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#0 事前来島

 おはようこんにちはこんばんは、ゆきです!大人の島留学まであと3日となり、わくわくと不安が入り混じってはいますが、まだ何も準備しておりません!
ですが、3/26,27に観光と下見を兼ねた事前来島として、隠岐諸島の海士町と西ノ島町を訪れました!この島を訪れたのには理由があって、島前(どうぜん)と呼ばれる西ノ島町、海士町、知夫村が大人の島留学の拠点となっており、その中でも興味があったのが、海士町と西ノ島町の町役場でした。
今回は第0回の事前来島というということで海士町・西ノ島町での観光事業所訪問の様子ついて話していきたいと思います!
文章と説明が長くなるかもしれんけど、ぜひ読んでください笑笑

参考程度にマップです!
引用元:https://www.kankou-shimane.com/pickup/9806.html


1日目 海士町

 海士町は隠岐諸島の中でも別名で中ノ島と呼ばれており、人口は約2,200人の町です!最近は嵐の松潤さんがテレビで訪れていたり、若者に特に有名な井手上 漠さんの出身地でもあります。
 その町を訪れた僕の1日目は本当に天候に恵まれなかった自分の運気を恨みたい一日でした。風邪も雨も波も、海士町の綺麗な景色を見ることはできませんでしたが、これから先に働くことになるかもしれない海士町の町の雰囲気を感じることはできたのかなと思います。

観光

 どどん!まずお見せしたい写真が、昼食に食べた、名前は忘れたけど名産品のイカを使った定食です!海士町に限らず隠岐諸島では、イカがめっちゃ獲れるところで、夏になると毎日イカらしいです。ぜ、贅沢ですね。
この定食は卵とイカ、わかめ、生姜、ネギをご飯に混ぜて食べる物なので、いわゆる「丼」です。朝食でもこんな感じのものを食べたんですけど、ほんまにイカとお米の相性が良くて、美味しかったです!

「島生まれ島育ち隠岐牛店」

 次にお見せしたいのが、また食になって申し訳ないけど、「島生まれ島育ち隠岐牛店」です!ここは、隠岐諸島の名産品である隠岐牛を取り扱った焼肉店になっております。夜ご飯はここで食べようと思ったのですが、ドアの正面に「島根県、鳥取県民以外は入店不可」と書かれていたので、入れませんでしたぱおん。
ですが、来週には住所を変えるので、意地でも入ってやろうと思います、絶対に。

ちなみに、隠岐牛は結構すごいお肉らしくて、東京で取り扱っているお店では部位によるかも知れないけど、グラム単位で3万円にもなるそうです。お肉としての価値だけじゃなくて、運送のコストもかかるので、海士町で食べた方がもしかしたらお得かもしれないですね!

通称「ハート岩」

 最後にお見せしたいのが、ハート岩と呼ばれるこの景色です!(悪天候によるこの景色には触れないでください、、)
Q. どこかにハートが隠れています。どこにハートがあるでしょうか!

見つけられましたか??岩の奥には少しずつ青空が見えてきましたね!でもこの後また雨が降って強風で髪の毛ぶっ飛ばされるのでこれはフェイクでした。
この景色は、海士町出身の井手上漠さんがこの町で一番好きな景色らしくて、そんな場所にこれてよかったなと思いました。


事業所訪問

 事業所訪問では、海士町役場に実際に訪れて役場の人から直接お話を聞く機会がありました。大人の島留学では、島留学生のやりたいことに合わせて事業所とマッチングさせてもらえるシステムなので、この事業所訪問を通して自分に合った部署を模索できるのはとても貴重な機会でした。その中でも海士町役場の特徴としては、比較的島留学生のやりたいことを尊重して事業もサポートしてくれる環境がある印象でした。僕の興味があった役場の各配属先について、めちゃめちゃ短く説明してみたいと思います!

