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読後感想 第169回(2023年)芥川賞

 例えば…朝陽さす、沙羅(夏椿)の紅葉は数分間のドラマ。
心揺れる… 玄関脇 2f窓から

 令和5年/2023年上半期
令和5年/2023年7月19日決定発表

受賞作が手元に渡って来た。正直難儀な本でした。

なんぎ
【難儀】
1. 困難。面倒な事柄。
 「―にあう」 

 この本を読み終わった後,直ぐにまた、始めから読み直した。理解不能の単語が多すぎる。
前回の芥川賞も別の理由で二度読んだ。

再読時にはiPhone片手にやたら目立つ短縮語のカタカナ、大文字略英語。英単語は本を横にして読むと文字も見易いと発見。いっそ、横書きの芥川賞にしてみてはいかがなものかとも思う。
しかしながら忘れてまたgoogleさんに尋ねる。

例えば「本キャン」とは:
早稲田大学早稲田キャンパスは、東京都新宿区西早稲田一丁目6番に所在する早稲田大学のキャンパスである。略称は早稲キャン。通称は本キャン。

ここに至っては嫌気がさして来た。
(ならば全90頁になるよな!)

 審査員の方々におかれましては、この内容の短縮語くらいは芥川賞を読むための常識なのでしょうか。お一人づつに尋ねてみたい。

内容の一部始終をネット上の仮想社会でしかみられない単語も平野啓一郎氏(49歳)から松浦寿輝氏(69歳)まで具(つぶさ)に理解されたのでしょうか。
経験値におかれての物言いでしょうか。  

 googleさんに尋ねると必ず最初にこの本の題名や作家名が出る。検索エンジン意識からなのか驚いた。

ものいい
‥いひ 【物言い】
1. ことばづかい。
 「―が柔らかだ」

 どれだけ知識を獲得しても実社会の空気には遠く心は動かない。障害者目がこの本を解くために必須条件とする。

上からの目線では人の心のヒダには届かない。社会に訴えるには知的なノウハウが他にもある。

親から枯渇する事のない膨大な遺産を受け継ぎ、幼少時に乗ったビジネスクラスしか知らない。古本は不潔だから買わない…活字になっている。

 ストックホルムの中央駅で手も足もなく風船を流しながら駅のリフトに消えた方を忘れられない。ヤッ〜と声を掛けてしまう景色は自然に流れた。

私の知ってる北欧は、子を育てる社会的弱者が乳母車を押して地の果て迄歩ける。
一人では手が足りないと子供でも何処からか飛んで来てドアを抑えたりして手を貸してくれる。

私も高齢者がベンチから立ち上がる際に手を貸したりもした。これが優しさではなく日常になっている。

日本もいつの日かこのような社会が来るに違いないと希望を持って帰国した。

みなさん同じ人間です。平である事が北欧の暮らしでは当然なのです。

どちらかと言えば作家が偏見だからこころに落ちない。
健常者の表現をためらう読者も人間です。

 偏差値70以上と会話することが日常の知識人の話。
わざわざ買った本が酷くて… 何故かと聞かれて一言「花鳥風月」がない。

岡潔氏においても同様な内容を読んだ事がある。世界的数学者にも情緒は必須。

 吐き気のする単語を自身が現すように泥の中の蓮に変換して文学と捉えたい…
ままが歴史に残るのが恐怖です。

 あの石原慎太郎が生きていたらちゃぶ台返しだろう…

 衒(てら)いの賞は来年からは手にしないと決めました。
私情です。

今朝は初冠雪。日曜日。


 受賞後、東京新聞に掲載されたこの作家のエッセイを読んだ。

まずは「感謝の言葉しか浮かばない」 
森茉莉(作家・森鴎外の長女)の老後を目指したいと活字になっている。

人生後半…快挙の後、穏やかな心(憎しみのない)で作品を描いていただきたい。

一夜にして変換され、自立した財力でマララさん基金等世界に向けて寄付されると美しいと納得する。

 付け加えるならば…「にんしん」のワードに深い傷を背負った女性も多い。違った「夢」を持っている。追いつく、追い越すの話ではない。

自身が特別でもなければ、誰でも命を生み出すために命をかけます。

どなたの母親も同じことでした。まるでご飯を食べるようにそれを表現しては失礼極まりないと思っています。
正直、傷付く。

無防備な残虐さは「いと悲し…」

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