シャニマスのコミュ全部読む【Part7】
はじめに
Part数がないと混乱が生じるため、今回からタイトルを改めました。
2018/4/24実装分、つまりサービス開始時から存在するSR以上のカードは32枚ありますが、その中で今回読むのはイルミネの3人のS-SRです。
改めてこの3枚を見ると【天然色ピクニック】【克服の特訓】は斜め構図になっていて、それぞれカメラを左、右に傾けて撮ったような形で対比されています。【友情の花吹雪】は俯瞰の構図になっていて、ユニットのカードとしてバランスが意識されていますね。
概要
・全カードのコミュを少しずつ読んでいく。
※ただし自分の持っているカードに限る。
・コミュを見て感想を書く。ある程度まとまったらnoteにアップする。
※多い、少ない、正しい、間違ってるは気にしない。思ったことを書く。
・絞込み機能の「リリース順」「昇順」を使い、サポート→プロデュースの順番で見ていく。
※ただし【283プロのヒナ】など同時実装のカードは適宜ユニット順序を整理して読む。
この企画の記事は下記リンクのマガジンにまとめているので、最初から読みたい方はこちらから読んでいただけると嬉しいです!
今回見たカード
・【天然色ピクニック】櫻木真乃
・【克服の特訓】風野灯織
・【友情の花吹雪】八宮めぐる
【天然色ピクニック】櫻木真乃
公園と約束
鳩とお話してる時の真乃のほわぁ顔めっちゃ可愛いですよね。あと人と話してる時よりも話し方が自然というか、素に近い感じ。
「本当に公園にいるんだ?」
その本音は心の中にしまっとけ灯織。灯織が真乃を探して公園まで来たことに対して、真乃が「何か迷惑かけちゃった」のかと不安がるのめちゃめちゃ辛くない...?「自分に話しかける」=「自分のダメなところを指摘しようとしてる」みたいな方程式が真乃の中で成り立ってるの、真乃の人間関係のうまくいかなさみたいなものが見え隠れしててきっついです。
「だったら、ビクビクするのはおかしいと思う」
「そ、そうだね...ほわわ...」
灯織の攻撃力が高すぎる。灯織の緊張感が伝わってくる声、捉え方によってはガチ不機嫌な声にも聞こえるので、真乃は普通に灯織が不機嫌と誤解してそうです。灯織が誤解招くのこういうとこなんだろうな...。
真乃の「あ、そっか!ごめんなさい」っていうのも心に来る。真乃、結構独特なリズムで動いてる人間なので、周りの人とテンポが合わずに機嫌を損ねちゃうみたいなことよくあるんだろうな。人の機嫌を損ねてしまったから謝るみたいな思考パターンが身に染みついてるの悲しくなっちゃうね...。
「あの...私、変なこといった...かな?」
あれ??このコミュこんなゲボ吐きそうなくらい辛いコミュだったっけ??私「ピーちゃんともお友達」のコミュの感想で、『クラスメイトに「真乃ちゃんって...鳥と話したりしてて、ちょっと、変わってるよね...」みたいな噂される悲しみのイベントは無かったのかな』って言ってたんですけど撤回ですねこれ。悲しみのイベント絶対あったわ。じゃないとここでこんな嫌われることへの恐怖が出てこないですもん。声の震え方がリアルすぎる。
「好きってはっきり言えるの、すごいと思って」
『くもりガラスの銀曜日』でも扱われたテーマですね。灯織は真乃の「好きなものを好きって言える」部分に意外さを感じていて、そこから真乃のことをもっと知りたいという思いが芽生えています。でもそれを言うなら灯織も知りたいと思ったら素直に質問できる人で、すごいと思ったことに率直にすごいって言える人なんですよね。
「じゃあ私お弁当作るから、一緒に食べようねっ」
いや真乃お前そういうとこじゃね?初めてのピクニックで「お弁当2人分作るから一緒に食べよ」は激重な気がしますが、真乃はにっこにこだし灯織も別に突っ込まないし気にしすぎかもしれません。
おそろいの気持ち
(無理矢理誘っちゃったけど、本当は行きたくないのかな...)
