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「フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか」を読んで

※全文公開です。おひねりをいただければ幸いです。
日々精進していきます。

フィンランドと聞いて

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森、湖、オーロラ、白夜、ムーミン、サウナ・・・

自然が豊かで寒そうなイメージ、デザインがおしゃれ、
「かもめ食堂」程度しか私は浮かびませんでした。

ふと立ち寄った本屋で
キャッチーなタイトルから思わず手に取りました。


「フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか」  堀内都喜子著


近年、北欧文化は世界的に広まり書籍や雑誌等でも
度々取り上げられていますね。

マリメッコ」などの北欧デザイン
ファッションやインテリアだけでなく
ゆとりあるライフスタイルなどが注目され関心が高まっています。

そんな北欧にあるフィンランドに焦点を当てた話題の本を拝読しました。

フィンランドは日本よりも人口が少ないですが、
1人あたりのGDPは日本よりも高いのです。
教育や福祉制度が整っているということもありますが、
今年の3月に発表された世界幸福度ランキングでも
3年連続の1位を獲得しました。
またフィンランド発祥のサウナ文化も重要な位置づけにあり、
日本の流行ともリンクしていて興味深い内容でした。

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その中で、気になったのは「シス」という考え方。
個人的にはシスと聞いたら、スター・ウォーズを連想してしまいますが、
そのシスとは違います。

同じ北欧のデンマークで「ヒュッゲ」という言葉が流行りましたが、
現在、世界のトレンドはシスだそうです。

シスとは、フィンランド語で、困難に耐えうる力
努力してあきらめずにやり遂げる力、不屈の精神
ガッツといった意味合いがあります。
(本書より抜粋)

自分自身、強い意志を持って何かに取り組むということが大事
あらためて教えてくれるような、そんな言葉ですね。

ただシスが幸福につながっているということは考えておらず、
筆者は日常生活の「ムカヴァ」に多く感じられると述べています。

それはシンプルで心地良いという意味

仕事に家庭に勉強に趣味に貪欲でも
リラックスした空気が流れているからでしょうと。
豊かさな自然が身近にあり、許容する寛容さを持ち合わせていると。

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単純にフィンランドの生活スタイルが羨ましいというのではなく
この寛容さを持つことが大切ではないでしょうか。


安定・バランス・自然

自由でオープンな選択肢

人間らしい生活を送る

フィンランドはヨーロッパのシリコンバレーとも呼ばれ、
スタートアップも急成長しているらしいです。
本書でも書かれており、下記でも同様の内容が掲載されています。
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/70833?page=2

本書は経済書や学術書ではないため、
突っ込んだ内容までは期待していませんでしたが、
フィンランドがどう経済成長していったのか
また今後も含めてもう少し踏み込んでほしいところもありました。

歴史的には、天候も悪く土地もさほど豊かではないため、
ヴァイキングとして南進したといいます。
その後、押し返されて、
そのような土地とともに生きていかざるを得なくなった
という逆境からのこの素敵な生活環境を作ったという意思!

フィンランド人がシャイで控えめなところは日本人と似ていて
サウナで裸の付き合いなんて、銭湯と一緒じゃないですか!

環境に適応するのは人間の得意なところ
ただ自分らしさを失っては自分ではなくってしまいます

最初から素敵な環境なんてありません
自然と人とともに自分らしさを見つけていきましょう

さて、コーヒーブレイク(カハヴィタウコ)にしましょうか

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