見出し画像

今、一番プレゼントされている本のタイトルは? その答えは…

本を他人にプレゼントする人は、どのくらいいるものでしょうか?
孫や、親戚・知人の子どもに、絵本や学年に合った本をプレゼントしたり、何かの記念日だったりに、友人の嗜好に合わせたチョイスをして、本をプレゼントする人もいるでしょう。
私自身は、誰かに本をプレゼントした記憶はありません。が、記憶がないだけで、おそらくプレゼントしていたと思います。
老人性文学青年症(こんなフレーズがなんかの小説に出ていた)を患って引きこもっていた学生時代の一時期、自分が読んで面白かった小説かサブカル本なんかを、その感動を共有したい思いが半分、「オレってこんな本を読んでるんだぜ」という知的マウンティング半分で、数少ない友人や好きな子にプレゼントしていたのではないかと思うのです。
前述したとおり、記憶はないのですが、当時の自分の思考回路を鑑みると、「おそらくやっていたのだろう」と戦慄します。

さて、今、もっともプレゼントされている本とは何でしょうか?
それを知る方法があります。
それが、アマゾンの人気ギフトランキングです。
じつは、7月に刊行され好評を得ている『インプット・アウトプットが10倍になる読書の方程式』では、良書をチョイスする手段の1つとして、このランキングを見ることをオススメしています。

私はその存在自体知らなかったのですが、読んで納得。これは使えます。
該当箇所を一部抜粋しましょう。

 しかしアマゾンの売れ筋ランキングは、そのまま鵜呑みにできません。なぜなら、必ずしも「売れている本=自分にとっての良書」とは限らないからです。
 たとえば、ツイッター有名人やユーチューバー、あるいは多くの会員を擁するサロンオーナーが出しているビジネス書などは、いわゆる「信者買い」に支えられてランキング上位に来ている場合があります。
 また、アマゾンの売れ筋ランキングは1時間ごとに更新されるので、「たまたまその1時間に、瞬間風速で売れた」場合も上位にランキングされます。
 そこで筆者は、「売れ筋ランキング」だけでなく、「人気ギフトランキング」にも目を通すようにしています。
 アマゾンの「人気ギフトランキング」は、そのビジネス書がどれくらい「アマゾンのギフト設定で売れたか?」を集計し、ランキングしたものです。こちらは1日ごとの更新です。
 筆者の経験上、アマゾンの「人気ギフトランキング」で上位にランキングされている書籍は、良書である確率が極めて高いといえます。なぜなら、そのビジネス書が「ギフトとして売れている」ということは、
「わざわざ自分がお金を払ってでも、他人にすすめたいビジネス書」
 であることを意味するからです。「ビジネス書を他人にすすめる」という行為自体、少なからず、すすめた本人には責任が伴うものです。それに加えて、「自腹を切ってでも」となれば、そのビジネス書が良書であることの真実味は、かなり高いといえるでしょう。

ちなみに、この記事を書いている本日の9/2のランキングは以下のようになっています。

ランキング01

「売れ筋ランキング」と比較してみてください。全く違うのでビックリします。
やはり本のプレゼントというと、子ども向けの本が多くなりますね。コロナ関連の本が入っているのが、今という時代を感じさせます。
人気ギフトランキングは売れ筋ランキングと同様に、分野別でも表示できます。
では、フォレスト出版の主戦場であるビジネス書の人気ギフトランキングはどうなっているでしょうか?

ランキング02

やはり、定番書や最近のベストセラーが目立つ印象です。フォレスト出版の次の本も、かろうじて38位にランキングされていてホッとしました(この本を誰が何の目的でプレゼントするのかが気になります……)。

カテゴリについては「マネジメント」や「統計学」など、さらに掘り下げることができます。たとえば「ロジカルシンキング」の良書を探しているのであれば、次のように表示されます。

ランキング03

……この、本の人気ギフトランキングを見ていたら、非常に気になるカテゴリを見つけました。

キャプチャ13

五十音順の恩恵で一番上を陣取っているヤツと、真ん中あたりのヤツ。一応、覗いてみました。
誰が、誰のために、一体どんな目的でプレゼントするのでしょうか……。前掲の『思い通りに人を動かすヤバい話し方』以上に謎が深まります。

(編集部 石黒)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?