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子どもの勉強の成績は、関わる人や環境が9割!?

私は新幹線で会社に通勤できるくらいの地方都市に住んでいますが、それでも東京やその近辺在住の同僚たちのご家族との教育事情とは温度差を感じています。
かれらに話を聞くと、中学受験が当たり前になっているようです。塾代も悩みのタネになっている様子。私が住んでいるところではそんな話を聞くことはほとんどありません。だから私も今のところ、小学生の娘を塾へ行かせたり、中学受験させるつもりはありません。
当たり前ですが、金を払って塾に通わせれば成績が勝手に上がるわけではなく、本人にモチベーションがなければ通う意味がありません。そもそも塾代のために日々のQOLを下げたくないという本音もあります。
……というのは親として意識が低いでしょうか。
先月発売されて早くも4刷、2万部を突破した海外塾講師ヒラ『勉強嫌いでもドハマりする勉強麻薬』では、「関わる人間で勉強の結果が変わる」と記しています。

その意図するところとは何でしょうか? 関連する箇所を本記事用に一部抜粋・改編して掲載しましょう。


関わる人間で結果が変わる――人間

 私には中学時代、とても慕っていた塾の先生がいました。すごく熱く、面倒見が良く、いつもニコニコしている先生でした。
「間違い直しノートつくってみ」
 その先生からアドバイスされたことの1つです。
「間違い直しノート」とは授業、小テスト、宿題など自分が解いて間違えた問題をすべてコピーしてノートの左側に貼り、右側に解答と解説を自分の言葉で書くというノートです。正直、かなり骨の折れる勉強法でしたが、その先生を信じてやり続けました。
 間違い直しノートを始めて3カ月、驚くべき結果が出ました。塾内テストでこれまでほぼ最下位だったのに、2位まで成績が急上昇しました。
 私はこのとき、思いました。
「勉強のやり方次第で勉強の結果ってこれだけ変わるんだ」
 でも、実はもっと大切なことがあります。
「誰から教えてもらうか」
 人が変わるのは、人から影響を受けたときです。私はその先生がいなければ絶対に成績を伸ばすことができませんでした。その先生のおかげでしかありません。教えてもらわなければ「間違い直しノート」のことなんて一生気づけませんでしたので。
 この話からお伝えしたいことは「関わる人間の重要性」です。
 あなたは勉強していく中でどんな人と関わり、どんな人がまわりにいますか?
 もちろん1人で勉強していて結果が出ている人はそれでかまいません。でも多くの人は、自分1人の力で勉強するのは難しいのです。指導者が必要な場合は当然あります。勉強は孤独なものです。最終的には自分1人で勉強していかないといけません。
 でも、いつだって人のまわりには人がいます。あなたのまわりにも人はいます。環境の中には「人間」がいるのです。
 誰に教えてもらい、誰と勉強し、誰と関わっていくのか?
 あなたの人的な環境は、あなたの勉強に大きく影響します。

味方につけるべき3タイプ――人間

 勉強における関わりの強い「人間」は3タイプです。

①指導者
②勉強仲間
③保護者

 これまで何百人もの生徒、保護者様と関わってきましたので断言できますが、伸びる人、勉強に依存する人は総じて、これら3タイプの人間か、そのいずれかを味方につけています。
 良い指導者に出会えなければどれだけ勉強しても伸びないかもしれません。勉強仲間のモチベーションが低く、遊んでばかりいれば、自分も遊びに流されるかもしれません。ご両親が「勉強なんてしなくていい」という考え方であればそもそも勉強しないかもしれません。
 このようにあなたが普段関わりの強い人は、あなたに深く影響するのです。
 ただ現実をお伝えすると、「人間」についてはどうしても運という要素が大きく関わってきます。正直、どんな人と出会うのかなんて運でしかありません。
「近くの塾に行ったら、指導者が最高だった」
「まわりの仲間がめちゃくちゃ勉強する」
「両親が教育熱心で勉強意識が高い」
 運です。ガチャです。あなたがコントロールできることではありません。だから、時と場合によってはどうしようもないことがあるかもしれません。
 では、人に恵まれなければ、あきらめなければいけないのか?
 そんなことはありません。現代は、教育環境が非常に充実しています。

  • プロ講師の授業見放題サービス。

  • 優れた参考書や問題集。

  • YouTubeの無料授業動画や勉強配信系YouTuber。

 一昔前とは比べ物にならないほど良質で、無料あるいは安価な教育コンテンツであふれかえっています。指導者や問題集が自分で自由に選べる時代です。アプリを使えば勉強意識が高い勉強仲間とも出会えます。
「人間」については運に左右されやすいと書きましたが、その影響が弱まりつつあるのが現代の教育環境です。じゃんじゃん活用していってください。ご両親は選べませんが、指導者や勉強仲間はあなたの行動次第で選べます。


子にとって親である私は「ハズレ」かもしれませんが、選択肢は探せばいくらでもあるということだけでは、時が来たら伝えたいと思います。

(編集部 いし  ぐろ)

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