アラサー独身公務員、淡路島チャリで150kmに挑戦するの巻(1日目)
「ああ、島行きてえなあ。」
俗世で疲れた人間が、口にする言葉第13位である。
確かに、恋愛は散々だが、仕事とプライベートはあんま不満ないし、俺はそんなに疲れていない。単に暇だったのと、女の子になんか自慢できる話がほしいなあと1mmくらい思ったからだ。
そこで思った。
よし、島をチャリで一周しよう!
7:30~旅の幕開け~
今回の旅のテーマは、
①出会い(人と人とが出会う的な、不純異性交遊じゃない方の。脱隠れコミュ障)
②感動(きれいな景色を見る!おいしいものを食べる!いや、普通か。)
③自分に負けない(ショートカットなし、チャリ以外なしの150km)
④1人旅をめいいっぱい楽しむ!(周りの目を気にしない。リア充よりも、ソロ充をとにかく楽しむ!)
ってことにした気がする。
淡路島の行き方は、拠点となる、「明石駅」まで行った後に、
1 高速バスに乗る
か
2 ジェノバライン(船)
に乗るかだ。男のロマン「ジェノバライン一択」だった。
友人とワイワイ旅も、1人旅もどっちも好きだ。
1人旅にはよさがある。
全部、自分でなんとかしなきゃなので、計画力とか実行力がつくし、必然的にいろんな人と話すことになるので、コミュニケーション力も磨かれる。何よりも、適当にできることが一番のメリットだ。
12時34分~適当さが、裏目と出て12時半発のジェノバライン逃す。
乗り換えアプリを「かなりせかせか」に設定していたので、移動10分でも行けると思ったが、明石駅から明石港まで、800mほどあったのだ!なにぃ!?
猛ダッシュしようと思ったが、
乗り越し清算のところで、地元の大学生風の子が、5分くらい財布を探しはじめ、あきらめざるを得ない状況になった。
若人よ。今回の反省から、財布は取りやすい場所に入れてくれ。
13:30~ジェノバライン出航!
船のデザインがとにかくかわいい!やっぱ船旅ってテンション上がりますよね。
周りの目を気にせず、夢中になって、様々な表情を見せる海を撮ったり、友人への近況報告として、自撮りを撮ったりしていた。
おばあちゃんがカメラ役になっている家族が目に入った。ちょっと視線を感じたのですかさず、
「写真撮りますよ!!」
「あーうれしいわ」
海に映える最高の笑顔だった。
俺は、一人でいるときも、友人と旅行しているときも、「よく写真とってもらってもいいですか?」と言われる、写真撮ってくれそう顔なのである。いやー、いいことしたわーと自己満に耽る。
14:00~レンタサイクルを借りる!「岩屋」から旅のスタート!
早速、電動チャリで楽しようと思ったけど、それは旅じゃないと思いとどまった。クロスバイク型を借りる。腹減ったな。
「お姉さん、この辺でおいしいランチ食べられるところありますか?」
「それなら、シェフガーデンがおすすめですよ!」
目的地は決まった。
14:30~シェフガーデンに到着~そこはリア充の巣窟だった(偏見です)~(4km地点)
こ、ここは、
陽キャが行くとこやないかい!!
見渡す限り、ギャル集団や、リア充どもや、相手にしたくないやんちゃカップル、家族連れなど、一人客は俺だけだった。
しかし、俺は「嫌われる勇気」のマインドを手に入れているので、全く動じない。特等席で、映えランチ食ったろう。
特等席を勝ち取り、シャッターを向けた俺は、思わず言葉を失った。
これは・・・・・
めっちゃ映えるやん。
まるで、南国にいるかのような錯覚。淡路島で採れた海の幸(しらす、なんとか貝、たら)と山?の幸が新鮮でうますぎる。すべてが調和しているのだ。パエリアを食う。オーシャンを見る。パエリアを食う、オーシャン・・・。最高すぎた。
15:00~ 油売りすぎた。海沿いの道をひたすらチャリで進む~
緑と青のコントラスト最高すぎません?
15:30 道の駅到着(15km地点)
16:30~洲本市突入。海沿いの道をひたすら進みます。マジできれい。
16:30~ 温泉の街洲本到着!(35km地点)
今日の宿泊地洲本到着!
ビジネスホテルにすかさずチェックイン!疲れたので、和室の6畳に、1時間半くらい寝っ転がってました。
19:30~なんか、一人でも入れそうなご飯や発見!
