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「本づくり」と「企画づくり」の舞台裏

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フォレスト出版の編集者が、どのように企画を立て、どのように本づくりをしているのかをリアルに語ります。
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#デザイン

#345【出版の裏側】編集者がこだわる文字・書体

このnoteは2022年3月8日配信のVoicyの音源「フォレスト出版チャンネル|知恵の木を植えるラジオ」の内容をもとに作成したものです。 明朝体とゴシック体の違い土屋:皆さん、こんにちは。フォレスト出版チャンネルのパーソナリティーを務める土屋芳輝です。本日は、編集部の森上さんと寺崎さんとともにお伝えしていきます。今日のテーマは「編集者がこだわる文字・書体」ということで、マニアックな話になりそうですが……。 寺崎:そうですね。マニアックですね。 森上:以前、紙の話を

【フォレスト出版チャンネル#137】出版の裏側|ビジネス書編集者はどのようにデザインを考えているか?(前編)

このnoteは2021年5月25日配信のVoicyの音源「フォレスト出版チャンネル|知恵の木を植えるラジオ」の内容をもとに作成したものです。 今のところ、トレンドは「シンプル」にあり今井:フォレスト出版のパーソナリティを務める今井佐和です。本日は「ビジネス書編集者はどのようにデザインを考えているのか」というテーマで、編集部の森上さん、寺崎さんとお送りしていきます。森上さん、寺崎さん、よろしくお願いします。 森上・寺崎:よろしくお願いします。 今井:早速なんですけども、売

【出版の裏側】新刊のカバーデザイン制作、ほぼ実況中継

こんにちは。 フォレスト出版の森上です。 書籍づくりにおいて、本文の中身は言うまでもなく大切なのですが、「売れ」を大きく左右するものに、「カバーデザイン」があります。 新刊が次々と刊行されることに加え、書店さんの限られた棚スペース内には多くの書籍がズラッと並べられています。 対象の書籍を買っていただくためには、書店の棚前に来られた読者に、まず手に取ってもらう必要があります。いや、手に取ってもらう前に、その本の存在に気づいてもらわないといけません。 当たり前です

著者のメッセージや世界観を紙面に落とし込むには?

フォレスト出版の寺崎です。 今日は『僕たちはメタ国家で暮らすことに決めた』(落合渉悟・著)の制作過程をつらつら綴ってみます。 おかげさまで、このような形で書店でも絶賛発売中の『僕たちはメタ国家で暮らすことに決めた』ですが、ユニークなテーマかつ、著者・落合渉悟氏の熱い思想に触れた制作陣は、構想段階から「これまでにない本をつくろう」と静かに意気込んでいました。 企画段階のタイトルとキャッチコピーがこちら。 いま思えば、タイトルは企画段階からそんなに大きく変わってない。

【本づくりの舞台裏】デザイナーという職人芸

フォレスト出版の寺崎です。 「書籍」を世に問うにあたり、きわめて重要なキーパーソンがいます。 それは・・・・・・「デザイナーさん」です。 われわれ書籍編集者は書籍コンテンツを飯のタネにしてるわけですが、どんなにいい内容でも、届けるべき人たちに届くためのパッケージでないとアカンわけです。 そこで登場するのが「デザイナー」という職人。 「デザイン」とはなんぞや?そもそも「デザイン」とはなんなのか。 デザイン design 作ろうとするものの形態について、機能や生産工程