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仲間が教えてくれた、大切な時間。

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「最近、優紀くんが遠くに行ってしまったように感じる…」

弱々しく、どこか遠慮しているかのような声が
電話越しのKさんから聞こえる。

悲しみなのか、
不安なのか、
焦りなのか。


ただ、切ない言葉だけが頭に残る。

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僕は転職して今の会社に就き、
立て続けにライティングの勉強も始めた。


これからみんなで大きな夢を叶えるべく、
グループリーダーの僕は必死に
ビジネスの世界へ潜り込む。


そう、
「みんなと夢を…叶えるために」

今は目の前のことをがんばろうと、
その言葉を支えにして。


徹底的に追い込み、

もっとできる…
まだまだだ…

と、闘志を燃やしていく。


「無能なリーダーは嫌だろう」

「こんなリーダーならついてきてくれるはず…」


どれも僕の主観。
こうだ、と信じて振る舞っていた。


ただ、
大事なものを失っていることには
気づきもしない…


============
「彼らとの時間」を、
僕が奪っていたんだ。
============


彼らとは、
僕の絵のファンのKさんとTくん、
そしてAさんのこと。


ちょっとしたことがきっかけになり、
今後グループとして活動していく
計画をたてています。


みんな馬が大好きで
繋がってくれた仲間。


ときに夢を語ったり、
辛い過去の話をしてくれたり、
みんなでゲームをする
楽しさを教えてくれたり。


心身ともに支え合ってきた大切な存在。


それなのに僕は…

ひとりだけ、
突っ走っていこうとしていた。


彼らにとって遠い場所に、
たったひとりで。


興味ないビジネスの現状報告を毎日して、
「自分とこんな約束事を立てたから!」と
不安にさせるほどストイックになって。


そりゃあ嫌だったよね。


「楽しそうに絵を描いて話してくれた、
あの頃の優紀くんはどこに行っちゃったの…」


そう感じて当然だったよね。


「止めたくても止められる空気じゃなかった…」


あんな雰囲気じゃ当たり前だったよね。


知らぬ間に絵を描く時間さえも
削りきっていた生活。


彼らは僕が描く絵を
いつも心待ちにしていてくれたのに…


ずっと勉強。
ずっと仕事。


それでも、
「ここを乗り切らないと
立派になれないんだ!」

「夢なんて叶えられないんだ!」


なんて言い張った。

そんなの違うよね。


ぜんぶ、知ったフリだった。

あなたたちの気持ちを、
ぜんぶ、知ったと思っていた…


僕は「リーダーが何か」を、
本当に理解していなかった。

「みんなで夢を叶えること」が
どういうわけかを知らなかった。


なんでもっと早く
気づけなかったのだろう。


なんで全力になるほど、
自分の価値観だけでしか
考えられないんだろう。
 

===============
なんで彼らのフィルターで
僕を見れなかったのだろう。
===============



相手の感情を『究極理解』することが
仕事であるライター。


その僕が…
今、家族よりも身近な、
みんなの気持ちに気づけないなんてね。


まだまだ勉強が足りなかったな。
だから今、ここで文章に残します。

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Kさん、
あなたの「人間は一人だと、どこまでも主観でしかない」
この言葉、めちゃくちゃ刺さった。

だからいつも、どの立場からも
物事をとらえるようにしてるんだよね。

イライラしてもぐっと抑えて
相手の気持ちを考えてみる。

これは素晴らしいことだよ。

たまには我慢できなくて
泣いちゃってもいい。

その素直な心、大事にしていこうね。


Tくん、
あなたの「成功のゴール地点に立ったとき、
そこに君ひとりでも後悔はしないか?」
この言葉が僕を救ってくれました。

みんなを連れていくはずが、
あのままだったら僕一人だった。

いつも冷静だから
ひとつひとつの言葉が心に響く。

そこにいてくれるだけで安心できる。
僕らにとって絶対に必要な存在だよ。


Aさん、
あなたの「昔の私にそっくりだから、
どうか身体を壊す前に頼ってほしい」
この言葉の意味を、ようやく知りました。

きっと逆の立場なら、
僕だって居ても立ってもいられなかった。

あなたの最大限の優しさだと知らずに
勝手に駆け抜けてしまっていたね。

遅くなったけど…
ごめんなさい。

そして、ありがとう。

――――――――――――――――――――――――――――


僕は要約が苦手になった。


言葉って伝わりにくいものだから、
たくさん話したくなってしまう。


その言葉の裏に数えきれないほどの
経験や感情があると思うと、
僕は一言で表していけないんだ。


「で、言いたいことは?」

「それって、まとめるとこういうこと?」


なんて、言うことができない。

ときに必要だけど…
それって相手を理解していないのと同じなんだ。


「相手のフィルターで考える」
言い換えるなら、
「相手の立場で考える」


これを徹底しなければ、
『本当の共感』=『究極理解』
なんて得られない。


リーダーとして
大切な仲間に寄り添うことも、

画家として絵画の依頼者に
期待以上のパフォーマンスをすることも、

セールスコピーライターとして
悩みを抱える人に最高の商品・サービスを
提供することも、

絶対にできないんです。

これは簡単なことではありません。
そのうえゴールも分かりにくい。


だからこそ、
やる価値がある!


難しいことだから、
できるようになりたい!!




…そんな僕を、
彼らはどう思うかな。


この積み重ねがいつか大きな結果を
生んでくれると信じて、
今度はゆっくり歩いていきます。


みんなで夢を叶えられるように。

ゴール地点にみんなが揃うように。


もっと心に寄り添って
生きていたいですね。


最後まで読んでいただき
ありがとうございました。


またお話ししますね。

セールスコピーライター兼画家
佐藤優紀


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追伸:

以前メンバーと通話しながら
アプリでUNOをしたのですが、
あの時間最高ですね…!


なんでしょうか、
大学時代にワイワイしなかったからですかね。

すごく新鮮でした。


僕はいつもストイックすぎるらしく、
ちょっと休め!って言われるんです。
(本人はそう感じていませんが…)

でも、その通りでしたね。


一見無駄に思えた遊ぶ時間も、
ひとりで突っ走りすぎたことで
「大切な時間だったんだ」と気づきました。


こんな貴重な経験をさせてくれる
仲間には感謝しかありません…


今度は引っ張っていく意識じゃなくて、
みんなで歩幅を合わせてゴールを目指します。


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