書いているのが創業者のお母さまのようです。
創業者の竹井夢子さんがnoteに書いた記事を発見。これぜひ読んでみてください。出版関係者ならなおさら。
母親が作家さんという有利なファクターはあれど、業界未経験の若者が「ひとり出版社」を立ち上げていく様に勇気をもらいました。
そして、お母さまの山口路子さんはというと、公式サイトでこんな記事を寄せていました。
素敵な親子ですね。
なんだか書店閉店のニュースとか暗い話題が多い出版業界で、いい話をみつけたなぁと思ったので、みなさんにシェアした次第です。
また、これまでのようにただ「本を売る」だけだと、明らかにシュリンクしていく業界のなかで、いかにして新たなバリューを生み出すか、考えなければいけないなと改めて思いましたという次第です。
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