家族で経営している感じの、温かい雰囲気のお店だった。すでにいたお客さんは大学生?男女グループだけで、
かっこつけた男が、
「淡路島っぽいものもらっていいすか?」
とこなれ感を出し、女子を見つめながら言っていた。
店内を見渡すと、ほんとちっちゃいことだが、テレビを見て驚いた。
阪神戦がやっているのだ。
そうか、淡路島は兵庫県だもんなあ。感慨にふけっていると、
店主「野球はどこファンや。やっぱ埼玉だから西武か?」
俺「・・・生まれは東京なんで、強いて言えば巨人ですかねぇ。」
店主「巨人と言えば、昨日満塁ホームランで逆転されてたなあ、見たか?」
俺(知らねぇ・・・!)「へぇ!そうなんですね!」
・・・・・・・・・・・
スポーツに、もうちょっと興味を持っておこうと思いました。
「淡路島っぽいものもらっていいすか?」
と俺もこなれ感を出す。
「ヒラメがいいさね!」(いいさねとは言ってなかったかもしれない)
なんて美しい・・・!ポン酢につけて食べてみた。肉厚なヒラメの食感、そして淡白ながらもコクのある旨味が舌の上で踊る一品。
うめえええええええええ!
店主「兄ちゃん(秘密のお仕事)やってんのかぁ。今の時代大変よなあ。」
「そうですね・・・。仕事はどんどん増えてきてますし、モンスターはいますし、メンタルやられて病休入る人増えてきてますからね。」
「兄ちゃん、あんたは大丈夫か?」
「俺は、うまく手を抜くし、遊び優先なので大丈夫です。笑 文句言ってくるモンスターは、ああなんか弱い犬がほえてるなぁって笑ってみてるので」
店主「はっはっは。兄ちゃん最高やなぁ。そういや、毎年大阪から、兄ちゃんと同じ仕事してるやつも来るんだが、同じ事言ってたわ!」
「マジすか!会いてぇっす笑!」
店主「そろそろ来るんじゃねぇか!はっはっは」
酒飲みにはおつまみに見えて、わからないと思うが、酒飲めないやつにとっては、無性に米が食べたくなるのだ。こんなにお米に合うおかずが出てきて、お米を食べないなんて、大罪人になってしまう!
あのう・・・
「おかずに合うんで、お米、もらってもいいですか?」
居酒屋で聞かないセリフ№7である。
おかみさん「ええよ!笑 味噌汁もつけとくね!」
なんて優しい!
この日一番うまかったのは、豚の角煮をホカホカの米に乗せて食った角煮丼であった。
20:00~日帰り温泉探しの旅(難民となる)
フロント「申し訳ございません。日帰り温泉は夕方までとなってまして」
なにいいいいいいいいいい!!!!入らせてもらえないだと!(調べとけ)
ただ、一軒だけ銭湯が開いていた。助かる!
店内は、地元のおじいちゃんが多かった。入れ墨バリバリおじさんもいた。少し距離を置こう。なぜか、美容男子風のやつもいたので、俺と同じ旅人だろう。多分俺と価値観は合わない。
銭湯あるあるだと思うが、
お湯がめちゃくちゃあちぃ!!
しかし、サウナ好きの俺は思いついた。
あちぃ風呂と水風呂を交互に入ることで、サウナと同等の回復効果が得られることを。早速実践。
最初にあちぃ風呂に入ったときは、あちぃだったのが、水風呂に入るとあら不思議。ぬるあちぃ・・・!になるのだ。
ぬるあちぃ風呂でぬくぬくしていたときに、顔に冷たいものが当たるなと思ったら、入れ墨バリバリおじさんの冷たいシャワーの、体からはじけたしずくだった。もうちょっと周りを見てくれ。
美容男子は、念入りに髪の毛を洗っていた。
控えめに言って最高だった。
2分あちぃ風呂、2分水風呂を繰り返すのがたまらん。
水風呂で、整ってる中、
目の前に、入れ墨バリバリおじさんがざぶーんと入ってきて、遠くの連れに叫ぶ。
「なんで、地元のこんなさびれた銭湯に、こんなに人がおるんやぁ!!!」
(・・・さーせん、ここにいるの全員温泉難民や。)
美容男子は、のんきに熱心に体を洗っていた。
21:30~ ビジネスホテルに戻る。
今回の旅は、チャリ旅がメインだったので、泊まりは適当だが、ここにお金をかける旅もありだなあと思った。6年前に住んだ、木造のアパートくらい音漏れがある笑
木造アパートの経験から、スマホでホワイトノイズを流し、アマゾンで買った俺的遮音率ナンバー1のmoltenの耳栓をし、眠りに落ちるのだった。
次回 アラサーチャリ旅2日目!※恋愛的な出会いは起きません。
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