ここ完全に『アジェンダ283』とかぶって見えますね。灯織が上の空だっただけで考えがここまで悪い方に発展してしまうのが真乃の性質で、ここははっきりと透と対比できそうです。
新旧主人公として対比されることもある真乃と透ですが、この2人には「自分と他人は別である」との認識が薄いという共通点があると思っています。「樋口円香、幼なじみ」の感想でも少し書きましたが、WING編の透は他人が自分のことを分かっている前提で動くことが多々あり、意地悪な言い方をすれば「自分を理解する責任を他人に押し付けている」とも言えます。逆に真乃は灯織が不機嫌になると(これは誤解ですが)自分のせいじゃないかと不安になったり、自分が公園にいたせいで灯織が探しに来てしまったと謝ったり、「他人の問題や責任を自分のせいだと思い込む」傾向にあります。
こう見ると2人は正反対の性質を持っていますが、自他の境界を上手く引けていないという点では共通しているという面白い関係になっています。浅倉透、真乃を意識してデザインされてる感があります。
「おでかけ楽しいピクニック特集」ってすごい日本語だな。灯織が「通りがかった図書館で」って照れ隠ししてるの可愛い。「うん、そうだね...」って言ってるときはこの話をどう切り出そうか悩んでいたんでしょうね。
この2人はどちらも喋る前に「どう伝えるか考える」時間があって、相手のその時間をネガティブな意味に捉えてしまうってことが多い気がしますね。
「ううんううん!全然、変じゃないよっ」
あ~~~~~め(↑)っちゃ嬉しそう。実際わざわざ本借りるほど遊びの予定を楽しみにしてくれてるってめちゃめちゃ嬉しいだろうな。そして始まる真乃の公園オタク語り。友達が自分の好きなコンテンツに興味持ってくれる、ってもう全人類共通で嬉しいやつですね。
「なんか、いつもよりずいぶん楽しそうね?」
いつもの灯織の口調なら「楽しそうだね?」って言いそうなんですけど、言い方も含めて真乃の勢いに押された感じとかちょっとおどけた感じが出ている気がします。
ふたりの好きなもの
公園でお昼寝は自分にはちょっと恥ずかしいと話す灯織。いや真乃もやめといた方が良くないか??公園でアイドルがお昼寝してるの無防備すぎて怖くなっちゃうな。
灯織は父親が単身赴任で普段から一人暮らしのような生活をしているため、家事を粗方自分でやっています。母親の話が一切出てこないため今のところ父子家庭っぽいですが、だとするといったいいつからそんな寂しい生活送ってるんだって思ってしまいますね...。
このピンクの弁当箱めちゃめちゃ真乃っぽいんですが、話の流れ的に灯織の弁当箱なんでしょうね。おかずに卵焼きが入ってるの、最初に見たときは「凄いテンプレートなおかずだな」と思ってたんですが、今見ると灯織の思い入れが詰まったチョイスだということが理解できて嬉しくなっちゃうな。
「こうやって鳥たちを見ながら、
太陽の下でピクニックをしている雰囲気全部が...」
「真乃そのものに似てるんだなって思った」
めちゃめちゃ名文じゃないですかこれ??灯織は自分の気持ちを伝えるってことに関して不器用ですが、すごく真摯に相手のことを分かろうとしてるっていうのが伝わってきますね。
「いつも家事をしているの...!!灯織ちゃんすごいなぁ~」
「真乃は好きなものがあって、本当にすごいって」
イルミネってお互いに対する尊敬が常にあって、相手の凄い部分を見つけるのが上手な子たちなんですよね。そして自分の凄い部分にあんまり自覚的じゃないって部分もあるので、会話する中で自分の一面を見つめなおすことによって自己を肯定出来るようになっていくの、見ていて嬉しくなります。
「灯織ちゃんが好きって言えるもの、私も一緒に探したい」
このゲームのこういう丁寧な言い回し大好きなんだよな~~~~!!灯織と真乃はお互いにお互いのことを「知りたい」と思っていて、でも拒絶されることを恐れていもいて、そんな2人が勇気をもって一歩を踏み出したことによってお互いの気持ちを共有できたの凄く尊いな。
【克服の特訓】風野灯織
困難だって超えられる
なんか普通に独りごと言いますよねこの子たち...。この辺は読み手に対する親切心なのか、「独りごとを言うキャラ」という表現なのか判断に迷いますね...。他のキャラがどのくらい独りごと言ってるかで判別できるかもしれません。
「そうだけど」の言い方、めちゃめちゃツンケンしてますね。ここまでクールな灯織は本当の序盤にしかいないので貴重です。「勝手に始めて」とかもう言わんだろ灯織。
灯織のストイックさは自己評価の低さと繋がっていて、周りから見てよく出来ていても本人が「これじゃまだまだダメ」と思っている限りストイックに練習し続ける。めぐるは「灯織は、今のままでもすごい」と伝えようとするんですけど、この時の灯織には届かないんですよね。
「私に、ダンスを教えて」
「え!?」
「おそろいの気持ち」の真乃にも通じるところがあるんですが、真乃もめぐるも灯織が一歩歩み寄ってきたときにめちゃめちゃ喜ぶんですよね。灯織はそういう2人の反応に戸惑いつつも安心して、また次の一歩を踏み出せるようになっている感じがあります。
