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#296【フリートーク】編集者が今年読んだ本ベスト3~その2~

このnoteは2021年12月30日配信のVoicyの音源「フォレスト出版チャンネル|知恵の木を植えるラジオ」の内容をもとに作成したものです。

今井:フォレスト出版チャンネルのパーソナリティを務める今井佐和です。今回は、「編集者が今年読んだ本ベスト3」をテーマに、2人の編集者さんをお呼びいたしました。フォレスト出版、編集長の森上さんと副編集長の寺崎さんです。よろしくお願いいたします。

森上・寺崎:よろしくお願いします。

今井:編集者さんということで、流行の本からご自身の興味がある本まで、たくさん読まれてこられたと思うんですけれども、そんなお二人のベスト3ということで、皆さん、楽しみに聞いていただけたらと思います。それではまず、寺崎さんから、今年読んだ本ベスト3を教えていただいてもよろしいでしょうか?

寺崎:はい。編集者なんですけど、実は「読みたいな。あれ、面白そうだな」と思って、読みたくても読めていない本っていっぱいあって、著者さんのおすすめの本とかも、結構積読しちゃっているんですけど。

森上:あるよねー。


リクルート創業者・江副浩正の評伝『起業の天才!』

寺崎:うん。その中でも読んだ本なんですけど、一応これはビジネス書なのかな。『起業の天才!』、著者が大西康之さんっていう、ジャーナリストなんですけど、リクルートの江副浩正さんの評伝なんですよ。「江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男」という副題で、すごく分厚くて、500ページ近いんですけど、おもしろかったですね。

森上:いやー、これは僕はまだ積んでいますね。

今井:(笑)。

寺崎:2017年ぐらいに出た、『江副浩正』って本もおもしろかったんだけどね。この『起業の天才!』の帯が、“ジェフ・ベゾスはこのヤバい日本人の「部下」だった”っていう。この、“どういうことか感“はぜひ、読んでいただきたいなと思います。

今井:では、第2位を。

苫米地英人『世襲議員という巨大な差別』

寺崎:これは、つい2週間ぐらい前に買って読んで、「いやー、これはもう日本人全員読むべき」と思ったのが、我らが苫米地英人博士の『世襲議員という巨大な差別』

森上:おー!

寺崎:これね、サイゾーさんから出ていて、700円(本体価格)で、ページ数も80ページぐらいの小冊子みたいな本で、この間の選挙の時の緊急出版なんですよ。

今井:緊急出版だったんですか!

寺崎:そう。日本って差別がないと思われているじゃないですか。例えばアメリカだったら、黒人、白人の差別があるとか。日本は差別がないなんて言うんだけど、「いやいやいや、待て待て」と。苫米地さんはものすごい差別が日本にはあると。

今井:ものすごい差別?

寺崎:そう。すごいのが明治から現在まで続く世襲家系図っていうのがあって、これ、長州藩から連綿とつながって、最後、麻生太郎とか、橋本龍太郎とか、つながっていくんですよ。安倍さんもそうです。

今井:江戸時代からですか?

寺崎:正確に言うと明治維新からです。

今井:明治維新から!

寺崎:そうなんですよ。で、日本って二世議員、三世議員ばっかりじゃないですか。

森上:ほんとだよね。

寺崎:それこそが差別じゃないかっていうことでね、緊急出版されたこの本を第2位に挙げさせていただきました。

森上:いやー、読みたくなってきたな、それ。

今井:では、いよいよベスト1をお願いします。

藤田紘一郎『人の研究を笑うな』

寺崎:はい。これは、最近出たばっかりなんですけど、藤田紘一郎先生の『人の研究を笑うな』っていうエッセイ集です。

今井:『人の研究を笑うな』。

寺崎:うん。副題が「カイチュウ博士81年の人生訓」で、残念ながら、藤田先生は今年、亡くなられたんですよ。だから、最後の本になります。僕も藤田先生の本を2冊担当させていただいて、全然知らないことばっかりだったなと思ってね。要するに、これまでどういうことをやってきたか、そしてどういう生い立ちなのかっていうのが書かれているんですよ。だいたい1項目4ページぐらいで、サクサクっと読めるんだけど、すっごくおもしろいんですよ。

今井:どんなことが書かれているんですか?

寺崎:まず、藤田先生って、寄生虫学とかの専門なんですけど、カリマンタン島に研究に行った時に、日本とかってアレルギー性の病気とか、アトピーとかいっぱいあるじゃないですか。カリマンタン島って、アレルギーがほぼ100%ないんですって。

今井:ないんですか!?