  • 人づくり特命担当・・・交流などによってIターンの人含めて地域のみんなが島の担い手になるための人づくりを行う。

  • 半官半X特命担当・・・半官半X(半分は役場の一員として働き、半分は自分の好きなこと、得意なことを地域に還元する働き方)として、地域のためになる事を形にしていく。

  • 環境整備課・・・地域住民のライフライン。「自然環境」だけでなく、幅広くみて「生活環境」など様々な環境をサポートしていく。林業やインフラなどいろんなことに関わる。

他にも色々ありますが、興味あったのは大体こんな感じでした。
もともと、コミュニティに関するテーマで卒論を書こうか悩んでいたので、人づくり特命担当に入ってみたいなと思っていたんですけど、どの事業所においても結局島の人と関わることが多くあるとのことであまり魅力を感じなくなってしまいました。
半官半Xは、やりたいことに没頭できる人はいいなと思ったんですけど、自分は広く浅くの性格なので、ちょっと違うなあと思いました。実際この島留学でその性格を少しは変えたいと思っています。深く学ぶことは大事だと思いますけど、ちょっとこれは違うなって感じです。
環境整備課は、地域住民だけでなくIターンの人のサポートも行っていて、島の人との交流と自然環境への取り組みがどちらもできそうでとても魅力的だなと思いました。その一方で、林業をやってみたいと最初は思っていたけど、林業に関わる中で、「よそ者」としてどんな特別なことができるのかと考えたら、すごく不安になりました。

1日目は、観光と事業所訪問を行いましたが、観光は楽しかったけど事業所訪問でめちゃめちゃ不安な気持ちになりました。本当に1年間頑張れるかって考えた時に、モチベーションがあってもチャレンジしてうまくいかないことが続いたらそりゃ悩むだろうし、今の友人や家族などの心の支えになる人はいないと想像すると楽しいことばかりではなさそうだなと思いました。

そしてその夜、どこにもお店に入れてもらえなくてパンとカップラーメン生活になりました。



2日目 西ノ島町

 2日目は海士町からフェリーで約10分の西ノ島町に訪れました。この日は本当に天気が良くて、1日目の不安な気持ちを忘れさせるくらい明るく、暑い一日でした。西ノ島町は海士町と比べると面積が大きく、人口も約2,700人もいるため、お店も多いような印象でした。実際に隠岐諸島が出しているグルメガイドブックにも西ノ島町の方が飲食店は多く記載されていました。また、西ノ島町には魅力的な景色と施設があるのでそれについては次の観光でお話ししていきたいと思います!

観光

隠岐諸島は火山活動によって形成されたカルデラと呼ばれる地形で有名
地層もはっきり見えます!
牛の親子

 まず、この2つの写真は西ノ島町の国賀海岸という場所です。隠岐諸島は国際的に価値のある地質遺産として評価する「ユネスコ世界ジオパーク」に認定されており、そのなかでも国賀海岸は特に有名なジオスポットとされています。訪れたことのない人はぜひ見にきてほしいなと思います。ここは風や波が結構強くて、1枚目の写真なんかは岩のアーチが侵食・風化されて、自然が形成した景色なんです。そう簡単には崩れませんが、少しずつ形を変えて、いつかは無くなっちゃうかもしれません。また、隠岐諸島全体で多くの土地が牛・馬の放牧地として使われています。そのため、このような観光地にも牛がいたりします。有刺鉄線の柵が道路沿いに張られていたら、大体は放牧地っぽいです。