めぐるのダンス教室
「ばって感じ」「ぐわ~って感じだよ!」
分からん。めぐるは感覚派というか、あまりダンスのコツとかを言語化するタイプではないみたいですね。その点「トントンパッパでグルグルバシッ!すよ?」とか言ってたあさひに通じるところがあります。
「付き合ってもらって、助かってる。ありがとう」
「困難だって超えられる」のラストのような、受け入れられる体験をすることで信頼感が増し、その結果としてこういう素直な気持ちを出せるようになっていっているのかな。からの抱き着きストップ。ハグ止められるとき、めぐるが変な声出すのなんか可愛くて好きです。
「仕事として、真剣に取り組むべきじゃない?」
「わたしたちが楽しんで踊ってるほうが
見てるお客さんもきっと楽しいと思うな~!」
灯織に足りないのは笑顔と話すめぐる。それぞれのアイドル観が出る語り、いいですよね~~~。キャラクターがアイドル観を語るシーンは多いですが、個人的には「ここにおいでよ」で小糸ちゃんが語る「自分みたいな人の居場所になる」っていうアイドル観が一番好きです。
にぎやかな日常
ライブ前に緊張する灯織にめぐるが声をかけるシーン。めぐるの声、意識して聞くと抑揚が平坦な感じで緊張してるのが伝わってきます。
「ちょっと、今日は特別みたい...」
珍しく緊張するめぐるですが、やっぱり真乃がいないことも理由の一つなのでしょうか。一緒に深呼吸をし、なんとなく静かになる2人。この場面だとちょっとした気まずさを感じているのが、『くもりガラスの銀曜日』では沈黙にも気まずさを感じないぐらい仲が深まっているの、関係性の進展を感じます。
「灯織は、今日まですごく頑張ってきたもん」
「めぐるもね」
めぐるが灯織「は」って言っちゃうのに対してきちんと「めぐるもね」って返せる灯織良い~~。「そっか」っていうセリフの優しい言い方から、めぐるの安心感がすごく伝わってくる。
【友情の花吹雪】八宮めぐる
お友達になる方法
「...だーれだっ!」
「ほわっ、何ですかっ?誰ですかっ...!?」
街中でいきなり「だーれだっ!」はアカンすぎる。真乃が完全に不審者に襲われた感じになってる。同人誌の導入?街中で偶然出会う流れは「真乃と過ごす休日」に近いですね。というかこの導入いっぱいあるんですけど。
めぐるが質問して緊張した真乃がYES/NOだけ答えるの、ランプの魔人みたいでちょっと笑っちゃう。めぐるって真乃に「可愛い」ってよく言いますね。他の子に言ってるのはあまり見ないので、何かしらめぐるの琴線に触れる部分があるのでしょうか。
このコミュの2人、なんか姉妹っぽいですよね。めぐるの真乃に対する扱い方が年下に対するものにも思えるし、引っ込み思案の妹真乃と構いたがりの姉めぐるという感じ。
似た者同士と花吹雪
さっきのコミュから事務所までの道を一緒に歩くのが習慣になったみたいですね。真乃はめぐるが待っていてくれたことに感激しつつも、申し訳なさを感じているようです。
「でも、そんなに固く考えないでね
わたしがしたくてやってることだから!」
友達同士でどっちが待ってたとかをそこまで気にする必要はないと思うんですが、やっぱり真乃は気にしていて、それに気付いためぐるのセリフです。真乃の考えを一旦受け入れてから、でも自分がしたくてしてるから気にし過ぎる必要はないと伝えるこの気遣い、尊敬しかない。
「...やっぱりめぐるちゃんは、すごいなぁ」
「わたしは、真乃に憧れてるんだぁ」
【天然色ピクニック】【克服の特訓】そして【友情の花吹雪】でもお互いに対する「すごい」という尊敬が描かれていて、きちんと共通したテーマがあるということに今回通して読んで初めて気付きました。
春風フレンドシップ
事務所に行く前に寄り道をする2人。お互いに気持ちを素直に伝えられていて、どんどん関係が進展していますね。
行きたい場所を聞かれて、おずおずとペットショップを提案する真乃。自分の好きなものが肯定されるのが嬉しいのと同じくらい、自分の好きの好きなものが否定されるのは怖いので、真乃が自分の「好き」を出すときに怖がるという感覚は何となく分かる気がします。
「きっと、真乃は優しいって鳥たちにも伝わってるんだよ」
「...うん!」
好きな友達に自分の優しさを肯定してもらえるの、すごく自分に自信が持てる出来事じゃないかな。めぐるの人の凄さを見つけてそれを臆せず口に出すところ、本当にかっこいい。
おわりに
3人一緒のコミュが多いイルミネですが、今回は一対一の関係がしっかり描かれていました。個人的には真乃と灯織が不器用ながら距離を近づけていく過程がお気に入りです。イルミネの3人はお互いに尊敬し合っていて、それでいて自分の長所に関しては無自覚な部分があって、めぐるの言うように「似た者同士」な子たちなんだなって感じました。
次回はこちら!
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