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2年目の

高校1年生の6月から(コロナでね)一緒に勉強している一番長いJSL高校生がいる.
今高校3年生になり進路実現に向けてがんっばっているが,今日はとてもうれしいことがあった.
記念すべき日だ.
この生徒はカタカナが入学当初から覚束なかったので授業の冒頭にはカタカナ語の5問ディクテーションを続けてきた.週に1回の授業だが、冒頭のカタカナディクテは何がなんでも続けてきた.
しかしこれまで5問中,0点かよくて3点だった.
それでも間違えたらもう一度書いたり、一緒に発音しながら書いたり,意味を確認しながらや,国名や元素の名前など様々な種類のカタカナ語のディクテーションを,いろんなフィードバックをしながら続けてきた.

2022年10月17日(月)
いつもと同じように、私が発音した言葉を聞いて書いていた.
私は,生徒が自分で聞いた音を発音しながら書いていることに気づいた.
珍しいなと思った.初めてだったかもしれない.
書きおわった答案を見るとなんと!全問正解している.
「すごい!」と思わず大声で私は言った.
日頃あまり感情を出さない生徒だが自分の耳を押さえ、「聞こえた」と言った.そして顔を赤くしてめっちゃくっちゃに笑った.

「耳ができてきたね!これからどんどん話せるようになるし、もっと聞こえるよ!がんばろー!」と私は言った.
生徒自身もきっとこの小さな成功体験を大きく膨らませてくれるだろう.
続けてきたことだけど,意味があるのかな?と思わなかったこともなかったけれど,本当にただただ毎週続けてきたことを心底よかったと思った.

とてもうれしかったのでみなさんにシェアします。

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