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森の映画祭2021構想(リアル編)

こんにちは。

ついに「夜空と交差する森の映画祭2021」当日!
2021年10月9日(土)となりました。

実は今年の森の映画祭、春のタイミングでは、日中は短編映画や世界観を町のあちらこちらで楽しみ、夜に1本の長編映画を広場に集まって鑑賞し、1日かけて「よりみち」を楽しむ森の映画祭を考えていました。

「あなたのよりみちが綴る物語」として、受付では”特製の白地図”と”筆記用具”をお渡しし、行く道の先で出会った物語を書き込んだり、スポットに設置してあるステッカーを集められるような「よりみち」したくなるギミックをみなさまに体験していただくよう、埼玉県飯能市名栗エリアの町のみなさまや行政の協力を得ながら準備を進めていました。

ですが、残念ながらリアル開催は実現することができませんでした。
その際の〈決断〉についてはこちらのnote記事を御覧ください。

今回の記事では、リアルで開催しようと思っていたときの森の映画祭2021の構想について少しだけご紹介します。

開催地、埼玉県飯能市名栗エリア

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埼玉県飯能市名栗エリアは、山に囲まれ、大きな湖(名栗湖)や気持ちのよい川(入間川)のある、自然豊かなエリアです。また、飯能市は、森林が75%を占めており”森林文化都市”とも呼ばれています。

都心から車で1時間半で到着する距離の場所で、わたしたちも下見や打ち合わせで訪れるたびにリフレッシュするような思いでした。

昼は、町のあちらこちらでたのしむ

自然の豊かさはもちろん、美味しいパン屋さんや、たのしい釣り場、かっこいい神社、ほっと一息つく居心地よいカフェ、温泉やテントサウナも楽しめる、ゆったり過ごせる素敵なエリアです。(最近ではすぐ売り切れになるベーグル屋さんもオープンしたとか)

緑の中のトレッキングやサイクリング、川遊び、カヌーなど、気分をリフレッシュできるアクティビティも揃っています。

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サイクリングやツーリングで来られる方も多い場所ですが、森の映画祭では散歩にもぴったりのエリアだと考え、名栗エリアをぐるぐると散歩をしながら屋内外の施設で短編映画やその他のコンテンツ、ステッカー集めなどを楽しんでいただく形を考えていました。

建物も少しレトロで、懐かしい穏やかな気持ちになる素敵なものが多く、ここならこんな作品が流したいね、と実行委員みんなで妄想を広げたりしていました。

夜は、ノーラ名栗の広場に集まる

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「ノーラ名栗」は、グランピング施設、バーベキュー場、フィンランド式のテントサウナエリアを併設する、北欧文化を体験できるアウトドア施設です。

最初の構想では、ノーラ名栗内の芝生広場で夜に長編映画の上映を行うつもりでした。

Nollaはフィンランド語で「ゼロ」を意味する言葉です。一度心身共にリフレッシュして(0になって)、新しいちょうどいい自分を見つけられるような場所を目指しているとか。

時間のゆったりさや余白をたのしむ心をもって欲しい、という気持ちで決めた今年の森の映画祭の世界観「よりみち」ともマッチしているのを感じながら準備を進めていました。

下名栗諏訪神社の獅子舞

現地へ何度か伺った際には、下名栗諏訪神社の獅子舞についても教えていただきました。

19世紀初めに、青梅市成木の高水山から伝わったこの獅子舞は、1987年には埼玉県指定の無形民俗文化財に選ばれています。地域に住む、小学2年生から80代まで幅広い年齢層のメンバーが年間を通じて稽古に励み、毎年8月の25日に近い土・日に埼玉県飯能市下名栗諏訪神社にて演じているのだそう。

※獅子舞も森の映画祭のリアル開催同様に2020年と2021年はお休みしています。

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「白刃(しらは)」と呼ばれる踊りでは、獅子舞が頭につけている長くて立派な羽を「ささら」と呼ばれる役回りの人が、真剣で踊りながら切り落とすという勇ましい姿を見ることが出来ます。

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笛を吹く人(笛方)がいたり、長い竹を使った踊りがあったりと、迫力満点です。
そして、この笛方の演奏も味わい深く、一糸乱れぬ篠笛の音色で獅子舞の空気感を醸し出しています。

オンライン開催にいたるまでだって素敵な「よりみち」

森の映画祭2021は、夏まっただなかのタイミングで安全と楽しさの両方を大事にするためにオンライン開催に変更になりました。

我々としても苦渋の決断でした。ですが、オンラインでの開催を行おうとしている今から振り返ると、名栗エリアの皆様との交流や、現地調査などをした時間こそが素敵な「よりみち」であったと思っています。

今年も夜空の下でみんなで集まることは出来ませんが、各々が穏やかな時間を映画を通して過ごし、森の映画祭をお楽しみいただけましたら幸いです。

いつかまた、夜空の下でもお会いしたいものです。

森の映画祭実行委員 一同

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