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社会福祉士の専門性とは

福岡県社会福祉士会に入会して、ようやく念願の研修を受講することができました~!!基礎研修といって3年計画で行うものです。なんか中学校や高校みたいですね。

受講生は約80名、多いので2日程に分けての実施です。
”クラスメイト”との交流を楽しみにしていましたが、1回目は、残念ながらオンラインした。でもオンラインでもグループワークでの活発な意見交換があり、とっても有意義な研修でした。

さて、その研修のテーマは「社会福祉士の専門性とは」そして「その専門性を向上させるためにどんな研鑽が必要か」というものでした。

社会福祉士会における研修の進め方

研修の進め方は、次のとおりでした。

①社会福祉士が社会でどのような職種でどんな業務を行っているかをグループでまとめて発表する。

②その専門性を身に付けるにはどんな研修をしたらいいか。研修テーマや研修方法をグループで考えて発表する。

そもそも、社会福祉士会には多様な職場で働く方々が集まっており、それは介護保険の相談員、病院のソーシャルワーカー、障がい者の相談員、社会福祉協議会職員などでした。したがって、数多くの詳しい意見が寄せられましたよ。

私が考える社会福祉士の”専門性”と”研鑽の方法”

研修を踏まえて、私が思うところをまとめたいと思います。

一般的な専門性とは

まず、一般的な専門性についてです。

皆さまは専門性と聞かれて何を思うでしょうか?

職場でパソコンに詳しい人っていますよね。そういう方を想像すると、分かり易いです。まずは、専門用語などに詳しいこと。次に、困ったときに解決策を示してくれることかなと思います。

総じて、一般的に専門性の要素は、次の2点だと思うのです。
①知識(知っている情報)
②技術
(実行する力)

知識はインプット、技術はアウトプットととして整理できるかもしれません。そういう整理をすると、知識を組み合わせて考えるというアウトプットである”知恵”も技術の中に包含されるのではないかと思います。

また、知識は文字化できるものという意味付けもできるかもしれません。

専門性の程度とは

ここで、専門性の程度はどのように判断できるのでしょうか?

職場以外、例えば、専門書を買うときのことを想像してみてください。

専門書は本のタイトルもさることながら、誰が書いたか、それはどんな肩書や経歴、実績のある人なのかということ、本の発行部数やこれまで書いた本の数も参考にするかもしれません。

つまり、アウトプットの質や量の実績で専門性のレベルを判断しているとも言えます。

実績を生むために大事なこと

実績を生み出す中で、大事なことは何でしょうか?

私は、”自己安定感”だと思います。

専門家=プロとは期待を裏切らない成果を出せること。そのためには、コンスタントに一定以上のアウトプットを出し続けるための”自己安定感”が必須となってきます。

仮に自身の体調が悪い時でも、自分の状態を把握し、その状態で最大のアウトプットを出す力。あるいは、そういう時は思い切って依頼をキャンセルし他に出来る方を紹介するということや延期することも含めて責任を負う姿勢だとも思います。

ここまで、専門性の一般的な要素についての考えを述べてきました。

社会福祉士としての専門性とは

次に、”社会福祉士として”の専門性についてです。専門性の一般的な要素である①知識と②技術を縦軸とするなら、次の3つの分野が横軸として存在すると基礎研修を踏まえて考えました。

それは、①相談援助力、②社会資源の把握、③社会開発力です。

まず、①相談援助技術とは、クライエント(利用者)の特徴に関する医療や心理的側面などに関する知識と、クライエントに合った相談援助の技術です。

②社会資源の把握とは、公的制度の把握に留まらず、申請から利用までの手続きの流れなど実践的なことをも含みます。前者がWhat、後者がHowですね。

また、例えば死後事務などでは、葬祭や公的手続き、相続など各種制度を横断的に利用します。そうしたライフイベントなどのテーマごとの専門性もあります。

公的制度はフォーマルな社会資源と言われますが、地域の町内会や商店・NPO、団体などのインフォーマルなものもあります。

同じ専門職とは言え専門性は人それぞれで異なりますし、各社会資源の利用に当たっては人が介在するので人脈もとても大事です。

③社会開発力とは、社会課題を特定し対策方法を考え、必要に応じて自ら関係する組織等に提言し、社会のしくみをアップデート、あるいは、ゼロから創り出す専門性です。

また、スーパーバイザーと呼ばれる現場の社会福祉士を育成・指導するという専門性も社会開発力に含めて考えて良いと思います。

ここまで述べてきたように、社会福祉士の専門性は、知識と技術の縦の糸と相談援助技術、社会資源の把握、社会開発力という横の糸が織りなして、社会の福祉向上に貢献する能力だと思います。

そして、繰り返し述べますが大事なことは、自己安定感です。自分が不安定なら機織り機がきちんと動作せず、糸が絡み合ってしまいます。自分自身と語り合うことこそ社会福祉士の専門性を発揮する基盤であると言えるのではないでしょうか。

研鑽の方法とは

基礎研修では、先に述べたような社会福祉士の専門性に関するさまざまな研修テーマのアイデアが出て来ました。

社会福祉士会の研修担当者からのコメントは、「会ではそのような研修はあるのでぜひ受講して欲しいし、自ら企画し学び合う仲間を呼びかけてもいいんだ」ということでした。

私は、今はまだ自身が研修を企画したいと強く望みませんが、社会福祉士会の研修などを通して知り合いを作っていきながら、こんなこと勉強したいよねと気が合う仲間が見つかれば積極的に企画してみようと思います。

では、今はどうやって研鑽するのか?

それは、今受講している研修をしっかり振り返ること

私にとって、今は、振り返りをしっかりすることで、研鑽を積んでいこうと思います。そう思ったことが、このブログを作ったきっかけでした。

みなさま、最後まで読んでくださってありがとうございました。
簡単で結構ですので感想のコメントお寄せくださったらありがたいです。

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