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軌跡シリーズ考察① 世界についての考察

和尚と申します。

ただの軌跡シリーズ、というかファルコムのファンです。

黎の軌跡は、謎が解き明かされていく、という謳い文句ですが、毎回謎や伏線が少し解き明かされると同時に更なる謎が謎を読んできたシリーズですから油断は禁物だと思ってます、でも楽しみ、沼。

ということで、ただただ好きという気持ちは別で書いたので、改めて気になってる謎について、考察というより整理してみたいと思います。

だって謎が多すぎるんだもの。

完全なるネタバレです。
空、零碧(暁)、閃、創、那由多、東京ザナドゥ、イースはやってます。

ファルコムの軌跡シリーズサイトはこちら

はじめに

何から書こうかなという時に、粒々もあるのですが、まずそもそもの世界観ですら、謎が多いです。

情報量が少ないわけじゃなくて、世界観は物凄くしっかりしています。
そして、狭さを感じさせない程、一つ一つの村や街、人々が作り込まれているのですが、進めば進むほど、世界(認識)が登場人物の理解とともにゲームをやっている側にも広がり、謎が解けると同時に、謎が増えて深まっていく、という感覚です。

ゼムリア大陸

さて、そんな世界についてなのですが、この世界には、ゼムリア大陸と呼ばれる、たった一つの大陸しかありません。

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空の軌跡では、リベール王国と言う、大国の帝国と共和国と国境を接し、小国ながらに豊富な資源と政治力、技術力を元に対等に渡り合う国が舞台でした。

零と碧の軌跡、そして暁の軌跡では、国ではなく自治州。クロスベルマラソンが大変なくらいに広く感じる、でも小さな地域。
でも政治面、帝国と共和国、そして導力革命というもの、遊撃士というものをより説明する為にはめちゃくちゃ重要な場所が描かれました。

その中でも、世界についての情報は増え続けたのですが、これは世界というより、国や常識、組織などの説明でした。

閃の軌跡では、とうとう大国の一つ、帝国が舞台に。
ⅠとⅡでは東部を、ⅢとⅣでは西部とクロスベルを、内戦と大戦を軸に深掘し、最後は壮大過ぎる親子の愛の物語に着地しました。

ここまで15年。

それが大陸の色がついている部分の物語です。

やばいですよね、まだ西ゼムリア大陸の西部の話しか終わってないよ。

外の理

とはいえ、帝国を語る上で、かなりの技術革新と、それにより明かされていく謎と、深まる謎の中に大陸の外側の話が、本当に最後の最後に出ます。

世界にはゼムリア大陸しか存在しない。

正確には、外を認識できない。そういう風に世界は作られているそうで、こういった、ゼムリア大陸について外から定められているルールのようなものを女神の存在の証明と共に、外の理と呼んでいるようです。

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閃の軌跡Ⅳの終盤までは、色んな匂わせはありましたが明言はなく、それが、このシーンなどの最後の最後具体的に出てきて、一週目は情報量でお腹いっぱいだよ状態でした。

個人的には、創の軌跡でも色々出ましたが、世界観という意味だと、この、使徒第三柱、根源のマリアベルと執行者No.0 《道化師》カンパネルラ、そして執行者No.Ⅰ 《劫炎》のマクバーンとの戦闘後のポロポロ出てきた情報達が世界を語る中で一番濃かったと思ってます。

つまり、外の世界は存在はする。
しかし、ゼムリア大陸という世界においては認識に枷がされており、何らかの機会で観測、または意識しないと、外を意識できない。

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クルトの、この状態にあるわけですね。

つまり、世界の技術が、一定以上に進歩するまでは、この認識を外すということはできない状態なのだと思いました。

そういう意味だと、導力革命の父である、エプスタインさんとは果たして『何』なのかも謎の一つです。

七曜協会のメルカパも、古代遺物《天の車》をベースとはしているとのことですが、エプスタイン財団の技術をベースにしているということは、この認識を外すことができたのは果たしていつ頃の事なのか。じつは、この《外の理》が観測されるようになったのは導力革命以後なのではないだろうかとも予想しています。

外の世界とは?

