横柄な皇帝、透明の照明。
猫はどんなに高い所から落ちても必ず足をついて着地するそうです。
バターを塗ったトーストを落とすと必ずジャムを塗った面を下にして地面に落下するそうです。
偉い人はこう言いました。
「では猫の背中にバターを塗ったトーストを括り付けて落とせばその二つの法則で永遠に回転するのではないだろうか。」
あー斬新。そんな柔軟な発想で世の中を変えてみたいわ。
これはバター猫のパラドックスというやつで二つの法則を正しいとしたに何が起きるかを考える思考実験の有名な例ですね。永久機関のジョーク理論的な面も持ち合わせてるユーモアな例え話。
私も朝、5枚切りの食パンを袋から取り出してバターを塗り、オーブントースターのツマミを2分半にしたところでこの思考実験を思い出したりしてます。
個人的には猫が足から着地してトーストを振り払い、そのトーストはバターの面を下にして落ちる。猫は二度寝をする為にどこかへ行ってしまうと思います。
…つまらない事を言うなって?まあ現実はそんなものですよ。
相反する二つの法則がぶつかるとしたら、必ずどちらかは破れると思います。それは「どちらかは正しくない」という形で。
正義の反対は悪でなくもう一つの正義なんです。
パン派の反対はご飯派。どちらかが一方が悪なのではなくてどちらもが正義。
でも、同じ人間という種が主張をぶつけ合っているだけでどちらかが破れてしまうなんてことはないですけどね。
法則で記述しなくても人間には"妥協"という猫やトーストには持たない能力がある訳でして。
折り合いをつけられるなんて素晴らしい能力だなぁと私は常々思ってます。
こんな素晴らしい能力を活用しないで自分の意見だけを通そうとする動物をみると心で泣いてしまいそうになります。
人に優しく、トーストにはもっと優しく。
おやすみなさい。
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