国産牛肉の輸出先1位は、カンボジアってホント?
昨年度、日本の農林水産輸出額は1 兆円を突破しました。2030年までに5兆円にすることが、国家戦略の一つです。
色々統計を調べている中で、気になるデータを見つけました。
それは、牛肉の輸出先です。
なんと、トップがカンボジアなのです。
カンボジアに3年間住んでいましたが、オーストラリアかニュージーランド、アメリカ産の肉ばかりスーパーに並んであり、日本産なんてほとんどありませんでした。
ちなみに市場で売っているのはカンボジアまたはベトナム産です。↓市場の様子。
なぜ、カンボジアに日本が輸出しているのだと思いますか?
理由は、中国に再輸出するためです。
日本から中国に牛肉を輸出することは、BSE問題以降、中国政府が禁止しました。しかし、中国では和牛が大人気のため、カンボジアを経由して中国に入ってくるのです。(規模がでかすぎて規制にならないのかな…)
今後、安全が確認できる月齢30 ヶ月以下は日本から中国に輸出する可能性もあり、ダイレクトに輸出ができるようになれば、カンボジアへの輸出はほぼ無くなると考えます。
輸送コストの無駄を排除しつつ、食の安全についても真剣に考える必要があると思いました。自然が豊かな日本、日本ブランドの農産物をもっと世界にアピールしていきたいですね。
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