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SNS映えがそこまで好きではない私と静かに過ごしたくなる瞬間(と何てことない予告)

私には時折行く喫茶店がある。

私はそこのカレーを推したい。本格的で辛め。毎月出る期間限定カレーが凝っていて、この料理をカレーにアレンジできるんだって発見できて勉強になる。ついでにデザートのヨーグルトのカッサータも。チーズで作るものよりさっぱりしててカレーによく合う。

そんなことを言いたいんじゃなくて。

前回訪れた際、メニュー表の最初に注意書きがあるのだが、最後に「写真は2~3枚に留め、喫茶店本来の過ごし方をお楽しみいただければと思います」的なことが書かれていた。(内容とニュアンスはこんな感じだったが詳細までは覚えてなくて、すまん)

いつもの通りカウンター席を希望して、座ってカレーを待っていた。そしたら隣に座られたショートヘアのお姉さんが文庫本?を取り出して読み始めた。

ああ、これが本来の喫茶店での過ごし方だなって。そう思った。

静かに料理を待つのもよし、本を読んで待つのもよし、流れてくるBGMを楽しむのも。私が初めてこの喫茶店を訪れた時もそうだった。静かに過ごす空間、これが私にとって心地よかったんだと。出てくるカレーやクリームソーダでさえ丁寧にいただきたくなるような。そんな気持ちにさせてくれて。

それからだろうか、忙しい合間にふと、静かな時間を丁寧な時間を過ごしたくなったり。

昨今喫茶店に限らず、個人の記録の為ではなく、SNSに載せるために写真を撮る人が増えてる気がする。全く否定はする気はないが、どこか悲しい気がして。

観光地に行ったとき(特に京都)実感した。何でも行く先々で写真を撮る人々、中には立ち入り禁止区域で撮る人も。スイーツやドリンクもSNS映えがメインになっているのかそんなものばかり目にするようになった。

注目も集まるし、それによる経済効果があるのならば否定するのは違う。ただ、鮮やかなものやインパクトのあるものが多く、見るだけで私は少し疲れてしまう。

ただ、ネオ和菓子?と呼ばれる最新の和菓子は好きだ。和菓子の繊細さがありつつ現代の生活になじむ構成(味や色合いや形)がとてもいい。写真映えするものが多いが、私にとって和と洋の融合性の勉強になる。そういう系が好きなので、和菓子業界の方々ありがとう、、、。

先日、京都が外国人観光客にあふれ地元住民が外に出るのをためらう、なんて記事?SNSでの投稿?を見かけた。無理もない。私が京都に行ったとき(平日)でさえ周りは外国人観光客ばかりでかつての面影が薄れているのを実感したのだから。

もはや「京都の伝統や文化や雰囲気が好きだから住みたい!」と言えなくなっている。かつていつか京都に住みたいと思っていた過去の自分からは想像つかない今になってしまった。

平日でさえ観光客にあふれ、観光客向け(インバウンド向け)の観光都市となってしまったのだから、少し窮屈に感じる。

私はその土地に根付いた文化や雰囲気や空気を実感したいだけなのだから。歩いてるだけで、やっぱこの感じがいいんだよなって改めて思うのだから。

ちなみに、私が食べたスイーツやカクテルとかの写真を撮っているのは自分の中での創作活動に役立てるためのヒントとして(ブランドしかり)。基本的に流行っているから行こう、ということはあまりなく。

これ私好きだろうから行こう、とか、フルーツの使い方気になるから行こう、とか。自己再現できないことを学びに?見に?食べに?行く、そんな感じなのである。センスがない人間なのでデザインの勉強も兼ねている。

撮っておきながら必要なくなったら消去してる(でないとどんどん溜まっていくばかりだから、時折整理しなければ)

普段からそんなんだから、常に頭使っている状態で疲れてしまうんだろうなとも思っているが、申し訳ないが、これが楽しいと思っている人間でもあるのでやめられそうにない。

だからこそ、突然静かに過ごしたくなり、それが今なのかもしれない。

そう遠くないうちに、1人旅番外編:テーマ「静寂」行きます。