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間髪入れる迷いの間

この日、私は3人の子から、背中に熱い視線を感じました。
彼らは、こんなことを話しています。
“机乗っていいかな・・・!?”って。

あぁ、この熱い視線は、私に許可を得ようとしているんだなと感じ、それについて迷いながらも何も応えないでいました。
“机に乗って何したいのかな?”と思いながら・・・。

ほんの少しの時間のことなんですが、振り向くと、
一人の子が机に乗っていました。
高い窓のサンに乗ってしまったフリスビーを取ろうとしていたのです。
“なんだ、全然いいじゃん”と思いました。
最終、誰も手が届かずに、私が登って取ることに・・・。

PCサークルの時も感じたことですが、
私が迷っている間、それは、ほんの少しの「間」なのですが、
子どもたちが、何か動き出すということがあるような気がしています。
私は、迷っている、考えているだけ。
みんなのことを野放しにしているわけではなく、NVC的に表現すると、私は私につながろうとするそんな一瞬の時間です。

かのこは、リハビリっぽいところがあるような気がしています。
機能改善の意味よりも、復権という意味の方において。
私が思っているよりももっと、子どもたちは日本社会の中で過酷な環境に晒されているのかもしれない、って思い始めました。
過酷というのは、自分で決めることや、自分の考えを聴いてもらい、納得して行動するということについて、世界標準からずっとずっと遅れをとっているのではないか、と。

「リハビリである」という私が感じたこの肌感覚もはやく終息するようにと願ってもいます。その小さな一端をかのこも担えますように。




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