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「本づくり」と「企画づくり」の舞台裏

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フォレスト出版の編集者が、どのように企画を立て、どのように本づくりをしているのかをリアルに語ります。
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2021年5月の記事一覧

「企画力」について考えてみる。

先日、取り壊される建物のガラスに子どもたちで絵を描こうというイベントのチラシをみつけて、娘に「こういう企画があるから、参加してみない?」と話したところ、「パパ、・・・キカクって、なぁに?」と問われた。 はて、企画ってなんだろう・・・と思い、とっさに答えたのが「面白いことを考えることだよ!」でした。 出版社の人間はとくに深い考えもなく「企画する」「企画書を書く」「いい企画」「クソな企画」「企画倒れ」という風に「企画」というワードを頻繁に用います。 そもそも「企画」ってなん

「本の値段」を考える

フォレスト出版編集部の寺崎です。 みなさん、本って高いと思いますか? 安いと思いますか? ビジネス書の場合、四六判と呼ばれる判型(128×188mmもしくは130×188mm)が主流ですが、だいたい1200円から1800円ぐらいがボリュームゾーンでしょうか。 ところが最近はかなり分厚くて、値段も3000円以上のベストセラーが目立ってきました。 たとえば8万5000部を超えるベストセラーとなったこの本。 本文はなんと832ページ! ひと昔前だったら考えられない世界です