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【ソウル版権商談レポート】どのタイトルが人気だったかランキング発表!

フォレスト出版編集部の寺崎です。

先日、ソウルの版権商談の出張から戻りまして、現地レポートをしました。

今日は具体的に「どのアイテムが人気だったのか?」を発表したいと思います!

【第10位】韓国人も仕事の「質」と「スピード」を上げたい

日本人は国際的にみても労働時間が長く、生産性が低いことが指摘されていますが、韓国は日本よりも労働時間が長く、日本と同様に生産性の向上が叫ばれているようです。

そこでみなさん興味関心を寄せたのが・・・
第10位 『仕事の「質」と「スピード」が上がる 仕事の順番』

【第9位】自分が担当した書籍はついアツく推してしまう

『なぜかうまくいく人のすごい無意識』の実践編である『無意識を鍛える』はまだ版権が空いており、自分が編集を担当した書籍ということもあって、ついついアツく推してしまう傾向があります(=担当者バイアス)。

「この本は発売の時期がアンラッキーで、ちょうど2020年4月の緊急事態宣言のタイミングでして、完全ステイホーム、書店もクローズしたなか、健闘したんです。コロナがなかったなら、もっと売れたはずの本なのです!」

このようにプレゼンしました。

「・・・そこまでアツく推されるのなら」と思っていただいたのかどうか、わかりませんが・・・第9位は『無意識を鍛える』

【第8位】「考える力」はどの人種、民族にも必要とされている

けっこう早々にオファーが入って、商談の前に検討中の出版社が出てきていたアイテムがこちらの新刊でした。

第8位『「考えるスキル」を武器にする』

【第7位】「金運よくなりたい」に国境はなき

韓国では日本のスピリチュアルの本はこれまでぜんぜん売れませんでした。ただし、少しだけ風向きが変わってきたようです。

詳しく聞いてみたら『借金2000万円を抱えた僕にドSの宇宙さんが教えてくれた超うまくいく口ぐせ』というサンマーク出版さんの本が思いのほか売れて、「金運系ならスピもあり!」という趨勢があるようです。

そんな背景でみなさん関心を寄せたのが・・・
第7位『金運がアップするすべてのことを試してみた』

「金運を上げる本って、ほかにもたくさんあると思うんですけど、この著者は面白くって、17年間ご自身で実践して、ホントに効果があったやり方だけ厳選して紹介してるんです」

・・・これがセールストークでした。

【第6位】人を動かすヤバい話し方は万国共通

第6位はYouTuberのDr.ヒロさんの処女作『思い通りに人を動かす ヤバい話し方』。韓国でも「話し方」「コミュニケーション」をテーマにした書籍はヒットが多いそうです。

商談の席では、だいたいの人が帯の中田敦彦さんのことを著者だと勘違いしていたので、Dr.ヒロさんのYouTube画面を見せつつ、中田敦彦さんが紹介してくださった動画をモニターに映して説明するのが鉄板トークでした。

【第5位】韓国では「飲食マーケティング系」がアツい

ソウルの街を歩くと、韓国料理の店がほんとに多く、相当な競争が繰り広げられているものと想像されます。

そんな韓国で「うん、これはウケるかも」とビビビッときた版権担当者が多く、「え、そんなにこのタイトルにみんな興味あるのん?」と正直びっくりしたのが、こちらのタイトル。

第5位『たった1つの商品で利益を上げる』

「ボロネーゼ1点のみのメニューで勝負しているボロネーゼ専門店があって、そのチェーンがいま大成功していて、いまでは他業種にマーケティング手法をコンサルしているほどなんです。その社長さんが書いた本がこれです」てなセールストークかますと、みんな「うん、うん」と激しくうなずくではありませんか。

調子に乗って・・・
「日本も韓国も同じだと思うんですが、これからどんどん少子化、人口減少が進みますよね?そうなると『たくさん多く売る』から脱却して、『より高く売る』ことを考えないといけないわけです。この本はそんな情勢にもマッチしてるんです」なんつーて、エラソーにぶちかましました。

【第4位】「否定してないってゆーけど、おまえ、俺のこと否定してるよね?」は韓国人にもアルアル

「人は”否定してない”と言いつつ、無意識に否定してしまうもの。まずはとにかく否定をやめること。そして、褒めたり、肯定する必要はなく、否定をやめるだけで人間関係は驚くほど改善しますよ」というのが、この本のコンセプトです。

「否定しないだけ」というシンプルさに、みなさんけっこう刺さってましたね。

というわけで・・・
第4位『否定しない習慣』

【第3位】「めんどくさい」にも国境はなき

みなさん、何かとめんどくさいですよね?「めんどい」が口癖になっていませんか。

「化粧落とすのが、めんどくさい」
「会社行くのが、めんどくさい」
「学校行くのが、めんどくさい」

はい、その「めんどくさい」が「めんどくさくならなくなる」。

そんなベストセラーがあります。
第3位『マンガでわかる「めんどくさい」がなくなる本』

めんどくさがり屋さんは韓国にもいっぱいいるみたいです。

【第2位】ミリオンセラー著者の新刊ベストセラー

ミリオンセラー『人は話し方が9割』の永松さんが晴れてフォレスト出版から刊行した『君は誰と生きるか』が堂々2位にランクインしました。

まー、日本でも相当売れてますから、気になりますわな。

第2位『君は誰と生きるか』

ただ1点だけ気にかかる点がありました。

韓国では「対話形式は売れない」という固定観念がみなさんおありのようで、その点だけ「うーーーーーーん」と思い悩む姿が印象的でした。

対話形式の『嫌われる勇気』も当初は「対話形式だから韓国では売れない」と言われていたそうですが、結果的に『嫌われる勇気』は韓国でもベストセラーに。

「なんでですか?」と聞いたら「うーん、タイトルと内容がいいですよね」って。うーーーん、それはちょっと後出しジャンケンちゃいますかね。

【第1位】認知バイアスにも国境はなき

そして・・・堂々の第1位は――――

第1位『情報を正しく選択するための認知バイアス事典』

ぶっちゃけ「これって、まだ版権空いてたんだ!」と思いました。日本でも相当売れた本なので。

しっかり作りこまれた紙面を眺めながら、向こうの編集者が感嘆の声を上げるシーンも(出版社のライツ担当者ではなく、現場の編集者が商談に訪れるケースも多々あります)。

海外で自社の商品タイトルに関心を持たれるのは、編集者としてもとても嬉しいことです。

以上、韓国ではどのタイトルが人気だったかランキングの発表でした。

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