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CEOにAIがなる日は来るのか

Chat GPTを開発しているOpenAIのサム・アルトマンが23年11月17日にCEOを解任後、11月22日に電撃復帰したことが話題になっている。最先端のAI技術を開発している企業といえども、CEOは人間がやる必要がある。果たして、企業のCEOにAIがなることは可能なのだろうか。

企業のCEOにAIがなっている事例がある。ポーランドの飲料会社ディクタドールのCEOは、AIを搭載した人間ロボットだ。ミカと名付けられたAI CEOは「私に週末はない。常に24時間365日体制で稼働している」とロイターに語っている。ミカは潜在的なクライアントの発掘や、ラム酒のボトルをデザインするアーティストを選定するなど、幅広い仕事をこなしている。
(出典:https://www.businessinsider.jp/post-275518

現在のAIは、特定のタスクやデータの分析においては非常に高度な性能を発揮するが、人間の感性や直感、倫理的な判断、複雑な社会的および文化的なコンテキストを理解し、それに基づいて戦略を構築することは難しい。また、リーダーシップにおいては人間関係の構築やチームのモチベーションの向上などが不可欠だが、これらも人間に特有のスキルである。

例えば、企業の文化や価値観に合わせて柔軟に対応することや、予測不可能な状況に臨機応変に対処する能力は、AIが持っているとは言い難い。また、CEOは非定型的かつ複雑な問題に取り組む必要があり、これに対処するためには高度な創造性と柔軟性が求められる。

将来的には、AIが高度な認識力や学習能力を獲得し、人間のような複雑なタスクに対応できるようにかる可能性がある。しかし、人間の感性や倫理的な判断など、AIが難しいとされる要素に対処するにはまだまだ時間がかかるだろう。

一方、AIが経営においてサポートや意思決定の補助を行うことは進んでおり、これによって人間の判断をサポートする形での活用は進んでいる。GPTをはじめとするAI技術の進歩により、AIと人間の連携による新しい形の経営が将来的に展開される可能性もある。



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