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Jリーグの観客数ポテンシャル、キャパと人口で考えてみた。ツボは23区

激闘のJリーグ2023が終了し、J1はヴィッセル神戸、J2は町田ゼルビア、J3は愛媛FCが制しました。各サポーターの皆さんおめでとうございます!私がJで推しているフロンターレは、中位でフィニッシュ。全く優勝争いを盛り上げることができず、シーズン序盤にはエッジが効きすぎた新マスコット誕生祭を行い、リーグ有数の闘魂軍団である浦和サポーターをドン引き&フリーズさせるという珍事態を興してしまいました。

「シュールすぎる」大型ドローンにゴスペル100人隊…試合前の川崎“新マスコット誕生”演出に反響!「実況と解説ガン無視」 | サッカーダイジェストWeb (soccerdigestweb.com)

NOTEを見ても、J1~JFLの各サポーターの方々の投稿が賑やかで、日本全国にサッカーが広まっていることを感じます。しかしながら、まだまだウチのチームに対する応援ポテンシャルこんなもんじゃない!と思われている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、観客数という視点からJリーグを分析しました。要点は
①カテゴリーが下がると観客数60%減という現実
②集客成功クラブ・もっとがんばれクラブ一覧
➂東京23区内クラブに期待大!
です。


カテゴリーが下がると観客数60%減という現実

Jリーグの観客数が多いのか少ないのかを測るために、日本プロ野球(NPB)と比較しました。何と!NPBの一試合当たりの平均観客数が29,219人に対してJリーグは28,671人とほぼ互角の数字になっています。

とは言ったものの、詳細を見るとそうとも言えません。NPBが12チームで上記の数字をたたき出しているのに対し、Jリーグは60チームが束になってやっと数字が互角なのです。

特にJリーグの課題として、カテゴリーが下がると大幅に観客数が下がっているという点が挙げられます。J1の平均観客数は約19,000人とNPB対比でも悪くない数字なのですが、J2だと約60%減の7,000人、J3だとそこから約60%減の3,000人と、カテゴリーが下がるごとに厳しくなっていきます。

※各チームの平均観客数を平均した数字を表示

集客成功クラブ・もっとがんばれクラブ(J1)

一体何が課題なのか?それを探るために二つの分析軸を用意しました。一つ目は、スタジアムのキャパ対比の集客、二つ目はホームタウン人口対比の集客です。キャパは埋めれているのか?ホームタウンをがっちりつかんでいるのか?というざっくりとした分析であることはご容赦くださいな。

J1においてキャパ対比は、80%を超える集客を実現したのが湘南ベルマーレです。ホームスタジアムがある神奈川県の平塚エリアは、海も近い割に都心へのアクセスもいい、最寄りからの駅もアクセスがいい、サッカーを楽しんだ後でも前でもひと遊びできるいい場所です。スタジアム自身で盛り上げることも必要ですが、周辺環境と地元育ちの人の多さも関連してそうですね。

もっと出来るはずなのは浦和です。平均入場者数は1位の3万人ですが、キャパ対比で半分を切るのは、やや寂しい思いがあります。優勝争いに顔を出す場面が増えてきているので、是非圧倒的な赤の威圧を取り戻してほしい!ちなみに、私は友人に誘われて初めて埼玉スタジアムを訪れたときは「普段着でいいよ」と言われたので、その時気に入っていた緑のアウターで訪れました。友人は当然のごとく全身真っ赤で登場。駅の改札口からすでに見渡す限り、赤、赤、赤、赤。いや、まじで相手がヴェルディとかだったら生きて帰れなかったと思います。

なお、フロンターレは思いっきり陸上競技上感あふれるスタジアムです。そこを逆手に取り、陸上トラックにF1を走らせるという暴挙をしてしまうのが、このチームを愛さずにはいられないところですね。
Jリーグの会場でスーパーフォーミュラが再び駆け抜ける! 川崎フロンターレが『Fサーキット2023』夏開催を発表 (motorsport.com)

https://jp.motorsport.com/super-formula/news/sf-demorun-2023-j-league/10423618/#google_vignette

ホームタウンの人口からスタジアム入場者数のポテンシャルを測ったのが下図です。大都市圏が苦戦する一方で、地方都市が大奮闘しています。特に素晴らしいのは、鹿島と鳥栖です。どちらも年間入場者数がホームタウンの人口を上回りました。ということは、両者ともホームタウンを超えて支持を集めていると察します。鳥栖はホームタウンが7万人と段違いで少ないにもかかわらず、平均入場者数が1万人とは凄い。

Jリーグ公式ページのチームプロフィールにある「ホームタウン」と書かれた都市の人口を集計

集客成功クラブ・もっとがんばれクラブ(J2)

お次はJ2ですが、やはりというか、静岡の名門2クラブが余裕の10,000人超えで圧倒しています。静岡といえば藤枝もキャパが小さいながら半分以上の席を埋めています。県のサッカーに対する草の根の強さを感じますね。

逆に熊本、金沢、栃木はキャパが恵まれている割には、入場数はJ2平均並みとなりました。

ただ、栃木に関してはホームタウン人口が52万人と他のクラブ対比で圧倒的に少ないという致しかない点があります。その点、金沢は加賀百万人を背負って立っているのでもっと出来るはずです!百万人の人口圏で言えば、長崎と山口もポテンシャルがあります。長崎は24年秋の稼働に向けて新スタジアム建設中ということで、25年に大化けするかもしれません。

東京23区クラブに期待大!

ここまで敢えて触れてこなかったのが、東京、大阪の二大都市です。確かに人口は多いのですが、娯楽の幅も広く、エンタメ激戦区です。ゆえに人口で測ったところで、それがイコールでポテンシャルとは限りません。

そこで再び野球と比較してみました。大阪は1クラブあたり観客平均数はアレに及ばないものの、3チーム揃えば、なんと!ほぼ同数になります。大阪でJの観客数を伸ばすには、いよいよアレを観に行っている人を引っ張って来ないと行けない領域に入ってる可能性があり、中々しんどいと思われます。

一方、まだ行けそうなのが東京です。ジャイアンツとヤクルトを合わせた人数は、東京3チームを合わせた人数を上回っています。

FC東京は既にヤクルト以上の集客力があるため、遂にJ1にたどり着いたヴェルディと町田ゼルビアには期待がかかります。両チームとも10,000人を超えてほしいところです。特に秘境と言われる町田は交通を何とかしてください。

後は、前々から言われている利便性と人口の面でアドバンテージがある東京23区からJリーグチームが生まれることです。
1番近づいてるのが新宿クリアソン(JFL)、社会人リーグで1部にキャプテン翼の高橋先生が率いる南葛SC、2部にレイソルで活躍した増嶋選手が監督として率いる渋谷シティFCです。来シーズンは、これらのクラブがカテゴリーを上げれば、J3やJFLを見る目が変わる可能性を秘めています。

というわけで、24年は東京勢がスタジアムをカテゴリーに関わらず盛り上げてくれることを期待せずにはいられません。個人的にはカルチョ2020で楽しませていただいている伊東さんが広報の南葛SCのプロカテゴリー到達を祈っています。

では、皆様2024も素晴らしいサッカーライフを!(早すぎ)

クリアソン新宿オフィシャルサイト│Criacao Shinjuku Official Site
南葛SCオフィシャルサイト 葛飾からJリーグへ! (nankatsu-sc.com)
SHIBUYA CITY FC (scfc.jp)

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