見出し画像

理想と現実 〜フットボール〜

理想と現実。フットボールにおいても人生にもテーマとなる対義語である。

過程と結果という対義語ではないが、リンクする言葉がある。フットボールという勝負事に必ずついてまわる言葉だ。

日本でもかつて結果至上主義が取り沙汰され、過程に目を向けることが大事と言われた。

私は思う。しっかりとした過程を踏んでいれば、結果など気にならなくなる。結果は自然と付いてくると。

Jリーグにおいて、正直に言うと鹿島アントラーズは好きではない。サッカーに最初にハマった時に好きだったのがジュビロ磐田で鹿島は天敵だったこともある。

ただ鹿島は勝利という結果と面白いサッカーというプロセスであれば後者を捨ててでも前者を取りにいく哲学を持つ。かたや1990年台後半〜2000年代前半のジュビロ、特に2002年の磐田は過程と結果が最高のものとなった。

逆に面白いサッカーをしていても弱いチームは沢山ある。これは面白いサッカーをすること=勝利に向けたプロセスではないことを意味する。

私はこの面白いサッカーをすることに 継続性、守備の強度、良質なメンタリティを加えることが最高のプロセスだと考えている。

勝つための方策を追うことで、後々こうした要素が付いてくることも確かにある。

ただ、私は思う。

勝つだけではつまらない、クオリティの高いサッカー、面白いサッカーをして勝つ

これが真の王者であり、フットボールの帝王学である。

人生も同じ。勝つことだけにこだわっていたら、必ずガタが来る。幸せと勝利、この両者を獲得することこそがLIFE is beautiful. と言われる所以だと20代の若僧は思うのである。

よく理想ばっか求めるな。現実を見ろ。という指導文句がある。私は逆だと考える。

理想を求められない奴に、現実は把握出来ない。理想を求めて初めて現実への認識が醸成される。

これは私の四半世紀ほどで構築された人生観だ。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?