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【ネタバレ】シン・エヴァンゲリオン劇場版の超個人的な雑な感想

シン・エヴァンゲリオン劇場版を見てきました。
高校1年生のときにアニメ版を見てドハマリし(地元ではテレ東が映らず、地方テレビ局の深夜帯で放送されていたものやレンタルビデオで視聴していました)、旧劇、新劇と見てきて二十数年。
今回ははじめて映画館で4DXを体験しましたが、新鮮でしたね。
物語に集中するためには初見は避けたほうがいいという意見もありましたが、個人的には映画とのシンクロ率が上がりまくり、2時間以上の上映時間もあっという間でした。

(以下ネタバレ)








で、内容については、あまりの意外な展開に面食らったり、トウジやケンスケの登場に喜んだり、ミサトとシンジの和解に涙したり……。

一方、説明がクドいうえに、新しい概念(それぞれのインパクトの意味とか)が入ってきたりして、もやもやしたのも正直な感想です。

私の理解が追いついていないことを棚に上げて申し上げれば、納得できないというか、ムムムとなった箇所がいくつかありました。

◎――ゲンドウの人類補完計画の目的がユイに会うためって……。それで全人類巻き込んだの?(ただ、漫画版のゲンドウがユイの愛を一身に集めるシンジに嫉妬したという設定がなくてよかった)
◎――女の子に気の利いたことを言い返せることが「大人」って……。それでいいの?
◎――結局「寛容になろう」ってことですか。いや、わかるんですが、もうちょっとこう……。

中でも一番キツかったのが、最後の舞台が宇部ということ。
(一瞬、宇部がわが町宇都宮に見えてテンションが上りましたが……)
ストーリー的には、宇部にする必然性がどこにもありません。
私が宇部で思い浮かべるのは、かつて宇部商業が甲子園で活躍したことくらいです。
物語の本来の舞台を考えれば、東京か第3新東京市があった長野県とか箱根あたりが適当なはずです。あるいは、あえて、縁もゆかりもない地方や、海外でもいいはずです。
それなのに、唐突に宇部って……。
庵野監督の故郷である宇部を、新たなエヴァの聖地にしたいという出身者ならではの地域貢献の思惑でもあるのでしょうか?
結局エヴァンゲリオンとは、庵野監督自身の極私的な物語であったことを突きつけられた思いです。要するに、……。
(シンジが庵野監督、マリがパートナーの安野モヨコさんだという解釈をしている論考がありましたが、それだけは勘弁してほしい!)
そして私はそれに20年以上も付き合い、パチンコを通して金を落としつづけてきました。
せっかくここまでエヴァという物語を共有してきたのに、突然梯子を外されたようで、なんだか悔しい気持ちになったわけです。
完全に個人的な言いがかりだと承知はしているものの、最後の最後に、こうもあからさまに自意識をさらけ出すのは勘弁してほしかった……というのが率直な感想です。

なんて思いもよぎりつつも、面白かったのは事実。
早くNetflixでも見たい……!
エヴァの謎を解き明かす図解付きの本をつくりてえ、と思ったのですが、無理だろうな……。

(編集部 石黒)

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