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首都プノンペンの現地校 ~児童1200人に対して教師15名~

ポル・ポト時代の、悲しい歴史を保存しているキリングフィールドに行ってきました。

ガイドをしてくれたポアさんは65歳。
医者だった両親はクメール・ルージュの時代に亡くなったそうです。

キリングフィールドには、今も土地の表面から人の服の一部や遺骨が野ざらしにされていました。

その土地の真横にオウグラ小学校があり、授業をしている様子だったので視察してきました。
自己紹介して、視察の旨を伝えると快く案内してくれました。日本では考えられない対応ですよね。

今回案内してくれたのは、ソポールさん28歳。
小学校で算数・理科・社会を教えながら警備員もしているそうです。
この学校の職員は高給で若手で月300$、ベテランは月400$とのことです。
今まで聞いていた教師の最高給が250$だったので、驚きました。

オウグラ小学校のメイン校舎2つはJHPという
学校を支援している日本団体によって建てられたそうです。

授業は皆真剣に受けていました。

小学3年生の授業では、先生が言った言葉をクメール語で書く学習をしていました。

先生の言った言葉を文字に出来る児童は、約4割でした。

クメール語は音をそのまま文字にする言語です。主となる音に子音をつけます。(トータル700種類もの文字表記があります)

この校舎も、日本人の支援により建てられました。
児童1200名に対して、教師15名…
ソポールさん曰く、かなりのハードワークだそうです。
午前の部は7:00-11:00
午後の部は13:00-17:00

1教室に50-60名の児童が学んでいます。 

私が教室に入ると、先生の指示で丁寧にみんなが挨拶をしてくれるクラスもありました。  
日本人に対する感謝の念が強いようです。

10分休憩の時間になると売店は賑やかになります。

1つ10円のおでんを買ったり、ジュースを買ったりしていました。

驚くべきことに、オウグラ小学校にはほとんどゴミが落ちていませんでした。

今まで100校以上の公立校を視察しましたが、これほど綺麗な学校は初めてです。

教師の給料に比例して、指導もしっかりされているのだと推察します。

文科省に提出する現地報告書も山場を迎えています。
カンボジアで学んだことをしっかりと記録し、日本の教育活動に貢献したいと思います。

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