寺崎:何でかって言うと、みんなお腹に回虫がいるんだって。

今井:なるほど。

寺崎:サナダムシとか。だから、藤田先生は自分で実験するために、サナダムシを何代も飼っていたんですよ。15年に渡って。

今井:自分のお腹の中でですか?

寺崎:そう。15年に渡って、さとみちゃん、ひろみちゃん、きよみちゃん、なおみちゃん、まさみちゃんって。

今井:名前つけたんですか(笑)!?

寺崎:そうなんですよ。実際に回虫博士とか言われて、変人扱いされてきたんだとは思うんだけど、でも、すごいんですよ。色んな学術賞とか、1982年には、日本寄生虫学会小泉賞とかね。賞もたくさん取っていまして。

今井:すごいですね。

森上:先生って、人格者でもいらっしゃるって話はよく聞くよね。

寺崎:そうみたいですね。

森上:だから、変な話、すぐお金になるようなことで、メーカーさんがとか声をかけてきても、飛びつくような方ではなかったという話ですよね。研究者としても。

寺崎:そうですね。僕も直接聞いた話だと、某超大手健康メーカーが、莫大な研究費を出すから、言ってみれば、うちの看板になってくれみたいな依頼があったらしいんだけど、自分の思想とその企業の思想が相反していたから、断ったっていう話は聞きましたね。

森上:なるほどね。やっぱり先生ご自身が一本貫き通した、芯の強い方だったっていう話ですよね。

寺崎:うん。でもね、プロポリスが癌に効くっていう、薬事法違反でね。先生が薬事法違反をしたっていうわけじゃなくて、薬事法違反を疑われた会社の雑誌に寄稿していたのかな。それで、書類送検されちゃって、結局不起訴になったんですけど、全然罪はないってことでね。でも、相当落ち込んだらしくて、それこそ本当にどん底だったらしいんですよ。で、その時におもしろかったのが、AV監督の村西とおるさんの有名な言葉があるじゃないですか。「死んでしまいたい時には下を見ろ。俺がいる」。

森上:あー、はいはいはい。

寺崎:あの言葉を見て、救われたって言うんですよね。

森上:なるほど。

寺崎:で、この時に、「上ばっかり見て生きるのは疲れるし、時として道を間違える。つらい時ほど下を見ましょう。視線を下に向ければ自分の原点や軸が見定まり、何としてでも生きていけるはずです。」って言うんですよ。

森上:坂本九さんと真逆ですね。

寺崎:(笑)。

森上:なるほど。いやー、でもそれ、すごくちゃんと腑に落ちるね。説得力がありますね。

寺崎:そうなんですよ。あと、おもしろいのが、土壌の細菌で人間って健康になるらしくて、今って、清潔病みたいな感じじゃないですか。

今井:そうですね。

寺崎:でも、藤田家は下に落ちた食べ物は5秒ルールなんだそうです。

今井:3秒じゃなくて5秒なんですね。

寺崎:そう。5秒待って拾って食えって(笑)。

森上:あ!むしろ待てと。

今井:逆に!?

寺崎:そう。その方が免疫力が上がると。実際、お子さんたちは元気だったそうですよ。

今井:微生物の時代とか来てますね(笑)。

寺崎:来てますね。で、最後にちょっとお得な情報だけお伝えします。長寿の水と、若返りの水っていうのがあって。

今井:気になります!!

寺崎:藤田先生って、生前、汚い話かもしれないけど、世界中のうんこを10万個集めたんですよ。

今井:集めたんですか(笑)!

寺崎:そう。それで、そのうんこの微生物の研究で、ヒマラヤのフンザ族っていうところと、あとビルカバンバっていうところの人たちがいて、ここに100歳を超える、元気な長寿の人がいっぱいいたんですって。で、彼らが飲んでいる水を調べたら、両方とも同じ水で、カルシウムを豊富に含んだアルカリ性の水だったと。で、彼らも長寿の理由はそれだってわかっていたらしいんですよ。

今井:飲んでいる民族の方たちも。

寺崎:そう。で、カルシウムは血管を強化して、脳梗塞とか心筋梗塞を防ぐし、あとは腸の働きを活発にして便秘を防いで、皮膚や粘膜を強めるというようなことで、健康長寿には、カルシウムが豊富なアルカリ水。これは日本でも手に入りますから。

今井:そうなんですか!?

