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しがないリーマン編集者の中にも残っていた「勉強麻薬」の4大成分とは何か?

働いていれば、誰だって「仕事やりたくねえ!」とか「辞めてえ!」と思うことがあるかと思います。私もあります。それでも、そんな気の迷い、気の揺れを振り切って、「今日も働かなくちゃ……!」と仕事に向かうわけです。
こんなふうに、「やりたくないこと」でも、結局「やってしまう」のはなぜか?
いろいろ理由はあるかと思いますが、その答えの1つ、ヒントになっているのではないか、と思えるものがありました。それが、現在3刷で好評発売中の新刊、海外塾講師ヒラ『勉強嫌いでもドハマリする勉強麻薬』に記されている「勉強麻薬」です。

「勉強と仕事は全然違うんじゃない?」という疑問以前に、「そもそも勉強麻薬ってなんじゃい!?」というツッコミが入るかと思います。
そこで、まずは「勉強麻薬」とは何かを、前掲書の中から一部抜粋して掲載しましょう。


勉強に依存する「勉強麻薬」の4大成分

 ここからはいよいよ「勉強に依存する方法」の中身に入っていきます。
 もったいぶらず、結論からいきます。
 勉強に依存するためには、次の勉強麻薬の「4大成分」がどうしても必要になります。

①情熱
②密着
③達成
④環境

 どれかが欠けてしまうと勉強に依存することが難しくなると思ってください。当然、勉強で結果を出すのも難しくなります。てんでんばらばらな4つに思えるかもしれませんが、実は、すべてが密接な関係を築いています。
 たとえば、「プロ野球選手になりたい少年」がいたとします。この少年はプロ野球選手になるために毎日毎日、野球の練習をしています。友だちからの遊びの誘いも断り、一流コーチの技術面や身体面の指導のもと、プロ野球選手になることだけを考えて走り込みや素振り、投げ込みをします。
 この少年にとって野球はなくてはならないものになっています。これは悪いことでしょうか? そんなことはないですよね。プロ野球選手になるために野球に依存している。悪い印象はないはずです。実はこの「野球少年の例」は、依存を引き起こす4大成分を説明しています。

①情熱:野球少年の「プロ野球選手になりたい」と思う強い気持ち。
②密着:常にバットとグローブを持ち歩く毎日。
③達成:練習により、できたことがどんどん増えていく手応え。
④環境:自分の練習場所が完全に確立されている状態。

 このように4大成分がすべて満たせているからこそ少年は野球に依存できているのです。ただし、もしどれか1つでも欠ければ依存することはかなり難しくなります。
 少年の「情熱」がゼロになればそもそも練習しようとしません。
 バットとグローブがない、「密着」していない状態だとまず練習できません。
 練習によりできたことが増えないと「達成」が得られないので、どんどんやる気が下がっていきます。これは「情熱」が薄れていくとも言えます。
 練習場所やコーチのような「環境」がないと野球の練習ができません。
 つまり、依存するためには情熱、密着、達成、環境の4つが必要になります。
 どれか1つではなく、すべてです。すべてが必要なので4つで1セットです。だからこそ、すべてがつながっているのです。
 以上が「勉強依存」を引き起こす勉強麻薬の4大成分です。
 第1章~第4章では、これら4大成分について、それぞれじっくり解説していきます。これらを、あなたの日々の勉強に組み込んでいけば間違いなくこれからの勉強が変わっていきます。そして、資格試験のスコア、偏差値、模試などの点数を上げられます。結果を変えられるのです。


さて、私にとっての4大成分それぞれを考えてみると……

①情熱:もともと希望の職業だったので、少なからずある。
②密着:ネタ帳(スマホの中)、本、ゲラを持ち歩いている。
③達成:少ないながらベストセラーを出したことがある。自分がつくった本の市場や口コミでの好反応に接することができる(その逆もあるけど)。
④環境:会社や自宅のハード面やアプリケーションなどのソフト面も完備されている。売れる本をつくるように応援される(常にプレッシャーをかけられる)。

というわけで、一昔前の言葉でいえばワーカホリック的になるような成分はそろっているわけで、これがあるかぎり、多少ネガティブな感情があろうと、「仕事しなくちゃ」という思いが常に頭から離れないわけです。たとえ、取り組んでいる仕事の成果が出るのかどうか、確信が持てなかったとしても……。
こうした仕事への向き合い方についての是非は置いておくとして、こと勉強に関して言えば、やればやるほど、努力すればするほど、少なくとも昨日の自分よりは知識量が増えるわけですから、仕事よりも圧倒的に成果を感じられるはずです。つまり依存度は、仕事に比して高くなりやすいといえるでしょう。

今、資格試験や独学に挑んでる方、受験生やその保護者は、4大成分を充実させることを意識することで、「勉強麻薬」に脳を侵されてみてはいかがでしょうか?
私が日々「仕事をしなくちゃ」と急き立てられている以上に、「今日も早く勉強しないと」「もっともっと勉強しないと」という感情が生まれるはずです。そして、そのうち長時間勉強することが「当たり前」くらいの感覚になってしまうでしょう。そうなれば、劇的な成果が出ないはずがありません。

(編集部  い しぐろ )


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