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【イングランドの育成事情】エリート優先?プロサッカークラブで働く友人に聞いてみました。

イングランドの再ロックダウンに伴い、プロサッカークラブで働く友人に育成年代の現状を聞いてみた

U16以上は練習を行えているが、U15以下はカテゴリー1と2しか練習が許されていないんだ。笑えるよ

イングランドの育成年代は、大きく分けるとアカデミーとローカルクラブに分けられる。日本ではすべてのチームが大会や公式戦でミックスされているので簡単には比較はできませんが、前者はJリーグ下部組織で、後者は少年団や街クラブ、部活といった感じです。

ここでいう育成年代とは、プロサッカークラブの下部組織に所属する選手たちのこととさせていただきます。

育成年代の環境によるカテゴライズ

イングランドの育成年代は、10年近く前に環境によってカテゴリー分けされることになった。以前は、プレミアリーグに所属するクラブのアカデミーとそれ以下のプロサッカークラブのセンターオブエクセレンスという2つの名称で育成年代が構成されていた。※イングランドのこの10年の育成改革については別のブログで詳しく書きたいと思います。

環境によってカテゴライズされたことで、より環境が整ったクラブへ選手が集まるようになるしくみに変更されたのです。

カテゴリー1・2に所属する選手たちは、いわばイングランドの次世代を担うエリートの集団といえるでしょう。

エリート優先

プロサッカークラブの友人の話からすると、いわゆるエリートしか練習ができない状況だと。カテゴリー3以下に所属する選手は練習が許されないということです。ちなみに友人が働いているクラブはカテゴリー3に所属。

日本だったらすぐにYahooニュースで話題となりそうですね。今のところイングランドではニュースになっていませんね。

私がイングランドにいた時、約10年前からイングランドは育成年代の改革に取り掛かっていました。そこからさらに環境の発展やデジタル化など2年前にイングランドを訪れた時に本当に驚かされました。

様々な取り組みの結果が、最近のイングランドの各年代別の代表の活躍につながっています。

日本の選ぶ道

イングランドから帰国して10年ほど、日本の育成年代に関わっていますが、ほぼ毎年同じことが行われているように感じます。もちろんリーグ戦化が進みカテゴライズはされてきていますが、イングランドの育成改革をみていると少し不安になってしまいます。

ここまでの日本の育成年代の成果を信じて、このまま続けていくのか、それとも抜本改革をしてさらなる変化を求めるのか、日本人にとっては難しい選択ですね。

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