では、外の世界とは何なのでしょうか。

黄昏の中で真の姿を解放して記憶を取り戻したマグバーンは、「堕ちたる外の魔神メア=ク=バルウド=ルアウング」と表されていました。

そして、記憶を半分ほど取り戻したそうですが、気になることをつらつらと述べます。

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一画面に収まるセリフなのにマクバーン情報量多すぎ。

まず、マクバーンは元は神と呼ばれる存在であり、ゼムリア大陸に顕現した際に、この世界の人物と衝突して混ざり合ったらしいのですが。

彼のいた世界は既に滅んでいるようです。
外の世界のうちの一つが滅んでいるのか、それとも、外の世界が滅んでいるのか。それは分かりませんが、閃の軌跡Ⅳで以下のように述べーーー

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そしてまた、創の軌跡では、星辰の間に自力で辿り着いたマクバーンは、こう語ります。
(そもそも本来カンパネルラの招待無しには来れない場所だったんですね)

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無関係では無いとは果たして。
彼の元いた、滅びた世界と、ゼムリアがどう関係するのか、そこの考察に少し関係しそうなのが次の内容です。

可能世界

同じく閃の軌跡Ⅳで登場した情報。

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可能世界

この時もあっさりとカンパネルラが言ってるけど、哲学上の概念なんて知ってる人少ないですて。

「この最善なる可能世界においては、あらゆる物事はみな最善である」
小説カンティードより抜粋
可能世界論(かのうせかいろん)は、論理学・哲学において、可能性、必然性、偶然性などの様相命題を論理的に扱うための理論的装置である。可能世界の概念は論理学において広く定着しているが、その解釈の仕方を巡っては議論も多い。

Wikipediaより抜粋

調べる前は、要はシュタゲで言う世界線みたいなことかな、と思ったけど、どちらかというとより良い世界線を観測するための実験のための世界なのかと解釈してます。

そう、実験。

観測者と目的があればこそ、実験は成り立つので、ここで言うと、目的は外の世界にまつわる何かで、観測者は盟主なのでしょうか。

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ただ、盟主自身がこう言っている以上、盟主すら何らかの結果に過ぎないのかもしれませんが。

滅びた世界と、残った可能世界。
影なる刻限を告げる観測者。

身食らう蛇も謎だらけですね。流石にね、目的が外の世界の為だけだと思う割には、使徒の性格に難と盟主への忠誠があり過ぎる気がするので、やはりあくまで制限の中でゼムリアの為に動いている組織だったりするのですかね。

後で身食らう蛇についても書くつもりなのですが、盟主と那由多の軌跡のクレハとの関係も少し気になります。

創の軌跡で、大気圏外という言葉は出ましたし、つまりは星の外は存在する?
那由多の軌跡の、世界の果ての先、星の状態は以下だったわけですが、ついつい妄想して繋げてしまいますね。

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近藤社長がいつだったか、「ゼムリア大陸のある世界が球体であるかどうかはまだ言えない」的な事を仰ってましたが、確かに球体ではないよね。

アストロラーべによる、シュミレーターの結果の可能世界だったりして。

最後に

世界観の謎と考察についてはこの辺で。
外の世界からの干渉がある以上、夢幻ではなく存在はしているとは思います。

その上で、「終わりまで後3年、いや、2年半か」という、創の軌跡のエピソードで万人を泣かせ株が爆上がりしているギリアス・オズボーンに代わる黒幕。共和国新大統領の言葉は可能世界の終結に関連するのでしょうか。

黎の軌跡が楽しみです。

ちなみに、因果という可能性が物語の分岐点などで出てきますが、世界線とは、零次元幾何を持つ点粒子の時空上の軌跡を言うのだそうです。

軌跡シリーズ、そして、那由多の軌跡。

果たしてこの軌跡という言葉の意味は何を意味しているのか。

いやもうホントこのシリーズ好き。

2021/07/04
導力についても書いてみました。


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和尚
小説や日常呟き書いてます。お読みいただきありがとうございます。嬉しいです、スキをされると、とてもとても嬉しいです。また縁がありましたらよろしくお願いします。