コミュニティ図書館「いかあ屋」

 次にご紹介したいのがコミュニティ図書館の「いかあ屋」です。この図書館は単なる図書館ではなくて、小さな島だからこそお互いの顔が見える安心感から、人びとがひとつ屋根の下に集まって、情報に出会い、ものに出会い、ひとに出会う場所とされています。「いかあや」というのは、西ノ島弁で「行こうよ」という意味らしいので、誰でも集まれるような場所としてもとても素敵な図書館ですよね。尋ねる前の自分の偏見だったのが、「島だから、そんなに本ないんじゃない?」と思っていたのですが、普通に学術書やマンガなど幅広く揃っていて、「西ノ島に住んだら絶対通うわ〜」と思いました。また、一人で集中して本を読むスペースや会議をするスペース、コミュニティキッチンや毎週の映画鑑賞会をするスペースなど、施設としてとても充実していました。写真の右側に青いテントが立っているのですが、月に何度か「海月堂(くらげどう)」というお店がきて物を売ってたりしていて、お客さんも何人かいました。
なんかどうぶつの森みたいと思ったのは自分だけですかね?笑笑

「さざなみ」定食

 そして安定の海鮮料理。一番ビビったのが、アワビの炊き込みご飯です。贅沢すぎて、案内してくれていた地元の人もびっくりしていました。たまにしかランチをしていなかったお店だったのでラッキー!

事業所訪問

 事業所訪問では、1日目の海士町で話し合った内容を参考に海士町と西ノ島のどちらで働くのかを決めたいといった感じでした。西ノ島町役場で興味があったのが、産業振興課という部署でした。

  • 産業振興課・・・移住希望者や関係人口の増加につなげるために地域の魅力の発見や情報発信、島での生活環境を充実させていく部署。

そもそも、大人の島留学で西ノ島町に派遣されるのは初の試みで、これまでは海士町のみでした。なので西ノ島町役場の特徴としては、ゼロからイチを作るための基盤作りの段階であったり、地域・役場的にも大人の島留学についてそれほど理解してもらえていないという2つがあるっぽいです。「仕事も地味かもしれないし、出る杭は打たれるかもしれない」と言われましたが、僕は西ノ島で働いてみたいと言いました。
海士町の挑戦に賛同してくれる環境と西ノ島のゼロから手探りでイチに少しでも近づける段階の環境、もちろんどちらもしんどいと思うけど、「先は真っ暗」とも言われた西ノ島町役場で働きたかったのは自分を変えたいと思えたのと地方創生のリアルな側面について学びたいからでした。

先ほど西ノ島の観光で紹介した「いかあ屋」の前で開かれていた出店にいたおじいさんと話していた時に「とても自然豊かで、海産物も美味しくて良い町ですね!」というとおじいさんは「良いものばかりをみているとだめだよ、悪いものともできる限り向き合ってほしい」と地元の人があえて地域の悪い面も見てもらうようにおっしゃってくれました。自分は良いものばかり見ていて悪いものから無意識に背いていたりするのかなと気付かされるとともに、地元の方は本気で若者×Iターンの力を求めているのだなと感じました。
それは、地方創生においても同じで、地方創生の事業が成功するまでのプロセスには楽しそうな面とその影に隠れた苦労した面があるということを忘れてはいけないと思います。だから、地方創生を学びたいのなら、現場で揉まれて苦労することも少なからず知る必要があるはずです。これまで自分は、楽な方を選んで誤魔化していたような人生だったけど、地方創生について現場で学んでみたいと本気で思って、1年間休学して、そこでやりたくないことから逃げたらもったいないなと思いました。人によって選択は異なるとは思いますが、僕は楽しい面よりも苦労する面に魅力を感じて、西ノ島で働くことを決めました。

ということで、この2日間ですでにたくさんの情報が飛び交って大変でしたが、おそらく西ノ島町役場の産業振興課で働くことになると思います。これまでより不便な生活に慣れること、早寝早起き、逃げないこと、みんなと仲良くすること、いろんな課題はありますがしっかり向き合って楽しみたいと思います!また長々と書いてしまってすみません!これからは「短め」に「興味が湧く」ような内容を書いていきたいと思います。読んでいただきありがとうございました!!

おまけ

いずれ島留学生はみんな行くらしいスナック「みちくさ」
謎に包まれてます。。



Instagram:https://www.instagram.com/ykksk_in_oki/

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