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新NISAがお得なのはわかったけど、具体的にどう活用すればいいのよ?

フォレスト出版編集部の寺崎です。

今日もしつこく新NISA情報です。

今年に入ってNISA口座を開設した方も多いかと思いますが、「結局どのように運用すればいいの?」「ゴールはどこなの?」と疑問に思う向きも多いことでしょう。

というわけで、今日は『新NISAとiDeCoでお金を増やす方法』(山崎俊輔・著)から「NISAの活用法」をご紹介します。


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新しいNISAの活用法をいくつかの視点で考えてみる

 今回の大きな改正は、現状の枠組みのいいところは活かしつつシンプルにしたり、枠組みを大きく拡大したり、同時に短期売買には一定の制約を課すなど、合理的で賢い見直しとなっています。
 新しいNISA制度の活用方法は、後述するiDeCoの投資、資産管理の基本を押さえてから検討しますが、ここでは新しいNISA活用のポイントをいくつかまとめておきたいと思います。

少額の積立投資(年40万円程度)をしているケース

 この場合、基本的に変化はありません。
 むしろ非課税投資期限を気にすることなくいくらでも積立投資を継続することができます。仮につみたてNISAと同水準の積立をしていった場合でも、21年以上資産形成を続けていくことができます。
 年40万円程度の積立の場合、30年続けて1200万円の元本ですから、1800万円の上限に達しません。現役時代ずっと続けても大丈夫です。これに年4%相当の運用収益が上乗せされれば、2300万円に達します。元本比では50%以上の増加となっており、老後不安はほとんどないでしょう。
 積立を継続している途中に、年収増などに伴い積立を増額する余裕も残っています。
 こちらも年40万円の枠を超えて最大で毎月10万円の積立がつみたて投資枠内でできますから、ほとんど上限を気にする必要はありません。

年間120万円の枠組みを意識し、
個別株の投資を行い、数年程度で利益確定していた場合

 一般NISAを使って、5年内に利益確定するイメージで投資をしていた人もいるでしょう。この場合も今回の改正は役立ちます。
 成長投資枠の上限1200万円をにらみつつ、年240万円の成長投資枠を活用しながら売買を繰り返していくようなスタイルで、NISA口座を使うことになります。
 5年の期限は意識する必要がなく、利益確定したいタイミングを狙うことができます。利益確定した枠は復活しますので、何度でも非課税投資ができます。
 とはいっても、総拠出枠の回復は1年単位なので、あまりにひんぱんな売買には向いていません。デイトレード、スイングトレードのようなスタイルよりは3~4年くらいのスパンでの中期投資に向いているでしょう。
 一方で、つみたて投資枠を使わないと1800万円の上限を活用することはできません。できれば積立投資の設定も検討したいところです。

資産家が最短で非課税枠を埋めたい場合

 基本的にNISAが対象として想定しているのは、資産形成の途上にあって徐々に積立を行っていくような世代です。しかし、相続などでまとまったお金を手にしたり、すでにある資産を使ってNISAの税制メリットをフル活用したいという人もいるでしょう。
 この場合、つみたて投資枠で年120万円、成長投資枠を使って年240万円の投資を行い、最短5年で1800万円の非課税投資を行うことができます。ただしそれ以降は売却を行わない限り、追加の投資を行うことはできません。
 ここまで新旧NISA制度(といっても2023年に本書を手にした読者にとってはまだ「旧」ではなく現在進行形ですが)について、制度の概略をチェックしてみました。
 NISAが魅力的な制度であることは間違いありません。これをどう活用するかが、今後の人生の大きな分岐点となりうるほどのインパクトを秘めています。
 次の章で解説するiDeCoと併せて活用すれば、さらにその魅力と効果は倍増していきます。
 今までNISA口座を開設していなかったという人はぜひNISA口座を作ってみてください。口座は作ってあるけど放置している(一般NISAの場合、ゼロ円口座がありうる)という人も、これを機にリスタートしてみてはどうでしょうか。

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おそらく大体の方が上記の「少額の積立投資(年40万円程度)をしているケース」にあてはまるかと思います。

私も旧NISAの投資限度額である月3万3333円×12か月=39万9996円を「eMaxis slim全世界株式(オールカントリー)」に積み立ててきましたが、今月からオルカンの積み立て金額を減らして、債券のインデックスファンドに積み立て金額をスライドを検討しています。

この「債券」をポートフォリオに組み込むのがかなり重要ポイントであることを、ようやく最近理解しました……。詳しくはまた改めてお伝えします!

▼詳しくはこちらをご覧ください


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