寺崎:手に入る。カルシウムとマグネシウムの量を調べて、カルシウムが豊富なやつを選べばいいんです。

今井:なるほど。じゃあ、これから水を飲む時はそういうところにも気を使うと、若くてきれいでいられるっていうことですね。

寺崎:そうなんです。で、もう一つ、若返りの水は雪解け水。

今井:雪解け水?

寺崎:実際、北極では氷が解けたばかりの海水で、プランクトンの異常な増殖がみられたり、旧ソ連の科学者たちも、雪解け水で植物の種子の発芽とか、鳥の雛の成長が速くなるという研究結果が出ているらしいんですよ。

今井:そういえば、昔、部活の時に夏場、ポカリスエットを凍らせて持って行っていたんですね。で、飲み始めて、溶けたところがすごく濃いんですよ。

寺崎:なるほど。

今井:だから、多分、凝縮したものがはじめに溶けるから、雪解け水も水の中の凝縮した栄養分が濃いポカリの様に出ているんじゃないかなって、今ちょっと思いました。

森上:なるほど。ミネラルが入っているってことね。

今井:はい。

寺崎:秋田小町って言われて、秋田の雪解けは肌のきれいな美人を生むなんて、言ったりもするし。で、これは自分で作れるらしいんですよ。

今井:作れるんですか!?

寺崎:そう。平らな容器に水道水を入れて、冷凍庫で半分まで凍らせて、次に氷の真ん中を割って、凍っていない水を捨てる。その後、凍っている部分を溶かせば、出来上がりだと。これは何かって言うと、水の中央が凍らせると白くなるんだけど、その白濁した部分には塩素とかトリハロメタンなど不純物が含まれるんだって。

森上・今井:へー。

寺崎:それを取り除くと、雪解け水の様なきれいな水が取れると。

今井:水道水でできるのって、意外です。

寺崎:意外ですよね。だから、藤田先生も生前はかなり健康でいらしたみたいなので、いいんじゃないかなと。

森上:今はもう健康の常識になっている、腸。『脳はバカ、腸はかしこい』って本があったじゃないですか。いわゆる腸の細菌がどれだけ健康にとって、すごい働きをしているかって、そこに対しての視点と言うか、フォーカスを当てたのはやっぱり藤田先生だよね。

寺崎:でかいですね。

森上:だから、藤田先生って、やっぱりそこの部分が・・・。今はもう藤田先生が言っていることって常識になっているけど、昔はそれはまだね。

寺崎:うん。そうだね。

森上:だから、そういう意味でも、藤田先生の功績って、すごいものがありますよね。今は当たり前だもんね、腸については。

寺崎:そうね。腸活なんて言ってね。

森上:そうそうそう。先生はずっと言い続けていたから。

今井:先駆者ですね。

寺崎:で、藤田先生の長女の方が、あとがきを書いているんだけど、これもまたいいんですよ。

森上:それは、ネタバレしないかたちで。

寺崎:そう。これはちょっとお伝えしないでおきます。

森上:どこの出版社から?

寺崎:ワニ・プラスです。

今井:では、おすすめの本は、リンクをつけておきたいと思いますので、ぜひ皆さんお読みいただけたらと思います。では続いて、森上さんの今年読んだ本ベスト3をお願いいたします。

スウェーデンのベストセラー『スマホ脳』

森上:はい。今年の読んだ本なんですけど、ベタなものが結構出ちゃったなって感じなんですけど、一作目はお読みになった方もいっぱいいらっしゃると思います。『スマホ脳』です。

今井:『スマホ脳』!

森上:これは日本人に限らず、全人類がもう今読者対象になるようなもんだと思うんですけど、このハンセン先生って、スウェーデンの先生でいらっしゃるんですけど、ずっと気になっていたのは、この本、うちも手をあげたっていたっていうね。翻訳権に関してね。

寺崎:そうですよね。

森上:やっぱりその悔しさっていうのはあるよね。

寺崎:うちの会議でも、これいけるよねって感じでしたよね。

森上:そうなんですよ。だからうちも翻訳権を取るために動いたんですけど、やっぱり金額が違ったんだろうね。

寺崎:多分。どこでしたっけ?出版社。

森上:新潮社です。しかも新書ですよ。翻訳本で新書って、なかなか勝負できないですからね。定価が安いだけに。やっぱすげえなっていう。実際に読んで、これをどこまで信じるかというところはありますけども、かなり脳に与える影響・・・、影響っていうのは悪い影響が。

寺崎:俺たちも、もうスマホ脳なの?

