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「本づくり」と「企画づくり」の舞台裏

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フォレスト出版の編集者が、どのように企画を立て、どのように本づくりをしているのかをリアルに語ります。
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#企画書

気になるニュース記事から書籍企画案を考えてみた。

フォレスト出版編集部の寺崎です。 フォレスト出版では伝統的な(?)企画アイデア出しの手法に「企画10本ノック」というものがあります。先日、古株社員に聞いたら、かつての長倉編集長時代に始めたそうです。 企画10本ノックとは、企画案を毎日10本考えるというシンプルな方法です。これを数週間~数か月続けます。最近では、毎日10本ではなく、週30本程度に緩和していますが。 1本ずつどんな要素を考えるのかというと・・・ 要素①タイトル案 要素②キャッチコピー 要素③簡単な企画概要

著者のメッセージや世界観を紙面に落とし込むには?

フォレスト出版の寺崎です。 今日は『僕たちはメタ国家で暮らすことに決めた』(落合渉悟・著)の制作過程をつらつら綴ってみます。 おかげさまで、このような形で書店でも絶賛発売中の『僕たちはメタ国家で暮らすことに決めた』ですが、ユニークなテーマかつ、著者・落合渉悟氏の熱い思想に触れた制作陣は、構想段階から「これまでにない本をつくろう」と静かに意気込んでいました。 企画段階のタイトルとキャッチコピーがこちら。 いま思えば、タイトルは企画段階からそんなに大きく変わってない。

【企画会議 #2】弊社の企画書フォーマットを公開します。

こんにちは。 フォレスト出版編集部の森上です。 前回の記事では、弊社の「企画会議」について書きました。 今回は、企画会議に各編集者が持ち寄る企画書では「どんな情報が求められるのか?」。いわゆる「企画書フォーマット」についてお伝えしたいと思います。 当然ながら、企画書フォーマットは、出版社によって異なります。 ここでお伝えするのは、弊社の会議で検討する際、企画書に求められる必要最低限の要素項目であると思ってお読みいただければ幸いです。 ※2020年5月時点の弊社の企画書

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【企画会議 #1】出版企画はどうやって決まるのか?

こんにちは。 フォレスト出版編集部の森上です。 言うまでもありませんが、商業出版において、本という商品をつくるために「企画づくり」はファーストステップになります。 各出版社によってやり方は違いますが、フォレスト出版では、どのように企画を立てて、どのように企画書をつくって、どのように企画を決めているのかを、複数回にわたってご紹介できればと思います。この記事タイトルにある【企画会議 #1】が目印です(次回は【企画会議 #2】となります)。 出版業界に興味をお持ちの方は覗き見

【本づくりの舞台裏】企画が通る・通らない問題

フォレスト出版編集部の寺崎です。 先日、とある他社の出版社の方々とZOOMで雑談する機会がありました。その版元はビジネス書とは異なるジャンルでしたが、ジャンル以外にもいろいろ違いがあって新鮮でした。 フォレスト出版は「月2回の企画会議」「1回の会議で2本以上の企画書を提出」をノルマにしています。刊行予定点数が足りない場合は2本以上出してもいいし、最近だと書店流通させないネット販売限定書籍とか、ボーンデジタルといった企画もあるので、それらは「+α」の企画として本数には数えま

5万円の本、つくりました。

フォレスト出版編集部の寺崎です。 自分史上初、これまでにない本を遂に世に出してしまいました。 苫米地英人『マインド・プロファイリング豪華書籍版【DVD付】』 制作期間3年、本体価格4万9800円(早期特別価格)という超ハードコアな力作です。 これまで「出るぞ、出るぞ」とリークされつつ、たくさん問い合わせいただきつつ、いつも「もう少々お待ちください」とお詫びしていました。たいへんお待たせしました。とうとう出ました。 おかげさまで想定外の売れ行きで、早くも在庫が残り少なく