「VTuber」と「性的表現」の適切な距離を一発で示す尺度を作ってみた

またか!

という気分になりますが、またです。
なにって、VTuberに対する、性的な表現や見方に関する一悶着です。
もちろん当事者にとっては、快適に活動できるかどうかがかかってくるわけですから、「またか」とか言っちゃいけないんですけどね。
でも、こうも頻繁に同じ話題が繰り返されると、ねえ?

そもそもなんで同じ話題が何度も蒸し返されるかというと、原因はたった一つ。
「VTuberに対してどれくらい性的な目を向けていいのか、当のVTuberですら把握できていない」
これに尽きるでしょう。

一つ注釈しておきたいのは、リスナーとVtuberでは、「把握できていない」の性質がちょっと違うということです。
リスナーは単純に「VTuberに対する適切な距離感がわからない」から失敗するわけですが、VTuber側は「自分がどれくらいまで許容できるのかわからない」というところがあると思います。
だから、先手を打って「こういう表現はしないでね」と言えず、実際に嫌な目に合ってから注意をすることになってしまう。
逆に言えば、あらかじめ「自分はどれくらいまでの性的表現を受け止められるのか」がわかっていれば、規約に盛り込むなり口頭で注意しておくなりできるわけです。

ということで、タイトル通り「VTuber」と「性的表現」の適切な距離を一発で示す尺度を5段階で考えてみました。
性的表現との快適なお付き合いに役立てていただければ幸いです。
(この尺度は森林のヌクギィが勝手に考え、わかりやすさを重視してざっくりと5段階に区切ったものです。自分はちょっと違うな、と思ったら、それはそれで主張していきましょう。)


許容度0:禁止

『えっちな目で見ちゃダメですっ!……フリじゃねぇぞ、マジだからな?』

性的なファンアート:×
性的なネタコメント:×
性的な発言:×
性的な絡み:×

一切の性的表現を禁止する、最も厳しい立場です。
ファンアートはもちろんのこと、ホラゲ配信で悲鳴を上げた時に「エッッッッッ」とか言うのも禁止。どうしてもやりたいなら鍵垢を作って、そのVTuberをブロックした上でやりましょう。

アイドル系VTuberの方なんかはこれくらい言っててもおかしくないですが、意外とあまりいない気がしますね。でも、当然こういう立場を取ったっていいわけです。

許容度1:黙認

『まあ、別にいいけど、バレないようにやんなさいよ?』

性的なファンアート:△
性的なネタコメント:×
性的な発言:△
性的な絡み:×

見えないところでやるならよし、という立場です。
性的なファンアートを描くならR-18タグを利用する、性的な目で見たツイートをするなら検索避けをする、といった気遣いが必須となります。
具体的には、普段遣いのハッシュタグやVTuberの名前・ニックネーム等でTwitter検索をかけた時、絶対に当該ツイートが見つからないようにしなければいけません。
当然ながら、配信のコメントやリプライなど、本人が直接目にするところでそういうことを言ってはいけません。

女性VTuberによく見られるパターンですね。
リスナーは、隠れキリシタンがキリスト像を拝むがごとく、全力で隠して楽しみましょう。

許容度2:容認

『大丈夫ですけど、他の方の迷惑にはならないようにしてくださいね』

性的なファンアート:○
性的なネタコメント:○
性的な発言:△
性的な絡み:×

ある程度寛容で、リスナーの自主性に任せる立場です。
性的なファンアートで名前を出してもまあいいし、配信のその場のノリで軽くエロネタを使ってもまあ許す、という感じですね。
ただ、厄介なリスナーが一番勘違いしやすいのがこの許容度だと思います。
性的な目で見ることを容認していても、別に性的なことをされたいわけではないですし、それを歓迎しているわけでもありません。
リスナーはきちんと理解して推さなければなりませんし、VTuberもきちんと主張しなくてはなりません。ある種、最もバランス感覚が必要になる許容度です。

おそらくここに当てはまる方が一番多いんじゃないでしょうか。
ゆえに、何を許可して何を許可しないか、細分化しようと思えばいくらでも細分化できる場所です。
自分がどれくらいまで許せるのか、VTuberの方はこの機会に向き合ってみるといいと思います。

許容度3:歓迎

『こんなにえっちなのに、なんでR-18ファンアートが増えないんだろう……』

性的なファンアート:◎
性的なネタコメント:◎
性的な発言:○
性的な絡み:△

自分は性的に魅力的だが、何か文句でも?という立場です。
ファンアートが好きです、でもえっちなファンアートはもーっと好きです!
配信などでも、くしゃみに「助かる」とコメントされるとちょっと喜びます。
でも、直接エロ絡みをしていいかはまた別の話。仲のいいVTuberさんとエロい話をしていたとしても、リスナーにエロい話を振られたいとは限りません。
バーチャルとはいえ人付き合いです(人間じゃない可能性も大いにありますが)。距離感はわきまえましょう。

エロいキャラで売っている方に多いです。性癖の煮こごりみたいな外見をしているのも特徴。
ややこしい話ですが、「VTuberの自分」をエロい目で見られるのは大歓迎だけど「自分」をエロい目で見ないでほしい、と思っている人も結構います。
これもVTuber側がきちんと主張しておきたいところですね。

許容度4:無法

『オレ、エロイ、オマエ、エロイ、ナカヨシ』

性的なファンアート:◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎
性的なネタコメント:◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎
性的な発言:◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎
性的な絡み:◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎

御託はいらねえ、来いよ。

わたしです


かなりざっくりした分け方でしたが、いかがでしょうか。
前述の通り、細かい補足などは個人個人で主張していただくとして、とりあえずある程度わかりやすくはなったかと思います。
このNOTEを引用して自分の立場を表明するもよし、参考にして規約を作ってみるもよし、何かに役立てていただけたら私も嬉しいです。


P.S. 私がメス堕ちするファンアート増えねえかなあ

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