森上:2時間やっていたら、もうやばいです。スクリーンタイムで。

寺崎:じゃあ、もうアウトだ。

森上:1日2時間を超えると、もう鬱のリスクを高める。で、一日に2600回以上、スマホを触っているらしいです。

寺崎:俺なんかトイレ行くときも持って行くよ。

森上:え!ほんとに!?それは相当だな。僕も寺崎さんもタバコを吸うんですけど、喫煙に外に出るじゃないですか。その時に僕は絶対にスマホを持って行かないようにしていますね。

寺崎:俺、逆だな。俺は絶対スマホがないと、不安でしょうがない。

森上:本当に?佐和ちゃんもやっぱりスマホは結構見ちゃう?

今井:そうですね。私も『スマホ脳』を読んで、カラフルな光の点滅が脳を刺激するっていうのを読んで、白黒モードに変えてみたりとかしたんですけど、今はもう諦めて。

寺崎:ムダなあがきですよ。

今井:(笑)。1日に使うスマホの時間は、12時間以上と、スクリーンタイムで見るとなっているので、もう諦めました。スマホ脳です(笑)。

森上:バリバリスマホ脳。で、やっぱりちょっと心配なのは、自分の娘が今、高校生なんですけど、スマホ中心のデジタルネイティブではあるんですけど、やっぱりその影響が怖いなって常々思って、うちの娘にも「これ読んだら?」って言っているんだけど、全然読む気ないですね。いまだに読んでないですよ。

寺崎:多分、もう人間がスマホになるよ、そのうち。人間の脳が。そんな気がするね。

森上:(笑)。ほんとそうだね。これ、キャッチコピーでも、「ジョブズは自分の子どもにiPadを触らせなかった」と。そこにはちゃんとした理由があるんだよね。で、『スマホ脳』自体は2020年の本なんですけど、今年出た本で『最強脳』っていうね。副題で「ハンセン先生の特別授業」っていうことで、11/17に刊行されているので、これもまた読んでみようかなって。まだ積読状態なんですけど。

寺崎:『スマホ脳』で叩きのめしておいて、「これ読めば大丈夫だ」っていう、最強脳?

森上:そうそうそう(笑)。分かりやすいでしょ(笑)。そんな感じで、『スマホ脳』が私の中での第3位でした。

今井:ありがとうございます。では、続いて第2位をお願いします。

尾原和啓『プロセスエコノミー あなたの物語が価値になる』

森上:はい、第2位は、これもビジネス書で話題になっている『プロセスエコノミー  あなたの物語が価値になる』です。尾原和啓さんがお書きになって、幻冬舎さんの本ですね。これは今の今っていうよりは、数年前から言われていることではあると思うんですけど、いわゆる制作過程。完成品ではなくて、制作過程に価値があるというか、それを売るというかね。 そういった時代だよと。もうこの時代、アウトプットされたものって、大体もうレベルが・・・、日本製品ももちろんそうですし、世の中にあるものってほとんどがもう質もいいし、サービスも含めていいなと。差っていうのが出にくくなっている時代だと。じゃあ、その時に必要になってくるところに、差別化と価値が出てくる。それが、製作過程だということですよね。価値の源泉が制作過程に移動していくっていうね。そういった意味で、すごくわかりやすく書かれていたので、おもしろかったですね。これはすごく勉強になりましたね。

寺崎:前々から言われていることを、はっきり“プロセスエコノミー”というかたちで、ガツンと定義したっていう感じですよね。

森上:まさにその通りだと思うんですよね。実際、そのプロセスエコノミーって、どんなものでできるのかって、それは色々あるよって話なんですけど、そこはちょっと本を読んでいただきたいと思うんですけど。Voicyでもトップで、大人気のキンコン西野さんなんて、映画のプロセスエコノミーを実践して、去年の時点でやっていますしね。制作過程を販売するっていうね。価値を付加しているとか。実際にエンタメ含めて、物作りにおいても、物販においても、ストーリーというものが価値を見出しているという時代になっていますよね。だから、商品だけで勝負ができなくなった時代という感じですよね。すごくおもしろい本だなと思いました。これが2021年7月に幻冬舎さんから出た本ですね。

