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サッカー選手の生涯でプレーする時間は決まっている

高校サッカー選手権の都道府県予選が各地で開幕し、様々な話題がメディアで取り上げられています。全国大会に向けてさらに盛り上がっていくことでしょう。

幼稚園もしくは小学1年生ぐらいから、どれくらいの時間をサッカーに費やしてきただろうか。なのにサッカー人生の最後となりえる高校サッカー選手権は一発勝負のトーナメント戦。

勝ったにせよ、負けたにせよ、ここでサッカーをやめてしまう選手って多くないですか。

「サッカー選手の生涯でプレーする時間は決まっている」

イングランドで、このような言葉を聞いたことがある。この言葉に従えば、毎日の練習、土・日の両日行われる試合と、小学生のときからサッカー活動を続けてきた選手が高校でサッカーをやめてしまうのも納得できる。

確かに強豪高校でやっていなかったような選手の方が、社会人リーグ等でサッカーを長く続けているような気がします。

ちなみにイングランドでは、平日の練習は2・3回、試合も土・日のどちらかで行われます。日本のように活動しているのを育成年代はもちろんプロサッカー選手でも見たことがありません。イングランドのサッカーを愛する人々は、人生の限られたサッカー時間を生涯をかけて費やしているように見えました。

サッカー選手としてあきらめてもサッカーコートがある公園などで週末に試合を楽しみ。仕事などがあっても「今日はサッカーがあるので先に帰ります。」と普通に帰っていく光景もよく目にしました。彼ら曰く、これだけは譲れない、ということでした。

さらにThe FA(イングランドサッカー協会)によってプロ・セミプロ・アマチュアなど様々なレベルのリーグ戦も行われている。まさにサッカーが生涯スポーツとして、そして文化として成り立っていることを肌で感じました。

各年代で開催される全国規模の大会は、間違いなく日本のサッカー人気を支えている。高校サッカー選手権をテレビで観てサッカーを始める子供たちも多くいる。
これまでの努力が一瞬で終わってしまうこともあるトーナメント大会なのに、なぜ人気があるのか。

トーナメント大会は、勝敗によって短くてはかないものになりかねない。古くから「はかないもの」=美と考える日本独特の文化であることから、人気があるかもしれません。

多くの日本人プレーヤーは、日々の努力・厳しい競争を繰り返し、生涯決まっているプレー時間の多くを若い年代で費やし、残酷なトーナメント大会の中でのはかない一瞬の輝きを目指す。

ヨーロッパのようなスポーツ文化にはなりそうにないですね。どちらが正しいかは分かりませんが、サッカーが生涯スポーツになっていただけるとうれしいですね。

実は屋内フットサルコートを運営していますので・・・大人になってもスポーツ続けましょう!!




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