マガジンのカバー画像

「本づくり」と「企画づくり」の舞台裏

86
フォレスト出版の編集者が、どのように企画を立て、どのように本づくりをしているのかをリアルに語ります。
運営しているクリエイター

2021年8月の記事一覧

DaiGo氏発言から考える「著者が著者たるにふさわしいかどうか」を出版社はどう判断するのか

編集部の稲川です。 今週は正直、まいりました。 今、世間がみな糾弾している「DaiGo氏発言」です。 彼の人権差別発言は、250万人がチャンネル登録をしているYouTubeの影響力が大きすぎて、世間のみならず広い人脈を持つ角界にも波紋が広がっています。 何を隠そう、多くの著作がある出版界にも影響が及んでいます。 弊社は氏の書籍を発行していないものの、唯一、氏がマーケティングのバイブルだと称して推薦を寄せた本があるのです。 その本が、『シュガーマンのマーケティング30の

【まえがき全文公開】悩みに悩んだすえに着地した装丁を解説

フォレスト出版編集部の寺崎です。 以前、こんな記事を書きました。 今日はこの記事の事後報告というか、経過をお伝えしたいと思います。『新版 呼吸の本』は悩みに悩んだ末、カバーデザインはこうなりました。 左が旧版、右が今回発売する新版です。 いかがでしょうか? 時代の空気に合わせて、強めのゴシックですっきりと呼吸が通るようなデザインを意識しました。タイトルを左に寄せて、著者名を右に寄せるレイアウトのパターンもあったのですが、どうしても「タイトル中央ドーン!」、そして「両

ライブ配信でモノやサービスを売る時代

フォレスト出版の寺崎です。 「今の時代、人はネタバレしたものにしかお金を払わない」 これって、誰の言葉かご存じでしょうか。 正解はキンコン西野さんです。 そんな時代のモノの売り方をまとめた書籍として『プロセスエコノミー』という新刊が売れているようです。 「ネタばれしたもの」とは、つまりビジネス書でいえば、どんな内容が書かれているかだいたいわかっているようなケースです。 制作過程を全公開して、その「プロセス」から売っていく。そんなことをこの本では語っているのではない

【フォレスト出版チャンネル#7】人気YouTuber「クリスの部屋」のクリスさんが登場!【中編】

このnoteは2020年11月24日配信のVoicyの音源「フォレスト出版チャンネル|知恵の木を植えるラジオ」の内容をもとに作成したものです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 渡部:フォレスト出版チャンネルのパーソナリティー渡部洋平です。今日も昨日に引き続き、クリス・モンセンさんに来ていただいております。クリスさんよろしくお願いします。 クリス:よろしくお願いします。Thank you so much! I'm happy to be here! 完成ま

【フォレスト出版チャンネル#6】人気YouTuber「クリスの部屋」のクリスさんが登場!【前編】

このnoteは2020年11月23日配信のVoicyの音源「フォレスト出版チャンネル|知恵の木を植えるラジオ」の内容をもとに作成したものです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 今日のゲストは人気Youtuberクリス・モンセンさん渡部:フォレスト出版チャンネルのパーソナリティ渡部洋平です。今回も素晴らしいスペシャルゲストにお越しいただきました。YouTubeの人気チャンネル「クリスの部屋」のクリス・モンセンさんです。チャンネル登録者数は37万人。再生回数25

編集作業はどこまでデジタルに置き換えられるか?

フォレスト出版編集部の寺崎です。 昨年の4月以降、リモートワークがメインになりました。仕事はパソコンでデジタルデータを扱うのがほとんどなので、オフィスであろうと自宅であろうと、そこには本質的な差異はなく、なんの問題もない感じです。 しかしながら、1点だけ頭を悩ませる問題があります。 ねじり鉢巻きをしながら赤ペンで内容を編集・校正する作業・・・です。 レイアウトに組んだ状態で最初に出てくるのが「初校ゲラ」と呼ばれる状態のものなのですが、これに赤ペンで修正を入れていくのが