今井:では、栄えある第1位をお願いします。

ちょっとヤバめの『闇の盾』

森上:はい。これは僕の好きなジャンルの1つにノンフィクションがあるんですけど、『闇の盾』という本がありまして、これは寺尾文孝さんという、日本リスクコントロールと言うところの社長さんが書かれた手記なんですが、実は僕は正直、お恥ずかしながら、この方の存在っていうのを全く知らなかったんですけど。でもこの方ってすごい方で、いわゆる世の中の、政界、警察、芸能界、あらゆるところでのトラブルをうまく処理していくんですよね、大きくならないように。そのプロっていうことで、この本のサブタイトルに「政界・警察・芸能界の守り神と呼ばれた男」ってついているんですけど、このご本人による手記がめちゃくちゃおもしろかったです。もう出てくる人物の名前を聞くだけでもね。後藤組の後藤忠政さんとか、田中角栄さんとか、芸能界のバーニングの話とか、小林明さん、佐々淳行さん、山口組の宅見勝さんとか。あと、ハマコーさん、羽賀研二さん、許永中さん、錚々たる名前がバンバン出てくるんですよ。全部にこの人が絡んでいるんですよ。

寺崎:どれも禍々しい名前だな。

森上:やばいでしょ。ちょっとざわつくでしょ?

寺崎:きな臭い。

森上:(笑)。おれはきな臭いって言ってないですよ(笑)。でも、なんかザワっとするね。だいたい今のお名前を聞いただけでも、その後ろに色んなストーリーがあるじゃないですか。事件と言うか。そこについて、この人が全部動いているんですよ。

今井:すごいですね。

森上:すごいんですよ。しかも、この日本リスクコントロールっていう会社、ホームページとか問い合わせ番号とかないんですよ。

今井:秘密結社みたいですね(笑)。

森上:そうなんですよ。これ、全部紹介でしか依頼できなくて、年会費2000万円。

今井:高いですね。

森上:そうなんですよ。でも、依頼は絶えない。そのご本人がお書きになられた『闇の盾』。

今井:そんなの書いちゃっていいのかなって、今聞いていて不安になってきました。

寺崎:そうだよね。

今井:言っちゃいけないこととか、いっぱいやってそうな・・・。勝手なイメージなんですけど、それを本に書くってすごいですね。

森上:そうなんです。だから、この本に書かれていることって、表面的なことなのかなっていうのを感じながら読んでいましたけど、それでもおもしろいです。表面的なものだけでも。で、色んな事件当時のことを振り返ったりしているんですけど、第9章のタイトルが「墓場まで持って行く秘密」っていう。

今井:書いちゃいけないやつじゃないですか(笑)!

森上:そう。これだけで、もう読まない理由ないでしょ。

今井:読みたいです。気になります。

森上:ワクワクしちゃってね。ネタバレになっちゃうから、あんまり言えないんですけど、おもしろいですよ。羽賀研二さんの件とかも絡んでいたんだとか。

今井:リアルな話っていうのが、またドキドキしちゃいますね。

森上:そうなんですよ。で、この本の推薦文を出している方がいらっしゃるんですけど、その方が、なんと元総理大臣の細川護熙さん。

今井:おもしろいですね。

森上:そうなんですよ。元々この著者の方は最初、警視庁に入られて、そこからスタートしてるんですけど、政財界、警察、芸能界、そのあたりの裏を全部知っているっていう方って、言えるんじゃないかなと。いやー、すごくおもしろかったですね。もうドキドキ、ワクワクですよ。ダイエーの中内さんとかも出ているからね。

寺崎:さっきの苫米地さんの『世襲議員という巨大な差別』の裏側に暗躍してそうだね。

森上:意外とそのあたりで点と点が繋がる部分もあるかもしれないね。その苫米地さんの本と、この『闇の盾』両方読んだらね。いやー、本当におもしろかったです。これが私のベスト1ですね。

今井:ぜひ、苫米地さんの本と、この『闇の盾』、皆さんも併せてお読みいただけたらと思います。

寺崎:やばいな、それは。

森上・今井:(笑)。

森上:うちで出せそうにないような本っていう感じですよね。

今井:ありがとうございました。ぜひリスナーの皆さんも、ご紹介した本を読んでみたりですとか、ご自身の今年読んだ本ベスト3などに想いを馳せてみてもいいかもしれません。本日は編集長の森上さんと、寺崎さんにお越しいただきました。どうもありがとうございました。

森上・寺崎:ありがとうございました。

(書き起こし:フォレスト出版本部・冨田弘子)


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