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日本の株価上昇をズバリ予測した予言の書

フォレスト出版編集部の寺崎です。

現在、長らく低迷していた日本の株価に変化が押し寄せています。日経平均が4万円を超えて、史上最高値を連日で更新しています。

この状況を見事に予言した書が昨年ひっそりと刊行していたのを、みなさんはご存じでしょうか。

今日はその予言書から「ズバリ言い当てた予言」を引用します。

 知ってのとおり、株価は1株当たりの利益を投影することから、日本株の現在のPER(株価収益率)14倍は、国際勢の常識に照らすと安い。適正水準は17倍程度ではないでしょうか。具体的には日経平均は3万7000円あたりまではすんなりと上昇していくのではないか。おおかたの知り合いの外国人投資家はそのような予測を掲げている次第です。
 つまり、企業収益の増加をまったく見込まないでも、日本の評価が上がり、日本企業の株価が上がると、彼らは捉えているわけです。

この本が刊行された2023年8月当時の日経平均は3万円強でした。

 2020年のコロナショックのときに自分がつくった資料で何を示していたかというと、「2023年前後で日米の株式市場の〝逆転〞が起きるのではないか」とする予測でした。これはそれ以降、一貫して変わっていません。
 2020年当時の私の捉え方とは、コロナショックはブラックマンデーの〝再来〞ではないかというものでした。ブラックマンデーが起きたのは1987年10
月。その後1990年まで日米一緒に株価を上げていき、1990年で米国株も日本株も下がったけれど、その後米国株は反発して上昇モードに戻ってきた。
 一方、日本株はその後ずっと30年間ほぼ上がらない、長い低迷期を迎えています。
 要は1990年に日米株にクロス現象が起きたのです。
 その前年、まさに1989年末の日米株式市場の状況はどうだったでしょうか。振り返ってみると、日本の株式市場の世界全体での時価総額シェアが
50%でした。ちょうどいまがその逆で、2023年前半における米国株の世界全体での時価総額シェアが50%強と、30年前とまったく同じことが起きています。
 私はそれが今度は日本株のほうにフォローの風が吹くのではないかと、もともと想定しているのです。
 日本株が上がるための絶対必要条件は、巨大な資金シフトが起きることで、私はすでにその資金シフトが起きていると踏んでいる一人です。
 いま運用しなければならないお金はだいたい100兆ドル、1・4京円程度といわれています。それを運用するためにどこに資金配分をしていくのか。おそらく日本株にとって有利なことが起きるのだと、私はほぼ確信しているところです。

いま、世界中で「運用しなければならない資金」が1京4000兆円あるわけです。これはつまり世界中の投資家から集めた軍資金の総額であり、つねに何かに投資しなければいけないお金です。

そのお金が日本に流入していくであろうという予測です。それはいままさに起きていることです。「中国の富裕層が今、日本株を買いあさってる」と、やや自嘲気味に言う人もいますが。

 4月11日(2023年)の日本経済新聞に掲載された「ウォール街、瀬踏みの来日」という記事は刮目に値します。
 3月31日の各紙朝刊に載った岸田首相の動静が株式市場で大きな話題になりました。米ブラックストーンのシュワルツマンCEOが首相を訪ねた、と。
 同社は企業や不動産を軸に1兆ドル、約130兆円を運用しています。2年前、日本でも8つのホテルを一括買収して注目を浴びました。
 同日にブラックストーン最大のライバルである米KKRの創業者の一人であるヘンリー・クラビス氏が来日、彼も日本の株式市場に注目していると語った。
 さらにヘッジファンドの巨人シタデルの創業者・CEOのケン・グリフィン氏も同じく来日し、15年ぶりに日本で拠点を開くと発表しています。シタデルの特徴はユダヤマネーを運用していることなので、ユダヤマネーの日本への本格的な資金シフトを暗示していると考えるべきでしょう。

著名な投資家ウォーレン・バフェットが日本の商社の株を買った話は有名ですが、こうしたかなり地味なニュースにも「日本追い風」の背景が浮き彫りになります。

 加えて、インフラ投資についても凄まじいことになっています。4月9日
(2023年)の日本経済新聞の「データセンター 東京集積」の記事によると、これから東京や近郊のデータ施設規模を示す電力容量が今後3〜5年で倍増します
 現時点では北京が世界一のデータセンターなのですが、近年中に東京が世界一になると予測されています。
 金融センターになるために不可欠なのは、大容量のデータを高速処理できるインフラとされるけれど、これも早晩整備されるという話なのです。当然ながら、西側のデカップリング政策による中国回避の潮流も、日本にはおおいに有利に働いています。
 これは私の妄想なのですが、おそらく香港はもうアジアの金融ハブにはなれないし、シンガポールもいまの状況だと地価や高い電気料金が足を引っ張って候補地にはなりにくい。
 日本にこそ金融センターが移ってくるという準備ではないかという妄想も含めて、それが冒頭申し上げた1990年以来の日米株式市場の大逆転が起きるとの予測に繫がる次第です。
 したがって、ここからの米国株はたぶん厳しいだろうと、私は捉えています。なぜなら、自国からお金が海外に抜けていくからです。そして、その抜けたお金は今回は日本に巡ってくる。
 ということで、これまでとはまったく異なる形の世界が形成されてくるのです。

ここまでズバリ予測した予言の書とは・・・

こちらの対談集『2024年 世界マネーの大転換』です。本書では上記引用した情報以外にも「え、この通りになってるじゃん」という情報が満載ですので、ぜひ経済や投資に関心の高い方はチェックしてみることをおすすめいたします。

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