【無料公開】6.4やまもゼミ記事/実習生と年長組の遊び① 〜課題編〜
昨日、年長組の担任が通院するのに代打でクラスに入りました。
今日はその時の自由遊びの話をします。実習生についても兼ねてます。
【クラスの状況】
そのクラスにはパートの先生(以前正職員として勤務していた方)と実習生がいました。
部屋は遊びが展開されていて、テーマは街。大きな信号機がどん!と置かれ、下には画用紙で作った道路が3mくらい貼られていました。
他には自動販売機がダンボールで作られ、マクドナルド(以前から作っていたもの)があり、ダンボールの車がありました。
流れとして説明すると、そのクラスは4月に花屋さんの流れが完結し、マクドナルドは作り終わってから停滞気味…そこに実習生がやってきて「街になったらいいな」という見通しを持った、ということです。
そんな流れで実習生が信号を作って置いておいたんですね。
実習生の研究保育に繋がるとしたら、私たち職員はどこまで手を出していいのかも迷いながらの遊びへの介入でございます。
【子どもたちの様子】
さてさて、次は子どもたちの様子です。
自動販売機を作る女の子が二人。自販機の装飾が進んでいますが、その次の展開がなく商品口をバカバカ開けています。色鉛筆を投げ入れて(入れる場所が上しかない)商品口から取り出したりもしています。
信号の回りでくるくると歩き回っている男の子が二人。
車に大勢の子どもが乗り込んでビリビリに破れてしまう。ハンドルが壊れる始末。
その他、街に関係ない遊びを楽しむ子ども。
こんな感じでした。
ちなみに他の遊びをすることは悪いことではありません。自由遊びの時間ですのでね。
【どうしましょう?】
このような遊びの状態で、みなさんならどう仕掛けますか?
「自由保育なので、どういう状態であろうと子どものそのままを支持します」という考え方の園もあるのでしょうか。
私はその考え方は理解しますが、今のところ納得はしていません。
なぜなら、遊び込めていない(ふらふらしている)子どもがいるのは子どものせいではないと考えるからです。
担任の時は、ふらふらもある程度そのままにしていた気がします。今では反省しています。
遊び込めていないというのは、遊び込める環境にないからだと私は考えます。
例えばテーマの「街」に対してイメージが湧いていないのかもしれません。
もしくは保育室が最終的にこんな感じになる、というイメージが湧いていないのかも。
イメージが湧かないと、遊び始めるのは難しく、遊び始めてもしっくりきません。つまり保育者が「ほら、〇〇を作ってみよう!」と誘っても、それは子どもには刺さりません。
すぐにいなくなってしまったり、もしくは保育者の強制力が強く作業になってしまう。
そのうちに、ガムテープのゴミで友だちとわちゃわちゃする方が楽しくなってしまったりします。保育者はイライラと焦り…あるあるです。
【次回予告】
私はたった1時間ほどしかクラスに入らなかったので偉いことは言えません。
ですが、その時間内にやってみたことと、今後こうしたら良くなるかな?と思うことを次回お伝えします。
みなさんもこの停滞気味(イメージが定まっていない)の遊びを「どうしようかしら」と考えてみてください。
ついで(?)に実習生の指導もありますので、何を伝えると良いかも考えてみてください。
ではでは。
※このシリーズはサークル「やまもゼミ」で③まで続きます。
無料のお試し読みの登録は、こちらからできます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?